相棒season21 第11回~最終回  テレビ朝日系 毎週水曜 後9:00~9:54

第11回「大金塊」【2023/1/1(日)放送】
右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は角田(山西惇)から、無報酬で活動する「熟年探偵団」のお手柄で、全国各地で博物館の展示品を盗んだ窃盗団が摘発された話を聞く。しかし、警察の上層部は、頼まれもしない事件を捜査権もなく調べる彼らに立腹しているようで、同じように事件に首を突っ込む右京と薫にも当てはまると指摘される。そんな中、与党政調会長だった袴田(片岡孝太郎)の元に、自宅にある金塊を狙った犯行予告状が届く。1年前、右京によって殺人事件への関与が明らかになった袴田は、その証拠がなぜか消失したため、いまだに政界で隠然たる力を持っていた。袴田の息子で秘書でもある茂斗(森崎ウィン)は、予告状を大門寺(斉木しげる)、串田(佐藤B作)、野崎(井上肇)の熟年探偵団に見せて、調査を依頼する。そのことを知った右京と薫は興味を抱き、袴田邸の門前にいた、大門寺の孫の寧々(茅島みずき)と探偵団の3人に声をかける。

第12回「他人連れ」【2023/1/11(水)放送】
右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)が住宅街で小学生の息子を連れた父親と知り合った翌日、その周辺で起きた殺人事件で、子どもを連れた男が目撃されていたことが分かる。被害者は元半グレグループのメンバーで、そのリーダーが盗んだ大金が行方不明になっていた。親子連れの元を訪ねた右京と薫は、彼らがどうも本当の親子ではないと直感。偽の父親の目的を探るが…。

第13回「椿二輪」【2023/1/18(水)放送】
洋画家の牧村(小久保丈二)の追悼展で、2輪のツバキを描いた遺作が切り裂かれる事件が発生。居合わせた薫(寺脇康文)が犯人を追う中、右京(水谷豊)は駆け付けた牧村の妻の智子(中山忍)から事情を聴く。3カ月前、牧村は心中事件で亡くなり、相手の愛人のアカネ(花澄)だけ助かっていた。智子は心中が殺人だったと主張。右京と薫は‘魔性の女’だというアカネを訪ねる。

第14回「まばたきの叫び」【2023/1/25(水)放送】
美和子(鈴木砂羽)が取材先の民家で襲われる事件が発生。さらに、現場からホームヘルパーの男性の遺体が発見される。美和子は、その家に住む元受刑者・柳沼(忍成修吾)の妻・聖美(陽月華)を取材しようと訪ね、事件に巻き込まれたらしい。勝治は15年前に通り魔殺人を犯し長年服役をしていたが、間もなく出所となった半年前に脳梗塞で倒れて寝たきりに。世話は、獄中結婚した聖美が担っていた。右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)が夫婦から事情を聞くと、勝治は「犯人は私も殺そうとしていた」と証言する。

第15回「薔薇と髭と菫たち」【2023/2/1(水)放送】
右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は東京・新宿の公園で男性の遺体を発見。男性は社会問題を扱うルポライターの鬼塚(工藤俊作)で、妻で少女小説家の美智子(大島さと子)のサイン本を握りしめていた。美智子は同じ公園でフードバンクのボランティアをしていたが、夫がいたことを知らなかったという。右京と薫は、鬼塚とフードバンクの関連を推理し、サイン本の謎を探る。

第16回「女神」【2023/2/8(水)放送】
美和子(鈴木砂羽)と薫(寺脇康文)が受ける山荘での夫婦カウンセリングに、右京(水谷豊)も茉梨(森口瑤子)と夫婦を装い参加。実は、記者の美和子は結婚詐欺を疑う参加者を追い、右京は40年前に山荘に財宝を隠したという強盗犯2人組の1人・竹村(小林尚臣)が殺された事件を調べていた。何も知らない薫がカウンセラーの志織(銀粉蝶)の質問に慌てる中、右京は皆を観察する。

第17回「定点写真」【2023/2/15(水)放送】
右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は、ある建物の「定点写真」をSNSにアップする高校生の幹太に声をかける。5日前、その建物でイベント会社社長の浅野(平井真軌)が殺され、幹太のSNSも更新が止まっていた。右京と薫が幹太は誰かをかばっていると推理する一方で、浅野を恨む人物が浮上。右京らは、幹太の投稿を自分のSNSで紹介したカメラマンのあゆみ(大野いと)と会う。

第18回「悪役」【2023/2/22(水)放送】
裏カジノへの関与が疑われる会社社長の保科(鈴木信二)が刺殺された。「亡霊の呪い」との証言に興味を抱いた右京(水谷豊)は、薫(寺脇康文)と訪れた現場で悪役専門俳優の千明(一ノ瀬ワタル)の姿を見かける。千明は事件当夜、憧れの名脇役の藤枝(山口祥行)と一緒にいたという。やがて右京らの調査は、淳(長谷川慎也)や朋香(田中道子)ら千明の高校の演劇部仲間に及ぶ。

第19回「再会」【2023/3/1(水)放送】
右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は、大きな音がしたという通報を受け、ある山へ。祖父母と暮らす守(田中奏生)ら住人の聞き込みに訪れた村で殴られて意識を失い、気が付くと山中の納屋に監禁されていた。何とか脱走し、薫と分かれて村を目指す右京は、木に縛られた布を目印に山小屋を見つけ、男性(古河耕史)に遭遇。一方、薫は足跡をたどり、不穏な会話を耳にする。

第20回「13~死者の身代金」【2023/3/8(水)放送】
昨春から全国で起きている遺骨の盗難事件で被害を受けた家族に、「13」を名乗る人物から骨つぼを割るデモ映像が届く。右京(水谷豊)や薫(寺脇康文)もよく知る警察庁長官官房室長・小野田の遺骨も盗まれており、薫はそれを隠していた右京に憤慨。遺骨の身代金要求があるのではという見立てに被害者家族が困惑する一方で、右京と薫は‘遺骨奪還ミッション’に臨む。

最終回「13~隠された真実」【2023/3/15(水)放送】
警察庁から捜査権を与えられ、遺骨盗難事件を追っていた右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は、わずかな手掛かりから犯人が学校関係者ではないかと推理。鉄道マニアの米沢(六角精児)に協力を要請し、‘13’を名乗る犯人グループがたどったルートの解析に掛かる。同じ頃、尊(及川光博)と美彌子(仲間由紀恵)は、ひそかに初会合を設け、それぞれの思惑を交錯させていた。