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TVガイドみんなドラマ編集部
2022.1.19
✒「推しメン!」vol.5 板垣瑞生さん……頭で考えず、柔軟に役を生きる
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「TVガイドみんなドラマの“推しメン!”」。
夜な夜なドラマを見ながら次世代の国民的スターを探し続けるライターが、今、推すべき俳優さんを紹介していくコーナーです!

第5回は、2022年を迎えた瞬間から、『デキないふたり』(テレビ朝日・TELASA 1月1日、3日放送)で「初きゅん」させてくれた板垣瑞生さんです!

 2021年10月クールは、「気がつけば、そこにきみがいた」と言っても過言ではないくらい、数多くの作品に出演していた板垣瑞生さん。

 まずは、バカリズムさんの淡々としたナレーションと、次々と巻き起こる不運エピソードの伏線回収が秀逸だった、『アンラッキーガール!』(読売テレビ・日本テレビ系)。福良幸(福原遙)という幸せそうな名前とは真逆なアンラッキーすぎる主人公と、ある日偶然出会った綾波樹(高梨臨)と朝倉香(若月佑美)。金運ゼロ、仕事運ゼロ、男運ゼロの不運トリオが、嵐のように訪れる不幸に立ち向かいながらも幸せをあきらめない健気な姿が笑えます!
 板垣さんは、若月さん演じる香の頼りない彼氏、桜田卓海役。強盗に間違えられたり、マンホールに落ちたり。バカでダメな卓海と別れられない香を「嗚呼…」と客観的に見つめながらも、板垣さんの憎めないキャラのさじ加減が上手すぎて、次の瞬間には「わかる!」と共感する挙動不審ぶり。最終的には香のように卓海を許し続け、支え続ける覚悟を(勝手に)決めました!
コメディーとしても面白いので、ぜひHuluでチェックを!

『最愛のひと ~The other side of 日本沈没~』 (C)小松左京 (C)TBS

 
 
 一方、日曜劇場『日本沈没』(2021年、TBS)と連動して配信された、Paraviオリジナルストーリー『最愛のひと ~The other side of 日本沈没~』では、乃木坂46の与田祐希さんとW主演で、名前のとおり「奇跡」のようにピュアで真っ直ぐな青年・蒔田奇跡を演じています。
 日本に迫る未曾有の危機の中で運命的に出会い、恋に落ちるという正統派ど真ん中のラブストーリーももちろんよく似合います。与田さん演じる愛と奇跡の、ケガレのないほっこりとしたやりとりは、見ているだけで心が洗われます。
 最終話では『日本沈没』本編の3年後が描かれていて、主演の小栗旬さん、松山ケンイチさん、杏さんも出演。その後の『日本沈没』が気になる方にもおすすめです。Paraviで絶賛配信中!

『最愛のひと ~The other side of 日本沈没~』 (C)小松左京 (C)TBS

 そして、江口のりこさん、赤楚衛二さん、町田啓太さんとの共演で話題の『SUPER RICH』(2021年、フジテレビ)では、江口さん演じる氷河衛がCEOを務めるベンチャー企業「スリースターブックス」でインターンとして働く豪徳尊を演じています。
 インターン仲間の盛り上げ役で、いわゆる陽キャの大学生が、過酷な就活の波に飲み込まれて…! 『アンラッキーガール!』『最愛のひと』と比較すると、等身大な板垣さんの姿が見られる作品かもしれません。前半は、いいヤツなのかそうじゃないのか…どっちつかずの尊でしたが、自分が蒔いた種が原因で挫折したあと、たくましく自分の道を見つける姿まで見届けられたので、板垣さん推しとしては大満足です!
 FODで配信中なので、対立する赤楚・町田コンビが見たい方もぜひリピートしてください!

 2021年10月クールの作品をつらつらと紹介してきましたが、過去作で私が特におすすめしたいのが、みんな大好きMBS「ドラマ特区」で放送された『社内マリッジハニー』(2020年11月~12月)です。
 板垣さん演じる三浦真夏は、婚活アプリで知り合った春田あみ(松井愛莉)とワケあって即日婚するイケメンサラリーマン。形だけの新婚生活を送るうちにいつしか距離が縮まって…。という、大人のラブ・コメディー。真夏は26歳という設定だったのですが、当時の板垣さんは、20歳になったばかり。ハタチには見えない大人っぽさに、「え?『ソロモンの偽証』の神原くんなの!?」と驚いたものです。
 その映画『ソロモンの偽証』(2015年公開)は、1万人の熾烈なオーディションを経て神原和彦役勝ち取った、板垣さんの代表作のひとつ。
 撮影当時の板垣さんは14歳。吸い込まれるような澄んだ瞳が印象的でした。あの少年が、なかなか本心を明かさないツンデレサラリーマン、しかもラブシーンまで…! 何気なく見始めたが最後、毎週の楽しみになり、気づけばマリハニロスに……。板垣さんのお芝居は、フィクションだとわかっていても心にスッと入り込んできて、気づくとハマっていることが多いのです。
 それは、ABEMA TVで配信中の『ブラックシンデレラ』で演じたぶっきらぼうな転校生、島村空も同じ。神尾楓珠さん演じる、「誰もが見惚れる」橘圭吾も素敵なのですが、ふと「空はどこいった…」と校舎を探している自分がいました。
 『ブラックシンデレラ』はABEMAプレミアムで配信中。最近板垣さんを知った方にもぜひ見て欲しい映画『ソロモンの偽証』はNetflixなど、各配信サービスで見られます。『ソロモン〜』主演の藤野涼子さんは、このときの役名を芸名にして活動しているくらい、ものすんごい作品ですので、前・後編はあっという間に見られると思います。

『デキないふたり』では黒瀬孝仁役を好演

 
 
 冒頭でも触れたドラマ『デキないふたり』でスタートした2022年。
 テレ朝ドラマ史上初の「地上波×動画配信プラットフォームTELASA」の完全連動ドラマ企画で、1月1日にはTELASAで「ムズきゅん編」を先行配信。3日には「ディスきゅん」編が放送されました。
 板垣さんは山本舞香さん演じる白藤奈緒の元カレ、黒瀬孝仁役をコミカルに演じています。初体験のトラウマを引きずり、恋愛をこじらせた2人が再び出会って惹かれ合うラブコメディー。印象的だったのは、奈緒に思ってもいないことを言ってしまい、食事をしていたお店の壁に頭を打ちつけるシーン。「そんなに!」と思うくらいガンガン行っていて、役者魂を感じました。

 3月には、WOWOWオリジナルドラマ『ヒル』も出演。原作にも登場する、闇組織のボスであるヤシマの部下で謎に包まれた男、テトリス役を演じます。

『相米慎二という未来』(東京ニュース通信社刊)

 
 
 最後にもう一つ紹介したいのが、映画監督・相米慎二没後20年で出版された『相米慎二という未来』(東京ニュース通信社刊)。いまだ色あせない相米映画の魅力を、映画のキャストやスタッフ、リアルタイムで観ていない若い俳優さんへのインタビューを通じて伝える書籍です。
 このなかで板垣さんは、相米監督の代表作のひとつである『台風クラブ』について語っているのですが、師と仰ぐ『ソロモンの偽証』の成島出監督の言葉とともに「お芝居は頭で考えてするものじゃない」と語っていて、板垣さんのお芝居がなぜ心に響くのかがわかった気がしました。

 物事の受け取り方や言葉の選び方がとても柔軟で、俳優として躍進する未来しか見えません!  気になった方はこちらもぜひ読んでみてください。

Profile

板垣瑞生(いたがき みずき)

2000年10月25日生まれ、東京都出身。
2014年、「闇金ウシジマくん Part2」で映画デビュー。2015年映画「ソロモンの偽証」で神原和彦役を演じ、日本映画批評家大賞新人男優賞受賞。その後、NHK「大河ファンタジー 精霊の守り人」(第二期・第三期)やNHK連続テレビ小説「エール」など、話題作に出演。
2022年は映画「君が落とした青空」、「ツーアウトフルベース」、「WOWOWオリジナルドラマ ヒル」が控える。

 

文/石本真樹
フリーライター。小劇場系演劇専門誌の編集者、エンタメ系雑誌の編集者を経てフリーに。そもそもインドアだった上に、結婚、出産、ステイホームを経てさらにインドアに。半径3メートルくらいしかない日常をテレビとサブスクに支えられています。

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