山下智久インタビュー後編「人はいつでも変われる」

2022/03/23 08:08

前編に続き、「正直不動産」の主演・山下智久さんのインタビュー。物語を通して伝えたいこと、「もしも嘘をつけなくなったら?」などの質問に答えていただきました!

全員にとっての1位でなくていい。大切なのは、自分なりの1位を目指すこと

――前編では、久しぶりのNHKドラマ出演とお話しいただきましたが、撮影現場の雰囲気はいかがですか?

「慌ただしく、忙しい毎日を送っている一方で、穏やかに一つ一つ丁寧に作品を作っている、そんな日々です。共演者の方も多くて世代も幅広いので、年齢の壁を越えた会話ができていて、すごく楽しいですよ!」
  
  
――共演者の一人に、山下さん演じる永瀬の後輩社員・月下咲良役の福原遥さんがいらっしゃいますが、共演しての感想や撮影現場でのエピソードがあればお願いいたします。

「月下を演じられるのは、福原さんしかいないな、という印象です。真っすぐでまぶしいくらいキラキラ輝いている福原さんとご一緒できて、僕も永瀬も忘れかけていた“初心”を思い出させてもらいました。撮影中に、『枕って大事だよね』と寝具の話題で盛り上がりましたね。撮影が続く中で、睡眠の大切さを改めて感じているので、羽毛布団を購入したとか、快眠できる枕とか…睡眠事情を話していました」    


――確かに、睡眠は大切ですよね。ちなみに、ドラマのタイトルに掛けて、お部屋を選ぶ時に重視する部分、こだわりはありますか?

「日当たりは一番大事にしたいです。あとは、できることなら床暖房がほしいですね。個人的に、暖房よりも床暖房の方が乾燥しにくそうなイメージなので、床暖房の方が好きです。あとは、衣類のダメージを考えて、浴室乾燥があった方がありがたいですし、間取りに関していうと、リビングは広い方がいいですね」

――ありがとうございます。ここからは、「もしも山下さんが永瀬のような状況になったら?」という前提で、伺います。永瀬は、自分の“武器=嘘をつくこと”を封印されて困りますが、もしも山下さんが自身の武器を封印されたら、どうしますか?

「僕は継続することが得意なので、もしも継続できなくなったとすると…、瞬発系を必要とする職業に転職します(笑)」


――なるほど…。例えば、永瀬のように嘘がつけなくなったらどうしますか?

「ストレスが減るのではないでしょうか。多くの方に言えることだと感じていますが、仕事場での自分、家族の前での自分…と、嘘とは言わなくても生きている中で、いろいろな切り替えがあると思います。そういう部分で、いろいろな自分を出さなくてよい、切り替えがなくなることによって、ストレスフリーな生活になるのではないかな、と。ただ、以前、ある番組の苦手な食べ物を当て合う企画に出演した時、嫌いな食べ物を一発で当てられてしまったので、僕はそもそも嘘がつけないタイプです(笑)」

――嘘の繋がりでもう一つ、「この人は信用できるな」と思うポイント、感覚のようなものはありますか?

「僕は、すぐに信用してしまうので…。まず、相手を信じるところから始まり、その後で裏切られたらそれはその時、と思っています。なので、あまり見極めようとはしないですね。ただ、友達になれるかなれないかのポイントでいうと、会話が合うか合わないかです。ドラマのように家を購入するとなったらもっと慎重になりますが、それ以外であれば、『何とかなるかな』と思っているところがあって。大きなドラブルにさえ繋がらなければ、僕は相手を信じることを前提にしています」

――ちなみに、永瀬は嘘をつくことで成績一位を守ってきており、「一位じゃなきゃダメ」と順位にこだわりますが、山下さんご自身の、“一位”に対する思いや考えを教えていただけますか?

「一番、一位を目指すことはあってもいいと思いますが、何に対して、誰に対しての一番なのかということが大切ではないでしょうか。広義的な一番を目指せる人もいると思いますが、それだと疲れてしまう人がいることも当然ですよね。そういう意味で、家族にとっての一番になりたいとか、自分なりの範囲を決めて一番を目指すことが重要だと思っています」

――それでは最後に、演じる永瀬の見どころや、ドラマや役を通して伝えたいことをお願いいたします。

「彼が、本音をドーンとぶつける痛快さを楽しんでいただきたいですし、見てスッキリした気分を味わってもらえたらと思います。永瀬は、年上年下関係なくフェアに、本音で気持ちをぶつけていきますので…。あとは、“いつでも変われる”ということを伝えたいです。変わることに対して、遅いということはなく、いつでもなりたい自分を目指せるし、そこに近づいていくことができる。それに加えて、家にいる時間の大切さを感じているこのご時世も踏まえて、『家って温かいよね』って。僕自身、もう少しこだわりを持って、家に愛情をかけてみようかな、と思わせてもらうきっかけになりました。これから家を購入される方も、引っ越しをされる方もいらっしゃると思うので、不動産のことも学びつつ、人はいつでも変わろうと思えば変われるよ、という気持ちを共有できたら嬉しいです」




■Prolife
山下智久(やました・ともひさ)

1985年4月9日生まれ、千葉県出身。’96年より芸能活動をスタートし、以降は映画やドラマでの俳優活動、アーティストとしての音楽活動で活躍。現在は活動の場を海外にも広げ、’20年にはハリウッド映画「The Man From Toronto」(アメリカで8月12日公開)の撮影に参加。4/7(木)より日米同時配信される「ハリウッド共同制作オリジナルドラマ『TOKYO VICE』」(WOWOWプライムで4/24(日)スタート)に出演しているほか、ブルガリ新作メンズレザーグッズコレクションで、キャンペーンアンバサダーを務める。フランスでMusic Videoを撮影した新曲「Face to Face」が絶賛発売中。TwitterInstagramもチェック。

「正直不動産」放送情報

NHK総合
4/5(火)スタート 毎週火曜 後10:00~

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