山下智久さん主演、ドラマ10「正直不動産」を全力で応援してきた、TVガイドみんなドラマ「うさPの正直アフタートーク」が戻ってきました!
今回、うさPこと宇佐川隆史Pには、「正直不動産 感謝祭」の貴重な裏話を語っていただきました。
一つ一つの温かい声援のお陰で、ここまで来ることができた
――ドラマ全10回、そして“感謝祭”の制作まで、本当にお疲れ様でした!
「ありがとうございます! 実は『正直不動産 感謝祭』は、ドラマ本編が最終話まで仕上がっていない状態で準備を始めたので、『1分スペシャル予告』や『正直ダイジェスト』などを作ってくれた“動画チーム” を中心に、番組の制作を担当してもらいました。同時進行でドラマ本編と感謝祭を制作するという、まさに総力戦でしたが、どちらも無事に間に合ってよかったです」
――そんな状況とは知らず、「全10回では足りない!(涙)」なんて思いながら、「正直不動産 感謝祭」まで指折り数えていました。そんな“感謝祭”の収録では、キャストやスタッフの皆さんはどのような様子だったのでしょうか?
「ドラマ本編で何度も登場している“居酒屋”(本編では『しょうじきもん』。最終回で永瀬が華麗に回転したあのお店です)を“感謝祭”の舞台で使わせてもらったのですが、広さの関係で私は収録現場に入っておらず(涙)、制作統括やディレクターにお任せしたのです。ですので、私も皆さんと同じ気持ちで映像を後ほど見ました…(笑)。『本編とは違う皆さんの表情や、私たちも知らない話が出てきたりして良かったな』と、しみじみ感じました。正直なところ、『もっとお話を聞きたい、見たい!』とも思いましたが(笑)、この気持ちが次の段階へとまた繋がっていったらいいな、と思っています」
――“感謝祭”の準備や収録…、スタッフの皆さんは大変だったと思います。
「そうですね。スタッフみんなで手分けして準備をしました。私は“山﨑努さんから、山下さんへのメッセージをいただく”ことをお願いしまして…(汗)」
――なんと! それは、まさに大役です(涙)。
「本当に…(笑)。ただ、そもそも山下さんと山﨑さんの素敵な関係に対して、“番組でメッセージをいただく”ことをお願いしてもいいのか、お二人を邪魔していないか、と何度も悩みました。既にお二人は通じ合っていて、連絡も取られているので、『余計なことをしてしまうのでは…』とも思ったのです。一方で、『今回の撮影を経て、山﨑さんがどんなことを思われたのか伺いたい』といった気持ちもあり、『どうか、ご無理のない範囲で』と、お話をしながら慎重にお願いしました。山﨑さんと山下さん、お二方にとってお互いがどれだけ大切な存在であるかを知っていたので、今までにない緊張感がありました」
――お二人の関係性に無理を生じさせてはいけない、という思いでしょうか。
「はい、そうです。こう思いながらもメッセージをお願いしたところ、山﨑さんは、すぐにお手紙を書いてくださったそうです。それを聞いた時は、思わずホッとしましたね(笑)。山下さんと山﨑さんのご関係は、私達が想像する域を遥かに超えているのだなと感じました」
――そして“感謝祭”では、そのお手紙を黙読する山下さんの姿に、思わず熱いものがこみ上げてきました。
「こういった番組では、サプライズの手紙を“司会者が代読する”ことが多いと思います。番組を見ている方にも手紙の内容が届きますので、当初は、私もそう考えていました。ただ、(山﨑さんの)事務所の方からお手紙を受け取った際、封筒を見て、『まずは、山下さんに読んでいただきたい』と思ったのです。事務所の方からも、『「これは、封筒を開いた時に“智”という名前が見えるようになっているのだよ」と、(山﨑さんが)楽しそうに言っていた』というお話を聞いたので、なおさら…(涙)」
――番組のためではなく、お二人の思いを大切にされたのですね。
「はい。番組の流れが多少いびつになったとしても、まずは、山下さんに手紙を読んでほしい、と。ですので、収録で山下さんの手にお手紙が渡った時、その内容を知っている人は、ほとんどいませんでした。ディレクターの判断で、最終的には代読されないまま収録を終えましたが、黙々と読んでいる山下さんの姿を見て、収録現場にいた全員が思いを感じ取ったそうです。私も映像で見た時に大泣きしてしまって…。あらためて、お二人の強い絆を感じることができて、私たちも本当に感無量でした」
――ちなみに、「(別ドラマの収録で滞在中だった)タイで『正直不動産』を見ていた」と山下さんがお話をされていましたが、世界に広がっていたとは…驚きです!
「実は、『正直不動産』は、NHKワールドというチャンネルを通して100カ国以上に配信されました。今回は、それに加えて『世界中の方にも、可能な限り日本と同時期に見てもらいたい』という思いがあり、現地の母国語字幕が入ったバージョンについて、放送の半年前くらいから国際販売部と一緒に準備してきたのです。ただ、まさか撮影地のタイにいながら、日本にいる私たちと同じタイミングで見て山下さんがツイートされるなんて…、夢にも思っていませんでしたね(笑)。また、母国語字幕バージョンを見た各国のファンのみなさんの“現地の言葉でのツイート”を見た時は、本当に頑張ってよかった、と。以前から『山下さんは日本の宝』だと思っていましたが、日本、いや、『世界の宝』なのだなと思いました!」
――全10回、“感謝祭”と、全ての放送が終わりました。そして、アフタートークも一旦は(!?)終了です。
「『うさPの正直アフタートーク』という場を設けていただき、ありがとうございました。私が話せることは、ほとんど話し尽くした気がします(笑)。本当に、初回からの大反響、そしてその一つ一つの温かい声援に励まされて、私たちはここまで来ることができたと思います。だからこそ、『そのお礼に少しでもなれば…』という思いで、インタビューを受けさせていただきました。今回は私だけが話をしましたが、同じ思いのスタッフが約90人いて、キャストの皆さんも含めると実に150人以上。誰一人として手を抜くことなく、必死に考え抜いて作り上げた結果が、この『正直不動産』全10話と『正直不動産 感謝祭』です。この熱が、皆さんの心に少しでも伝わっていたら、これ以上嬉しいことはありません。いつかまた、話の続き、第11話を制作できる日を、私も望んでおります」
■お話しを聞いたのは…
宇佐川隆史(うさがわ・たかし)プロデューサー
’02年、NHK入局。大河ドラマ「龍馬伝」(’10年)からドラマ部へ。演出として、連続テレビ小説「半分、青い。」(’18年)、「“くたばれ”坊ちゃん」(’16年)、「4号警備」(’17年)など。プロデューサーとしては「うつ病九段」(’20年)や「家出娘」(’22年)を担当。現在は、ドラマ10「正直不動産」のプロデューサーを務めている。山下さんと一緒に仕事をすることになり、「うさP」と呼ばれていることを必死に隠そうとしたが、無駄だったそう…。
「正直不動産」放送情報
NHK総合
毎週火曜 後10:00~