出張帰りの新幹線で“居酒屋空間”を楽しむグルメドラマ「#居酒屋新幹線」が、チャンネル銀河でスタート。放送を前に、主演を務める眞島秀和さんを直撃!
眞島さんが演じるのは、損保会社の内部監査室で働く主人公・高宮進。出張帰りの新幹線の車内でご当地グルメをたしなむことが、彼の秘かな楽しみ。第9~12回のテレビ初放送も加えた全12本のエピソードで、東北新幹線沿線のグルメとお酒を紹介する今回、眞島さんんに、作品の見どころや自身の地元グルメについて聞きました。
主役は僕というよりも、地方グルメとお酒
――まず初めに、本作のオファーを受けた際、台本を読んだ時の感想をお聞かせください。
「日帰り出張に行ったサラリーマンが、その土地で美味しいお酒と肴を見繕い、帰りの新幹線で食べて飲んで帰るお話だと聞き、最初は『そんなにシンプルな話でドラマになるのかな?』と(笑)。でも台本を読むにつれ、東北方面にロケに行く楽しみを感じるようになりましたし、撮影そのものを楽しむことができそうだとワクワクしましたね」
――演じる主人公・高宮進は、どんなキャラクターですか? 今回の作品は一人芝居が多いですが、どんな工夫をされたのでしょう。
「働いているシーンがほぼなく、『車内食は何を仕込もうか…』という部分が切り取られている作品なので、実は食べ物やお酒が主役だと思っています。お芝居はコミカルな部分が多いので、素直にリアクションをするように心がけました。モノローグでテンションの高さや『なんて美味いんだ!』という表現ができると思ったので、実際に新幹線に乗っているような静かなリアクションをしているシーンが多いと思います。中年男性が新幹線に乗ってはしゃぐことは、あまりないと思うので…(笑)」
――実際に食べるお芝居はいかがでしたか?
「難しかったですね。“美味しそうに見えないといけない”と思いながらも、どうしたらそうなるのかというところがとても難しく、普段よりも一口の量を多めに、全力で食べるように心がけました」
――進が仕事で落ち込むなど、サラリーマンの悲哀が描かれているシーンもありますよね。
「抱えていることがたくさんある中で、自分の時間をどれだけ充実させて楽しむかというところで努力している進は、魅力的な人。進も僕もそれなりに責任ある立場になりましたが、結局のところ、本当に楽しいと思うことは、美味しいお酒や食べ物だったりするわけで…(笑)。みんなそういうものに救われているんだな、と感じました」
――ゲストが登場する回もありますが、テレビ初放送となる第10回「新青森編・エピソード0」(2/26(土)後7:00~)で繰り広げられた、新幹線内でのモロ師岡さんとのコミカルなやり取りはとても印象的でした。
「1人で街ブラ的なロケが多かったので、ゲストの役者さんがいらっしゃると、それはもう楽しくて(笑)。モロさんとは何度か共演させていただいていますが、撮影が楽しくて嬉しくて、出来上がりを見たら思ったよりはしゃいでいましたね(笑)」
▲仙臺驛政宗、お豆腐揚かまぼこ むう(2/5(土)放送第2回「仙台・伊達政宗編」より)
――ドラマでは、その土地を代表する数々のテイクアウトグルメが登場します。中でも眞島さんが印象に残ったもの何でしょうか?
「僕は米沢市出身で、母方の実家が宮城県なので、仙台の回で登場する喜久福の和スイーツは昔から大好きでしたね。ただ、「むう」という名前の柔らかい揚げかまぼこは、初めて食べました。盛岡市では、ずっと食べたかった“ビーフ丼”が登場しますし、福島では “ラヂウム玉子“が出てくるんです。台本上は『なんだ、これは?』となっていますが、米沢市にも“ラヂウム玉子”があるので、僕自身は『久々だな~』と思いながら食べていました(笑)。初めて食べた“いかにんじん”(福島)やお酒にも合う“燻製羊羹”(栃木)など、どれも美味しかったです」
■Profile
眞島秀和(ましま・ひでかず)
1976年11月13日、山形県米沢市出身。’99年の映画「青~chong~」で俳優デビュー。以降、映画やドラマ、舞台やCMなどで幅広く活躍し、ドラマ「サウナーマン~汗か涙かわからない~」(’19年・テレビ朝日系)で連続ドラマ初主演を果たす。待機作に、ドラマ「8Kスペシャルドラマ『海の見える理髪店』」(BS8Kで3月予定、BSプレミアムで4月予定)、映画「HOMESTAY(ホームステイ)」(2月11日よりAmazon Prime Videoで配信予定)、映画「ある男」(22年公開予定)など。映画「大怪獣のあとしまつ」(2月4日公開)、現在放送中のドラマ「ケイ×ヤクーあぶない相棒」(日本テレビ系)に出演。
「#居酒屋新幹線」放送情報
チャンネル銀河 歴史ドラマ・サスペンス・日本のうた
2/5(日)スタート 毎週土曜 後7:30~(3回連続)
※第9~12回はテレビ初放送
撮影/尾崎篤史 取材・文/蓮池由美子