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TVガイドみんなドラマ編集部
2022.8.11
京都大阪が舞台のドラマ×ドキュメンタリー制作秘話③
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テレビ大阪開局40周年を記念してプロデューサーに制作秘話を聞く第3回。8月17日(水)スタート「名建築で昼食を 大阪編」の見どころを読んで、放送に備えよう✨

藤と千明の新しい物語が始まります

――ここからは来週スタートします「名建築で昼食を 大阪編」のお話を伺います。あらためて、どういう経緯でこの作品が成立したのでしょうか?

「2019年の年末に『ちょこっと京都に住んでみた。』を放送した時、初めての試みで手探りではあったんですけど、手応えは感じていました。その後、2020年に、土曜の深夜の『真夜中ドラマ』というレギュラー枠で企画募集をしていた時期でした。その放送枠がテレビ東京系ということもあり、グルメを絡めたドラマが人気で、配信でも再生数が伸びていました。テレビ大阪としても、平均気温マイナス54度という極寒の地で食べるグルメを扱った『面白南極料理人』(2019年1月クール)や、グルメの派生でカクテルをテーマにした『まどろみバーメイド~屋台バーで最高の一杯を。~』(2019年7月クール)といったドラマを制作してきました。そうして新たなグルメドラマを模索しているところに、松竹撮影所の『ちょこっと京都~』を制作したチームのプロデューサーさんからご提案いただいたんです。グルメに『名建築巡り』というカルチャーを掛け合わせる。当時はまだ、おそらくどこも『建築』とドラマの掛け合わせは、試みていませんでした。グルメドラマでもあるのですが、『名建築巡り』のエッセンスを加えることで、『趣味系ドラマ』として新たなカルチャーを発信できると考え、その企画を採用させていただきました」


――そこにドキュメンタリーの要素も入りながら?

「ドキュメンタリーを絡める手法に手慣れたチームなので、安心して任せられる確信がありました。ですので、今回もドキュメンタリーとドラマのハイブリッドでやりましょう、ということになりました」


――前回の連続ドラマ「名建築で昼食を」は、ドラマ部分もとてもすてきな展開で、藤さん(池田エライザ)の悩みと成長を楽しく追えましたし、千明さん(田口トモロヲ)とのコンビ感が醸成されていく過程も見どころでした。単発特番だった『横浜編』では師匠の千明さんの過去が描かれて、お互いの背景を掘り下げた上での新しいシリーズ。どんな物語が展開されるのでしょうか?

「今回もまた、藤さんを中心にした物語になっていきます。藤さんは、大阪に住んでいる友人の美和さん(佐藤玲)から、飼っている亀の世話を頼まれ、有給休暇を取らないといけないという自分の仕事の状況も重なり、大阪にやってきます。そこで美和さんとの関係性の中で起こる出来事や、そこから生まれてくるいろいろな思いがあり、悩んだりもしながら、藤さんの心が成長していくという展開になっていきます」
 
 
――では美和さんは、前回でいうところの綾子さん(小川紗良)のような、重要なキャラクターなんですね?

「そうですね。彼女が飼っている『亀』という存在が、前回の『ぬか床』にも通じるような、ちょっと遊び心のある文脈で入っているので、そこはお楽しみにしていただけたらと思います」

いかにも「千明らしい」出来事も起きますので、ご期待ください(笑)

――一方の千明さんは、なぜ大阪にいるのでしょうか?

「関西で立ち上がった建築プロジェクトの建築模型士としてブレストのために来ている、という流れです。大きなプロジェクトなので、わざわざ建築模型士も大阪に呼ばれたんですね。今回も、千明さんの行きつけの喫茶店がありまして、安奈淳さんが演じるお店の女将さんとのくだりで少しずつ、なぜ大阪に来たのかが明らかにされていきます」


――映像を少しだけ拝見したんですけれども、前回までより、二人とも声のトーンが明るい印象です。エンドロールでも、距離感がより近く感じられたというか、笑顔が自然になっている気がしました。

「『大阪編』の最初の段階では、藤さんは休暇で大阪に来て楽しんでいるので、朗らかで明るい雰囲気になっているんだと思います。まだあまり、もやもやした気持ちが湧き上がっていないんです。それと、田口さんと池田さんお二人の関係性も『東京編』『横浜編』を経て、すごく素敵な距離感になっている部分もありますね。撮影の合間も楽しくお話しされていますし、映像にもそれが表れているように思います」

――では、明るくスタートしましたが、今回は今回で、いろいろ起こるのですね?

「そうですね、ある悩みが発生してきます。あ、藤さんだけでなく、田口さん演じる千明さんの中でも、ちょっとした悩みが発生するんです。ホントに小さな悩みなんですけども(笑)、ぜひ楽しみにしていただければ」


――千明さんというと、毎回のように犬にほえられていましたが、今回は?

「確かに、いつも犬にほえられるキャラクターでしたね。それに似た、前回までの千明さんのキャラクターを彷彿させる、ちょっとした事件も起こります。千明さんは突っ込まれやすいキャラクターなので、そこの部分は『こういう人だったなあ』と思っていただけるストーリーになっております」

名建築のポテンシャルを極限まで引き出す映像づくり

――ここからまた、映像づくりのお話を伺いたいと思います。「ちょこっと京都~」でも街を切り取る工夫について明かしていただきましたが、「名建築~」も、建築物を美しく、また新鮮に見せる秘密がありそうに思います。どんな工夫があるのでしょうか? 

「そうですね、構図の切り取り方にはすごくこだわっています。計算されているなと思うのが、第1話の綿業会館という名建築に大理石の床があるのですが、その中にあるアンモナイトの化石から、らせん階段にオーバーラップ(映像が重なりながら切り替わること)するシーンがあるんです。アンモナイトって、ぐるぐると渦を巻く模様になっているじゃないですか。そこを見ている画面から、映像がオーバーラップして、らせん階段を俯瞰から映しているんです。すると、貝と一緒の造形をしているんですよね。そこを重ねるセンスには、ちょっと僕もびっくりしました。すごいなと。格好良すぎるじゃないか監督、と。そういう編集は、私は今まで見たことがなかったですね」

――すごい! 階段って、「名建築」シリーズのひとつの名物ですよね。

「おそらく画の切り取り方が上手いんです。スタッフも監督も撮影監督も、独特な感性をお持ちなので、その審美眼を通して面白い切り取り方をします。ですから、何気ない建築巡りで見るのと、監督や撮影監督のフィルターを通してクローズアップされた画を重ねて、音楽に合わせて見るのとでは、受ける感覚が全然違うと思うんですよね」

――確かに!

「その建築物が持っているポテンシャルを最大限引き出すような、フィルターやスパイスを掛けた見せ方をしているのが、この番組の良さと言えます。オーソドックスな番組では、正面から撮影するであろう場面でも、この番組では例えば、長い棒の先に小さなカメラを取り付けて、天井を至近距離で映し出すといった、さまざまな工夫をしています。一味違った切り取り方が見られると思いますし、もしドラマをご覧いただいた後に現地に行ったら、ここをこう切り取っているのか、という発見も楽しめると思います」

地元の人も知らない、意外な「大阪」

――今回描かれている大阪は、一般的な大阪のイメージとはだいぶ違いますね。

「私は、大阪生まれ大阪育ちなんですけれども、ちょっと度肝を抜かれました。大阪というと、コテコテなイメージで、そんなに洗練された建物や名建築があるとは、実は思っていなかったんです。『名建築~』の大阪編をテレビ大阪の40周年でやろうとなった時は、『本当に単発の特番じゃなくて、連続ドラマでできるのかな?』と。連ドラにするには結構な数のロケ地が必要になりますから。それで取材の段になって私もロケハンを一緒に回ってみたところ、意外や意外、知らないだけであるんだなあ、と驚きました」

――「地元の人も知らなかった大阪」が見られるドラマなんですね。

「そうなんです。たとえば綿業会館は会員制の建物で、会員以外の方は普段は入れない。年に何回かだけ、見学ツアーが組まれるような場所なので、内装に関しては知っている人はほとんどいないと思います。そういう意味では、かなり貴重な映像を残せました。『ちょこっと京都~』にもちらっと映りました大阪市中央公会堂も、知ってはいるけど中に入ったことがないという人は結構多いです。私自身もそうだったんですが、ここも中に入ってみてびっくり。『こういう構造でこんなすてきな建物だったのか。今までなぜ行ってなかったんだ』と後悔したくらいで(笑)。ですので、このドラマをきっかけに大阪にお住まいの方も『名建築を見てみようか』と思ってもらえれば嬉しいですね。名建築って敷居が高くて、外観を見てすてきだなと思っても、中に入ることってないじゃないですか。前回出てきた目黒区総合庁舎も目の前は通っても、わざわざ入ったりはしないですし(笑)」


――そうですね(笑)。なかなか行く機会がないです。

「そんなにうんちくが凝縮されているわけではないですけれども、ちょっとした切り取り方や、見るべきポイントがこのドラマで定まることで、ちょっと行ってみたくなると思いますし、誰かを連れて行った時に『ここは実はね…』みたいに会話のネタにもなるかと」

「ここが大阪?」となったらシメシメ(笑)、イメージアップに貢献します!

――ゆったりした休日を過ごすお供にぴったりな番組です。

「昨今の深夜ドラマは、どんどん刺激の強い作品が増えているじゃないですか。その真逆を行く2作品というか、ゆったりした気持ちでこのドラマを見て、コロナ禍で大変な時期ではありますけれども、ちょっとした癒やしの一助になれば嬉しいです」


――では最後に、これから新シリーズを視聴者の方にご覧いただくにあたって、改めてお伝えしたいことはありますか?

「大阪発の作品というと、ステレオタイプな切り取り方をされることが多いんですね。道頓堀の派手な看板とか、どぎついキャラクターの人が多いみたいな切り取られ方が多いんですけれど、今回はそうではない、洗練された美しい大阪の部分を切り取ってみました。『ちょっとおしゃれで新しい、今まで見たことのない大阪』をお届けします。『えっ、ここが大阪?』と盛り上がったらシメシメで、大阪のイメージアップに繋がればと思います(笑)!」


――あっと、もうひとつだけ! 前回シリーズの藤さんのマンションから見える、古い建物のある景色が素敵だったんですが、あの建物は、今回も取り上げていないんですよね?

「あそこから見える建物は、『旧根岸競馬場一等馬見所』といいまして、跡地ですけれども、名建築でもありますね。今回は最初のシーンから大阪に来てしまっていますから出てきません。ただ、藤さんが滞在する大阪の家も本当に吟味をして、良い雰囲気のレトロなマンションで撮影をしました。前回と同じスタッフが部屋の中の装飾にもこだわっていますので、その雰囲気も楽しんでいただければ」



いよいよ8月17日(水)から始まる待望の「大阪編」。TVガイドみんなドラマのページを見て指折りカウントダウンをしながら、第1回を待ちましょう!

 
 
 
■お話を伺ったのは…

岡本宏毅(おかもと・こうき)プロデューサー
’97年、テレビ大阪に入社。「きらきらアフロ」(’01年~)、「たかじんNOマネー」(’11~’15年)など多数のバラエティー番組の演出を担当。’18年よりドラマ制作に携わる。「面白南極料理人」「まどろみバーメイド~屋台バーで最高の一杯を。~」「抱かれたい12人の女たち」「ちょこっと京都に住んでみた。」(すべて’19年)、「名建築で昼食を」(’20年)、「ホメられたい僕の妄想ごはん」(’21年)などの作品をプロデュース。また、現在、チーフプロデューサーを務める「イケメン供よ メシを喰え」が放送中(テレビ大阪 毎週土曜 深1:00~/BSテレ東 毎週土曜 深0:00~)。

✨池田さん、田口さんがサインを入れてくれました✨番組特製ポスターを抽選で3名様にプレゼント! ~9月28日(水)までに「ポスター希望」と書いてコメント投稿✨

9/28(水)深0:29までの期間中に、「名建築で昼食を 大阪編」の感想を投稿いただいた方の中から抽選で3名様に、番組特製ポスターをプレゼントいたします! 応募方法、注意事項をご確認の上、どしどしご応募ください。

【応募方法】
①「TVガイドみんなドラマ」(https://mindra.jp/)サイト内、各ページ右上の [無料新規登録] ボタンより会員登録。既に会員の方は②へお進みください。
② 下記、「▶▶▶応募条件の『コメント投稿』はこちらから」より、「名建築で昼食を 大阪編」のページへ。
③ [投稿する] ボタンより、「ポスター希望」と書いて、感想や番組への応援メッセージも添えて投稿してください✨
④ 応募完了!
 

 
 
 
【注意事項】
・ご応募いただいた方は、当サイトの利用規約(https://mindra.jp/terms)に同意されたものとみなします。
・当選された方には、会員登録時にご登録いただいたメールアドレスに「TVガイドみんなドラマ運営事務局(mindra2021@tokyonews.co.jp)」よりご連絡致します。
・当選案内メールに記載された期日までに、必要事項を入力し送信いただくことで「当選確定」となります。(期日までに送信いただけなかった場合、当選権利が無効となります)
・ご連絡は10月上旬、賞品の発送は10月中旬までを予定しておりますが、前後することがございます。予めご了承ください。


■番組情報

名建築で昼食を 大阪編
テレビ大阪 毎週水曜 深0:00~(テレビ東京 毎週水曜 深2:35~)
8月17日(水)スタート

■インタビュー本文で触れられた歴代ドラマは…paravi にて配信中♪

「面白南極料理人」
2019年1月クールに放送。
舞台は南極の昭和基地からさらに内陸に入った、世界で最も過酷な観測地帯といわれる「ドーム基地」。この狭いドーム基地にやってきた「第38次南極観測隊」の7人が、唯一の楽しみである食事を支えに、極限状態の中で一年間過ごす姿を描く予測不可能なコメディドラマ。

 
 
「まどろみバーメイド~屋台バーで最高の一杯を。~」
2019年7月クールに放送。
個性豊かで魅力的な3人の女性バーテンダーが、一つ屋根の下で同居しながら、バーテンダーとして、人として成長していく姿を描く。屋台バーを営む主人公・雪が、毎回訪れる客に出す風変わりなカクテルにも注目!

 
 
 
取材・文/三宅俊郎
 
 
 

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