有翡(ゆうひ)-Legend of Love-(原題:有翡) 第21回~第30回 衛星劇場 毎週水曜 後9:10~11:00
※2回連続放送

第21回「春山に積もる雪」【2022/3/23(水)後9時10分~ 放送】
霓裳夫人が謝允に「今から語る話を題材に曲を書いてほしい」と語り始めたのは、若き日の李徵と殷聞嵐の友情の物語だった。南刀の李徴には周翡という後継者が育っているが、山川剣の殷家の零落を思うと、夫人の心は深く沈んだ。翌朝、周翡たちが目覚めると、樵云居の羽衣班は皆、姿を消していた。殷聞嵐ゆかりの剣も見当たらない。その時、樵云居の門を叩く者がいた。門を開けると、周翡と李晟を捜して李妍と共に下山した馬吉利がいた。

第22回「四十八寨の異変」【2022/3/23(水)後10時5分~ 放送】
四十八寨の麓、春回鎮でのにぎやかな夜、喧噪から外れるように屋根の上で酒を飲む周翡と謝允。そんな時、馬吉利が慌てた様子でやってきて李妍が消えたと伝えた。李妍も街のにぎわいが気になり、楊瑾に手伝わせて宿を抜け出したのだった。それを確かめた周翡たちは安心し、四十八寨を望む場所で飲み直す。楊瑾に付きまとわれながら宿に戻った李妍が兄・李晟と再会し、呉楚楚と出会っていた頃、四十八寨では鳥の群れが騒ぎ、周翡は異変を感じた

第23回「教えを胸に」【2022/3/30(水)後9時10分~ 放送】
四十八寨へと攻め込んできた谷天顕・寇丹たちと対峙する周翡は、師であった魚老の死に衝撃を受ける。寇丹が四十八寨を裏切ったのは、海天一色の品を手に入れるためであった。一方、地煞の動きが怪しいと警戒した李晟は、やむを得ず奇策を講じる。負傷者が多数出る中、呉楚楚は守られるだけでなく、自ら寨を守る役に立ちたいと、手当てを志願するのだった。そんな時、麓の村に柱国・兪聞止の大軍が到着、村人たちを次々と捕らえていく。

第24回「2つの目的」【2022/3/30(水)後10時5分~ 放送】
周翡は兪聞止を倒すため、馬吉利から精鋭を借りて、謝允と共に山を下りた。兪聞止の居場所を捜しつつも、周翡は捕らえられた村人を救いたいと思っている。2つの目的を果たすため謝允は折衷案を出す。長老堂では李晟たちが四十八寨防衛のための策を練っていた。鄧甄は、外の山門を撃破されたら、飛虹橋を第2の防御戦として戦うことを提案する。その頃、沈天庶と兪聞止は山門と洗墨江の双方から四十八寨を挟み撃ちにする計画を立てていた。

第25回「離間計」【2022/4/6(水)後9時~ 放送】
援軍要請の文を届けるため下山した李妍は危険なところを偶然再会した楊瑾に救われる。そして一緒に行くという楊瑾に周翡を助けるよう頼むと1人で寒水鎮の拠点へと向かったが、ここにも地煞の手は伸びていた。李妍の下山により抜け道の存在を知った兪聞止は寇丹に疑いを抱く。兪聞止の居所を探る周翡と謝允は離間計によって護衛を交代させ、そのあとを追うことで居所もつかめた。忍び込んだ周翡を待っていたのは意外にも行脚幇の者だった。

第26回「募る思い」【2022/4/6(水)後10時~ 放送】
地煞が寨門に迫るその時、周翡の母である当主 李瑾容が帰還し、四十八寨は危機を免れる。意識を失った周翡のもとを訪れた李瑾容は、周翡が段九娘に枯栄手の気を注入されたこと、また李徵の刀を手に入れたことを知り、感慨を覚えるのだった。自らの命を省みず推雲掌を放った謝允は、残された時間が少ないことを悟り、周翡に別れを告げようと決意する。一方、四十八寨から撤退した沈天庶と兪聞止は、謝允の正体と体の異変に気づいていた。

第27回「魔の薬」【2022/4/13(水)後9時~ 放送】
霍家堡の霍連涛が打倒地煞を旗印に武林の者を集め、滅煞大会を開催することになった。しかし四十八寨当主・李瑾容は砦の立て直しのために手が離せず、代理に李晟が参加することになる。殷沛は武芸を磨こうと鍛錬を積むが、体質的な限界を感じ悩んでいた。その時、沖霄道長が話していた鳳凰丹を思い出し、沖霄の部屋から盗んで服用すると猛烈な効果が得られた。だが鳳凰丹は、むやみにのめば命を縮め、のんだ者の心を崩壊させる魔の薬だった。

第28回「毒と過ごした年月」【2022/4/13(水)後10時~ 放送】
零陵で謝允を捜す周翡。その姿を見かけた謝允は慌てて身を隠し、老人に扮して当てもなく街をさまよう。するとそこに周翡が現れて行く手を阻み、四十八寨で自分がやられたのと同じように謝允の昏睡穴を打って眠らせ宿へ運び込んだ。その頃、李晟と楚楚も零陵に到着し偶然周翡と会い、さらに李妍と楊瑾にも出くわす。周翡は李晟に羽衣班の霓裳夫人を捜すよう頼んだ。四象山の玄武主・丁魁は霍家堡の霍連涛に協力を申し出るが門前払いを食らう。

第29回「運命に抗う」【2022/4/20(水)後9時~ 放送】
謝允の体が毒に侵されていることを知った周翡に対し、謝允は自分が生きれば戦が続き、天下に災いをもたらすから放っておけと口走る。その言葉に怒りを露わにした周翡は、謝允を必ず助けると誓うのだった。翌日、周翡に手料理をふるまおうとする朱晨の様子を見た謝允は、心の中に嫉妬が芽生えていることに気づく。そして訪れた滅煞大会の日。第3皇子 陳子琛が零陵を訪れていることを知った地煞四荘主 楚天瑜はある計略を思いつく。

第30回「海天一色の真意」【2022/4/20(水)後10時~ 放送】
滅煞大会の会場に現れた霍連涛は、武林の盟主となる英雄を選び、その者に霍家伝来の慎独印を譲ると約束した。そして武林が団結して海天一色の宝を探すことを提案する。その話しぶりから、謝允は霍連涛が実は海天一色が何であるか分かっていないと見破る。一方、大会の参加者たちは英雄の選び方をめぐってもめていた。武芸を競う声が高まったが、李晟たちはそんなことをすれば地煞に立ち向かうどころか、武林の力が弱体化すると憂慮していた。