韓国ドラマに出てくる“あるあるシーン”。これはドラマの世界? それとも日常? と、気になるあのシーンの“ウソorホント”を現地在住16年目、るみさん(旦那様は韓国人!)にインタビュー。人気ドラマを通して、“リアル”な韓国文化をお届けします!
第3回【職場は役職命!~家族も友人も“兄や姉”?~番外編~】
お久しぶりの「韓国ドラマ」コラムです…(汗)。過去2回では、「ヒョン」「オッパ」「ヌナ」「オンニ」、これら4つの呼称についてお話ししてまいりました。今回は、呼称の番外編として“職場”での呼び方を、るみさんの経験談とともにご紹介いたします! あわせてこの機会に、ドラマでよく耳にする役職もチェックしてみてください!
――友人同士では「ヒョン」「オッパ」などと呼ぶとのことですが、職場ではどう呼ぶのが一般的ですか?
役職ですね。
会社など組織の中になると、年齢は関係なくなり、課長や部長などの役職をつけます。もちろん、特に仲が良い同僚同士では、「ヒョン」「オンニ」などで呼ぶこともありますが、使っている人はそんなに多くないのかな、という印象です。
――確かに、「○○部長」など役職を付けて呼んでいますね。中でも、「○○代理」をよく耳にするような…。
「대리(デリ)=代理」、ありますね! 平社員の上の役職です。
他には、「과장(クァジャン)=課長」「부장(プジャン)=部長」「실장(シルチャン)=室長」。職責ですが、「팀장(ティムジャン)=チーム長」も、ドラマ内でよく耳にするかもしれませんね。あとは、「○○씨(○○ッシ)=○○さん」(※1)と名前を用いた呼び方は、年齢や役職に関係なく使うことができるので便利です。
※1 「서준 씨(ソジュン ッシ)=ソジュンさん」のように、ファーストネーム+씨(~さん)で呼ぶことが多い。

▶イム・シワン(写真右から4番目)の主演で、“ミセンシンドローム”を巻き起こしたサラリーマンのバイブル。右から、チョン課長、ソン次長、キム代理、インターンのチャン・グレ(シワン)、オ課長。体感的には1分に1回は呼称が出てくるので、呼称の勉強にも!
――るみさんが、旅行会社に勤務されていた時はどうでしたか?
当時、私は「チーム長」だったので、「○○チーム長」(※2)と呼ばれていました(笑)。
なので、退職した今でも、当時の上司や同僚と会うと「○○チーム長、久しぶり~!」と言われていますね。基本的には、肩書きだけではなく、名前+肩書きで呼ぶ方が親しみが込められているので、後者で呼びます。
※2 パク・ソジュンの場合は、「박 팀장님(パク ティムジャン ニム)=パクチーム長」のように、名字+役職+님(様などの敬意を表す言葉)が一般的。
――退職されても、“○○チーム長”と呼ばれているのですね。
そう、「○○チーム長」です(照)。
当時、私が「○○室長」と呼んでいた男性上司がいたのですが、退職した今でも会った時は「○○室長」と話しかけています。「オッパ」と呼びづらいんですよね(苦笑)。私は、職場などの組織で出会った方のことは、その当時と同じように呼んでいます。このように、韓国では「オッパ」「オンニ」「チーム長」など、肩書きや役職をつけて呼ぶことが一般的。というか、それが韓国で暮らす人々の日常ですね!
■今日の韓国語■
チーム長:팀장(ティムジャン) 代理:대리(デリ) 課長:과장(クヮジャン) 部長:부장(ブジャン) 室長:실장(チルチャン) 社長:사장(サジャン)
お話を聞いたのは…るみさん
韓国在住16年目。’04年に韓国の女子高に1年間留学。この1年間で得た経験から、’07年、韓国の4年制大学に正規入学。卒業後、旅行会社での勤務を経て、韓国人男性との結婚を機に一昨年退職。Instagramでは、グルメやスポット、アイテムなど、韓国の“リアル”を発信中。

TVガイドみんなドラマ編集部
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