金井成大インタビュー後編 「起業家を目指していた学生時代」

2022/02/17 09:09

WOWOWプライムにて放送、配信中の「WOWOWオリジナルドラマ 薄桜鬼」で、沖田総司を演じている金井成大さんのインタビュー後編。

今回は、素顔をもっと深掘り! 地元・岩手県盛岡市のおすすめグルメや、好きなドラマ、さらには「起業家を目指して上京した」などなど、知れば知るほどハマる金井さんの世界観をお届けいたします。

企業家を志す中で、役者の仕事に魅力を感じたから、今ここにいる

――趣向を変えて後編では、金井さんのプライベートに迫っていきます! 「TVガイドみんなドラマ」が“ドラマ好きのための”サイトということで、金井さんのお気に入りのドラマ、心に残っている作品があれば教えてください。

「『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』(日本テレビ系、’06年)です。実家自体がドラマを見る習慣がなかったことと、僕も進学校に通っていたのであまりドラマを見ていなかったのですが、この作品はすごく好きでした。今でも、たまに見ますよ! ヤクザが高校生になるというトンデモな話ですが、もう、主演の長瀬智也さんの振り切った演技に尽きますね。長瀬さんが演じられるからこその面白さだと思います。本当に設定はハチャメチャですが、コミカルでかっこよく、長瀬さんの魅力が溢れているので大好きなドラマです」


――今、お話に出ましたが、進学校に通われていたということで、どんな将来を思い描いて勉学に励まれていたのでしょうか?

「起業したかったんです。高校生の時、“ベンチャー企業”という言葉が世の中で取り上げられていたので、起業家に憧れていました。だから、『経済や経営、商学の分野に進めば、同じ志を持った人と出会えるかな?』と、早稲田大学の商学部に進んだのです。まさか、今ここにいるとは当時は思っていないですけど…(笑)。具体的に何をしたい、お金が欲しいということではなく、仲間と共に築き上げていきたい、何かを見つけて新しいことをしたい、という思いが強かったですね。ですが、企業家を志す仲間を見つける前に、俳優の仕事に魅力を感じて、今ここに至っています(笑)」


――地元と言うと、金井さんは岩手県盛岡市のご出身ですが、オススメの“地元メシ”はありますか?

「盛岡冷麺です!! 当たり前のように、よく食べていました。甘くて、麺に弾力があって…。焼肉屋さんなどでよくでてくる冷麺や、韓国の冷麺とも違うんですよ。スープはちょっとドロっとしているんですが、味はさっぱりだけどコクがある。地元に帰ったら、必ず食べます」


――勝手なイメージですが、“冷麺”と聞くと、暑い時期に食べそうな印象ですが…?

「盛岡冷麺は、季節問わずに食べますよ! 一応、温麺を用意しているお店もありますが、基本的には冷麺。東京に出てきてから“盛岡冷麺”という名前を聞いて、『盛岡冷麺って、一般的な冷麺と違うんだ!』と初めて知りました。地元では“冷麺”としか呼んでいなかったので…。なので、先ほどお話しした一般的に知られている冷麺を食べた時、盛岡冷麺の味を知っている僕としては『これが冷麺!? 冷麺と言ったら“盛岡冷麺”だ!』なんて思った記憶があります(笑)」

――近いうちに、盛岡冷麺を食べてみます! 話は変わりますが、金井さんが制作されたオリジナル楽曲のYouTube動画を拝見しました! 動画もクセになるのですが、ファンの皆さんの「早く世界が金井成大に追い付きますように」という、金井さんの世界観を絶賛するコメントを見て、大きく頷いてしまいました。

「僕もコメントを読みました(笑)。『僕は世界からどんどん離れてしまっているんだな』と気づいた部分もありましたけどね(苦笑)。基本的に方向音痴なので、僕の思い描いている方向にモノやゴールがないんです。それこそ逆側にあったりするのですが、『仕方ないのかな』、なんて思いつつ、でも“世界が追い付いていない”という形容のされ方は嬉しいですね。作品を作ることになった時、パッと頭に浮かんだのが、YouTubeにアップしたあの「OkamoTo」という動画でした。最初に曲と歌詞ができて、その後MVの絵コンテを一人で作ったのですが、いろんな方に意見を聞いてかなり試行錯誤しました。ですが、最初に感覚で出てきたものを超えることはできなくて、結局最後には自分が考えた絵コンテに戻ったんです。何かの真似やかっこいいなって思うことよりも、最初に思いついたものが面白いんじゃないか、と周りのスタッフからも言われて…。自分以上のことはできないな、ってことで辿り着きました」

――おそらく、今、「OkamoTo / SonD(そんで)」の映像が頭から離れなくなった方が多いと思いますが、最後に、最近はまっていることを教えてください!
  
「それこそ、YouTubeの映像制作です。ライブ用に曲を制作するということで、初めて監督にも挑戦しましたが、すごく楽しかったですね。それこそ、前回お話しした、適材適所に人を配置する役割分担を決めて進めました。僕自身、学生の頃ずっとバスケをしていて、そこでもフロントや司令塔ばかりだったので、作戦を立てたり、周囲を動かすことが好きなんだな、と改めて感じましたね」




■Prolife
金井成大(かない・そんで)
1990年5月7日、岩手県盛岡市出身。’10年に舞台、翌年にドラマ初出演を果たす。以降、「BROTHERS CONFLICT」シリーズ、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」シリーズなどの舞台を中心に活躍。昨年は、「最愛」(TBS系)、「ボクの殺意が恋をした」(日本テレビ系)、「刑事7人」(テレビ朝日系)など、テレビドラマで活躍の場を広げている。キューブ若手俳優サポーターズクラブ「C.I.A.」のメンバー。

「WOWOWオリジナルドラマ 薄桜鬼」放送情報

WOWOWプライム
毎週金曜 後11:30~
※WOWOWオンデマンドで全話アーカイブ配信あり

金井成大関連記事

  
撮影/蓮尾美智子