直撃リポート!上田誠さん直筆サイン入れ現場

2023/12/29 17:05

12月25日発売、絶賛好評中の「時をかけるな、恋人たち」公式シナリオブック。今回は、限定直筆サイン企画のために上田誠さんが訪れた現場を直撃リポートしました。

何年間かかけていくとサインになっていくだろうっていうのを目指してました

――サインを書くスピードが凄く早い上田さん。サインにまつわるエピソードをお願いします。

上田誠(以下上田)「今はサインさせてもらう機会が多いですけど、まだ作家業初めて間もない頃は照れ臭かったんで、(自分の楷書を)速く書いていったら、ゆるやかに、何年間かかけてサインになっていくだろう、っていうのを目指してました。10年くらいかけて(今のサインが)築かれていきましたね。」



――では、急に変なものにサインとかを求められたりっていう事は。

上田「箸袋とかにってやつですよね? あんまり無いですね。Tシャツにとかはありますけど、気が引ける事が多いですね。これに書いていいの?みたいな。スマホに直接とか、財布にとか書かん方がいいんじゃない、みたいな。」

キャストさんスタッフさんには台本を読んだときに笑ってもらえるように書いてるので、その臨場感を味わってもらえると嬉しいです

――今回、初のシナリオブックを出すにあたって、読んでもらいたい部分や買わないと分からないポイントを是非教えてください。

上田「僕はセリフとト書きを別々に書くようにしてるんです。まずセリフを書いていって、後からト書きを埋めていくような書き方をしているんです。それで、演劇は自分の口で演出をやれるんですけど、ドラマの場合は現場に居れないんで、なるべくト書きで雰囲気を盛り立てたり、時には出演者を笑わせたりとか、スタッフさんにイメージをしてもらえるようにしています。ト書きは、ただ淡々とセリフの説明をしてじゃなく、読み物としてワクワクしてもらえるようにいつも書いてるんですね。だから台本だからってドラマより無機質なものというより、脚本だけどちゃんと一番最初の読み手であるキャストさんとスタッフさんに読んでもらった時に笑ってもらえるように書いてるので、(今回のシナリオブックでは)その臨場感を味わってもらえると嬉しいです。」

――では、読者の皆さんは演者さんになりきって、自分が台本を貰った設定でシナリオブックを読んでもらうと、とても楽しめますね。

上田「そうですね、もし自分が俳優として撮影に臨むならとか。特に瑛太さんが本番でいろいろ盛り付けてくださったから、割と本番に出来上がったものとの違いが(シナリオブックには)克明に残っているし、最終回はあんまり作家のものじゃなくなる事が多いんですよ。皆色んな事を色んな想いで(セリフを)言って下さるから、皆さんの想いが強いドラマほど、最終回って皆がいろいろやりたい思いを詰め込んだから、台本で実はカットしましたって所も最終稿で残っているので、最終回は特に本編と(シナリオブックを)見比べてもらえれば元々こうだったとか分かってもらえるかもしれないですね。」

■Profile

上田誠(うえだ・まこと)

1979年生まれ。京都府出身。ヨーロッパ企画の代表を務める。劇作家、演出家、脚本家。外部の舞台や、映画・ドラマの脚本、テレビやラジオの企画構成も手がける。2017年、「来てけつかるべき新世界」で第61回岸田國士戯曲賞を受賞。
X(旧twitter):@uedamakoto_ek

商品情報

「時をかけるな、恋人たち」公式シナリオブック

定価:2,200円
発行:東京ニュース通信社

上田誠直筆サイン入りシナリオブック注意事項
※直筆サイン入りシナリオブックの販売は、在庫がなくなり次第終了いたします。
※直筆サイン入りシナリオブックの発送日は1月末予定となります。