有翡(ゆうひ)-Legend of Love-(原題:有翡) 第1回~第10回 衛星劇場 毎週水曜 後9:10~11:00
※2回連続放送

第1回「山奥の砦 四十八寨」【2022/1/12(水)後9時10分~ 放送】
南刀の李徵は48門派の者と共に、湖湘の山中に四十八寨と呼ばれる砦を築いた。李徵亡きあと、継承人となるべき李瑾峰はある事件のために命を落とし、姉の李瑾容が大当家を務めている。四十八寨は外部からの侵入を防ぐため、大門以外は洗墨江しか外界と通じていない。しかしその洗墨江には鳴風楼の魚老が仕掛けを張り巡らせており、これまで侵入に成功した者はいない。ある日、見事な軽功の使い手が仕掛けを破って四十八寨に入ってきた。

第2回「父の教え」【2022/1/12(水)後10時5分~ 放送】
四十八寨に侵入した謝允を逃がした周翡は母の李瑾容から厳しい罰を受けるが、父、周以棠の取りなしでその場は収まる。周翡にとって父は常に自分をかばい、愚痴を聞いてくれる存在だった。周翡が1人になったのを見計らい謝允が現れた。周翡はうまく誘導して謝允を木のうろに閉じ込め、四十八寨へ来た理由を問い詰める。謝允は、王麟に託された文を“甘棠公”に渡すためだと答えた。王麟の願いは令牌を周以棠に届け、安平軍を託すことだった。

第3回「母に挑む」【2022/1/19(水)後9時10分~ 放送】
地煞山荘大荘主の沈天庶は、海天一色の秘密を知る呉費将軍を捕らえた。そして将軍の家族の命と引き換えに秘密の鍵となる水波紋の文を得ようとするも失敗し、将軍夫婦を殺害する。残された2人の子供は、張晨飛の案内で四十八寨を目指すが、地煞の追っ手はすぐそこまで迫っていた。そこへ偶然通りかかった謝允が一行の危機を察し、一計を案じて助けた。しかし謝允を疑う晨飛は、林で出会った霍家堡の兵士に、数日間、身を寄せたいと願い出た

第4回「江湖によみがえる破雪刀」【2022/1/19(水)後10時5分~ 放送】
鳴風楼の魚老から聞いた祖父、李徵の話で周翡は真の英雄の姿を思い浮かべた。そしてついに四十八寨を離れる日を迎える。孫、張晨飛の行方を追う王夫人に付き添い旅に出た周翡と李晟。途中寄った村で住民から憎悪の視線を向けられ賊と罵られたが、そこに本物の賊が現れ王夫人と共に対峙する。常軌を逸した賊の要求に耐えかねた王夫人から力を解放することを許された周翡は母から伝授された破雪刀で賊を倒す。破雪刀の威力に周翡の手は震えた。

第5回「牢からの脱出」【2022/1/26(水)後9時10分~ 放送】
周翡は霍家堡の牢にとらわれている四十八寨の師兄たちを救うため、囚人に盛られた温柔散の解毒薬を捜していた。その時、互いの素性を知らぬまま地煞山荘大荘主の沈天庶と出会う。沈天庶は周翡に四象山朱雀主、木小喬の話をした。木小喬の命と、霍連涛の持つ海天一色の1つ慎独印を狙っているのだ。解毒薬を手に入れた周翡は謝允と共に囚人たちを解放する。その頃、暗い牢獄の中では己の目的を果たすため、武芸者たちが戦いを繰り広げていた。

第6回「知己と美酒」【2022/1/26(水)後10時5分~ 放送】
朱雀主、木小喬は長年歌い続けた「哭粧」の歌詞の違いを謝允に指摘され、衝撃を受けて去って行った。周翡と謝允はぼう然とするが、無事に逃げ延び、牢を出た者たちとひとまず山中で休憩を取る。周翡は呉楚楚と打ち解けるよう促されて声をかけた。楚楚の首にかかるお守りを見て自分も謝允からもらった木製の刀の飾りを首にかけると、女子にとって首にかける物には深い意味があると聞かされる。そして四十八寨や家族のことを楚楚に語った。

第7回「焼け落ちた客舎」【2022/2/2(水)後9時10分~ 放送】
周翡と呉楚楚が逗留先の客舎を離れた間に、地煞が火を放ったため、客舎は全焼し大勢の犠牲者が出た。華容に紛れ込んだ悪人を成敗し町の安全を守るためだと言うが、地煞の大荘主沈天庶と三荘主仇天晋が城を封鎖して客舎から逃げた者の捜査を行ったため、町は大混乱に。周翡は仇天晋の狙いが呉将軍の遺児たちだと知り、楚楚と共に県令の衙内院に身を隠すことにした。そして沈天庶の捜査の目的は仇天晋と異なり、何か別の物であることに気づく。

第8回「枯栄手との出会い」【2022/2/2(水)後10時5分~ 放送】
県令の衙内院に身を隠した周翡と楚楚。客舎の火事で生き残った者を捜しに外へ出ようとした周翡の前に、中庭で歌っていた女が姿を現し、たやすく行く手を阻む。その女は周翡が繰り出した破雪刀を見ると李徵との関係を尋ねてきた。一方、謝允は白先生と共に火事の現場へ行き、痛ましい姿となった張晨飛を見つけた。地煞に痛めつけられながらもまだ生きている晨飛を救うため、動こうとした謝允。それを止めた白先生は意外な行動に出る。

第9回「枯栄手の伝授」【2022/2/9(水)後9時10分~ 放送】
周翡が李徵の孫だと知り、段九娘は李徵との出会いを思い出す。それは李徵への想いを伝えたものの、拒まれた苦い思い出だった。正気を失い県令の衙内院で暮らす段九娘に同情した周翡は、一緒に四十八寨に行こうと誘う。その時、段九娘が突然周翡に枯栄手の気を注入した。あまりの衝撃の強さに、周翡は倒れてしまう。その頃、謝允たちは沈天庶の追っているのが義弟で第三皇子の陳子琛だと気づき、無事に華容から脱出できるよう一計を講じた。

第10回「祖父の手ほどき」【2022/2/2(水)後10時5分~ 放送】
地煞に襲われたところを沖霄に助けられた李晟は王夫人と仲間の死を知り自責の念に駆られる。そして四十八寨に戻ろうとしたところを半ば強引に沖霄に付き合わされ、共に霍家堡へ向かった。一方、段九娘に気を注入され内力まで封じられて苦しむ周翡は横になったまま沖霄から贈られた「道徳経」を読んでみた。すると書物の中に陣法と技が表されていることに気づく。記された内功を少し試すとたちまちふらつき、体内で2種類の気が戦い始めた。