【瓔珞】を語る 第6章【毒舌娘、明玉】

2022/02/07 11:11

終盤を迎える中国ドラマ「瓔珞」(BS11 イレブン)のキャラクター7人を厳選して紹介(ツッコミ!?)するコラムの第6回。今回は、毒舌娘の明玉さんが登場。

第6章 海蘭察が推す毒舌娘 …明玉(めいぎょく/演:ジャン・ズーシン)

今回お迎えするのは、ハードボイルドな瓔珞と黒すぎる妃嬪たちがひしめく後宮では、珍しくピュアな人物で、まるで絶滅危惧種!? トテトテ歩きと激おこプンプンな姿すらキュートなマスコット的キャラ、男性受けは一番かもしれない女官の中の女官! 明玉さん、いらっしゃーい!

この方、厳しい後宮人生で闇落ちし、その後に自害して(というかほぼ殺害されて)後宮から姿を消す妃や女官たちの中で唯一、闇堕ちせずに後宮をサバイブしてきた猛者! アンチ瓔珞→ラブ瓔珞という大転換はあるけど、それ以外は変節なし!

“皇后さまファンクラブ会員番号1番”は永遠に不滅、というか殿堂入りかも。皇后亡き後、純貴妃による壮絶な虐待を経て、瓔珞(令妃)の忠実な女官となり、皇后への思慕も落ち着いた…かと思えば、純貴妃や愉妃が皇后を死に追いつめたと知るや、「富察さまの恩を受けておきながら!」と怒り爆発でかみつく。愉妃の子・第五皇子にまで大人げなく当たってビビられるほど(かわいいもんです)。

さらに、初めは姉のように慕っていたモンスター爾晴(もう妖怪にしか見えない!)が皇后にした仕打ちを聞くと、「刀で切るべきよ!」と、かわいい顔して物騒な物言い。もともと彼女の発言にはホラー要素があり、皇后の下で働き始めた頃の瓔珞にも「皇后さまの物に触ったら、手を切り落としてやる!」とか言っていました(汗)。そして、爾晴の死については「手を下したのは私です…」と皇帝に申告。爾晴の死のシーンは描かれていないのですが、手を染めたかな?

芯は変わらないけど、成長が感じられる明玉。最初の頃は、皇后さまラブ♥が度を超して業務に支障が出るほど。瓔珞への嫉妬や嫌がらせも半端なかったけど、隠せてなくて皇后に叱られる、というある意味善良、見ていてヤレヤレなキャラ(笑)。しかし、瓔珞と“皇后さまラブ♥同盟”を結成してからは、“小言は多いけど愛情あふれるキャラ”となり、瓔珞とハイタッチを決めるような(イメージです)間柄に。

おてんば!?彼女の魅力を引き出したもう一人の重要人物が、御前侍衛の海蘭察! 最初は分かりやすく王子様キャラの富察傅恒に恋していた明玉でしたが、傅恒の目には入らす(涙)。相手にしてもらえない怒りで八つ当たりしている相手が、傅恒の親友である海蘭察。彼をゲシゲシ蹴ったり、「(あなたの顔は)女子が贈り物をしたくなるような顔ですか!?」などと暴言を吐く暴走ぶり。海蘭察、三枚目キャラだけど顔は整っていますよ…。

そんな明玉を温かく見守る海蘭察。まあ明玉、ふくれ面もかわいいし、眉間のしわも伸ばしてあげたくなるしなぁ。皇后が意識不明の重体となり取り乱した明玉に、「もう泣くな。何をすべきか考えろ」と諭したり、明玉の手を引いて、紫禁城を見渡せる場所へ気分転換に連れて行ってあげたり…。私と編集のW嬢の中では、海蘭察の株はダダ上がり♥ 「傅恒より海蘭察との方が幸せになれそうよね」と盛り上がっています。そしてついに、「私が全力で君を助ける、いつでも頼ってくれ」とプロポーズ的な!? しかし明玉からは、「あなた、いい人ね!」と友達ハグ的に抱きつかれ…2人の関係やいかに?

この明玉を演じたのは、瓔珞役のウー・ジンイェンと「コウラン伝 始皇帝の母」(’19年)でも共演しているジャン・ズーシン。1996年生まれ、南京出身の25歳。4歳でピアノを習い、名門・中央音楽学院付属中等音楽学校を卒業、歌のオーディション番組「超級女声」に出演するなど音楽畑出身。インスタ微博には愛犬(マルチーズ?)の写真を上げたり、Vlogで火鍋を食べたりと、イマドキ女子の等身大でキュートな姿をアップ。デビュー作は、武侠ドラマ「笑傲江湖 レジェンド・オブ・スウォーズマン」(’18年)、そして韓国ドラマの金字塔「フルハウス」の中国版「シークレット♡ハウス~恋の相手はトップスター!?~」(’20年)では、ヒロインの親友役で出演。「瓔珞」の後も次々とドラマ出演を重ねています。

さてさて、ぜひとも明玉と海蘭察のほんわかカップルは成立してほしいところ。どうでしょう、ユー・ジョン先生?

「瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~」放送情報

BS11 イレブン
毎週月▶金後3:29~

■DVD発売情報
瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~
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発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント

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文/熊坂多恵