終盤を迎える中国ドラマ「瓔珞」(BS11 イレブン)のキャラクター7人を厳選して紹介(ツッコミ!?)するコラムの第3回。今回は、文字通り“豹変”する恐ろしき美女、純妃が登場。
第3章 仮面を被った魔性の女!?
…純妃/蘇静好(そせいこう/演:ワン・ユエンカー)
皇后娘娘ラブ❤で盛り上がった次の回はやはりこの方! 皇后さまに謎の忠誠心を見せるミステリアス・クイーン、純妃をクローズ・アップ!
30話まで見たけど、このお方、何を考えているのか分からない! 分からなさすぎて不安なので、ちょっとズルしてこの後の展開を見てみたところ、これからどうも純妃の謎が解き明かされ、ダークな活躍が始まる模様。今回は、その前哨戦として純妃について語っていきます。
並みいる妃たちの中でも、キュっとしまったお顔と、キリっとした佇まいが印象的な純妃。現代で例えるなら、律儀な女子学生というか、クラスでは学級委員を務める優等生で、後輩男子の憧れの的。部活でいうと、吹奏楽部でフルートを吹いていそうな感じ(妄想が爆走中)。
皇后も認めるほど聡明で博学。皇后のライバル、高妃からも「学識高く、薬理に詳しい」と言われ(これは嫌味)、「買いかぶりですわ」と、おほほ笑いで切り返す。皇后に薬草入りの枕をプレゼントしたり、「菊の花を入れた湯は目にいいです」とオススメしたり、病に苦しむ皇后に針を打ったりと、この辺りは健康志向の意識高い系女子さながら!
一方、いきなり「名探偵ジュンヒ!」のようになり、後宮の事件というか、高妃の悪事をビシっと見破って糾弾。理路整然と経緯を説明し、証拠も並べてその場を納得させる手腕は皇帝も認めているようで、皇后が話せない後宮裏事情(ほぼ高妃がらみの悪事)については皇帝から、「純妃、説明せよ」と言われるほど。こういう時の純妃は若干エキセントリックで行き過ぎなので、あの瓔珞にすら“大丈夫なんか!?”とツッコまれることも。だけど、心配?した瓔珞に対して「純粋であろうとすれば殺害されるわ」と応えた純妃を見た時、ああ、この人はヤバイ人だ、と悟りました。純妃、好きなんだけどなあ…(涙)。
元々、純妃には2つの謎がある。1つ目は、皇帝の寵愛を受けようとしないこと。何しろ、水を被ってわざと体調を崩し、夜のお相手を避けようとする(この時のバラの花びらが散る行水シーンには腰砕けます!)。皇帝が訪ねてくれば、「高妃を厚遇するのは寵臣の娘だからですか?」と、嫌みなことを尋ねて追い返す。皇帝もタジタジだよね(汗)。
2つ目は、皇后への忠誠。「皇后のお相手ができれば、(皇帝の)寵愛は入りません」なんて言ってしまい、同性愛疑惑まで立ったほど。自身は皇帝との間に子もなく、将来どうするかと聞かれれば、「皇后さまのお子を我が子同様にお世話します」とにっこり。そこまで皇后に入れ込む理由を聞かせておくれよ~!!
後宮の太陽である皇后を支える正義の人、というイメージだった純妃だけど、理解あり気だった瓔珞に対して敵意を見せ始めた頃から、ちょっと陰がさしてきた!? いきなり突撃してきて、瓔珞が皇后の弟・富察傅恒(イケメンの中のイケメン)に入れたお茶を叩き落とし、「毒が入っています!」と言った時は、さすがに純妃=ヤバイと思ったわ。その理由は、すれ違った時に瓔珞から、皇后の敵・高妃の香の匂いがしたからとのこと。いやいや、どれだけ嗅覚すごいの? 警察犬ジュンヒとか!?
そんな“ミステリアス純妃”を演じているのは、クール系美女のワン・ユエンカー。微博の写真を見れば、くっきりアイラインに赤リップのモードでクールなチャイボーグメイクがお似合いだと一目瞭然。出身は解放軍芸術学院! なるほど、あの凛々しさにも納得。出演作は「霜花の姫~香蜜が咲かせし愛~」(’18年)など。ちなみに彼女の夫は、「秀麗伝~美しき賢后と帝の紡ぐ愛~」(’16年)で夫婦共演したワン・ユー(彼はヒロインの兄役、ワン・ユエンカーはヒロインのライバル役)。その後も夫婦揃ってルオ・ジン&リー・イートン主演の時代劇「鶴唳華亭(原題)」に出演している、まさにおしどり夫婦!
さて、皇后が意識不明となり、闇堕ちした嫻妃が後宮の女主人になり代わろうとする中、純妃は後宮をどうサバイブするのか!? 純妃劇場・第二部の幕がいま上がる!?
※作品名が(原題)のものは、日本でテレビ放送されていない作品です。
「瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~」放送情報
BS11 イレブン
毎週月▶金後3:29~
■DVD発売情報
瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~
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発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
「瓔珞を語る」関連情報
文/熊坂多恵