元ヤクザ最高幹部という過去を持つ作家・沖田臥竜による同名小説をドラマ化、北村有起哉が連ドラ初主演となる任侠コメディー。
北村演じる元ヤクザ・陣内宗介は刑務所から出所後、長年社会と閉鎖された生活を送っていたために、世の中の環境の変化やスピードの速さについていけなくなっていた。目の前に現れた、見覚えのある一人の男に「お前は重度のムショぼけや…」と告げられる陣内……。それは新たな悪夢の始まりだった。
作品の舞台は人情の下町・尼崎。オール関西ロケで、北村は全編関西弁に挑戦する。企画プロデュースは、映画「新聞記者」で日本アカデミー賞作品賞を受賞後、「ヤクザと家族The Family」など数々の話題作で脚光を浴びる若手映画監督・藤井道人。

【キャラクター＆キャスト】
・陣内宗介（北村有起哉）
二代目徳島組のヤクザとして生きてきた根っからの極道人間。義理と人情に厚く、曲がった事が絶対に許せない性格。出所後は尼崎市にある実家でオカンと2人暮らし。服役中に離婚した嫁・キヨカとヨリを戻したいと思っているが…。大好物はオカンが作ったハムカツ。

・夜勤部長（板尾創路）
陣内がムショ時代にお世話になった刑務官。シャバに出てきてからも陣内の前に現れては耳の痛い事をチクリチクリと語りかけてくるのだが…。その姿が見えているのは陣内だけ？

・HIRO（九条ジョー）〈コウテイ〉
二代目徳島組のヤクザ。かつて陣内の弟分だった男。懲役覚悟で大勝負に出た陣内に忠誠を誓っていたが…。陣内が服役中にカタギになり、面会にも一切訪れなかった。現在は暴露系の極道インフルエンサーとして活躍。

・リサ（武田玲奈）
若い世代から絶大な支持を受けている人気インフルエンサー。HIROと一緒にコラボ動画を作った縁から陣内と出会う。不器用だけど真っすぐな陣内の性格に惹かれていくのだが…。

・平松（木下ほうか）
二代目徳島組のヤクザ。かつて陣内の兄貴分だった男。陣内が刑務所行きとなるキッカケを作った張本人。かつて「尼の吸血鬼」と呼ばれ、ヤクザ界では恐れられていたが陣内が服役中にカタギになり、現在は…。

・さとし（松尾諭）
二代目徳島組のヤクザ。陣内とは兄弟分の杯を交わした仲。かつては「狂犬のさとし」と呼ばれた危ない男だったが、現在はカタギ。出所後の陣内の事を心配し、様々な場面で協力してくれる。陣内に言えない、とある秘密を抱えている…。

・オカン（末成映薫）
陣内の母親。温かくも厳しい目で息子を見守っている。出所当日に陣内へスマートフォンをプレゼントする。お風呂に入っていても、お構いなしに入ってくるのが難点。

・ナツキ（鳴海唯）
別れた嫁・キヨカとの間に出来た娘。陣内が刑務所に入って以来一切会っていない。とある人物の優しさで14年ぶりの再会を果たす。

・カイト（山崎竜太郎）
別れた嫁・キヨカとの間に出来た息子。ナツキの弟。 陣内が刑務所に入って以来一切会っていない。 気性の荒い性格は父親譲り。甲子園出場を目指す高校球児。

・キヨカ（新宅マキ）
陣内の別れた嫁。良妻賢母だったが、服役中の陣内に離婚届を突きつける。

・シゲ（藤井陽人）
陣内が働く運送会社の同僚。陣内とは拘置所の雑居房で出会った過去を持つ。出所後に就職先で悩んでいた陣内に救いの手を差し伸べる。

・しょうぞう（長村航希）
陣内が働く運送会社の同僚。イヤホンで音楽を聴きながら仕事を行うイマドキ男子。不器用な陣内の事を小馬鹿にしているのだが…その気持ちが一変する大事件が起きる。

【スタッフ】
・原作
沖田臥竜「ムショぼけ」（小学館文庫）
・脚本、監督
アベラヒデノブ、澤口明宏、逢坂元
・主題歌
倉木麻衣「ONE LOVE」（NORTHERN MUSIC）