白い濁流 第1回~最終回 NHK BSプレミアム 毎週日曜 後10:00~10:50

第1回【2021/8/22(日)放送】
大学薬学部の任期付き研究員・一樹(伊藤淳史)は、同僚の柏木(桐山漣)や幼なじみの智子(佐々木希)に「いつか人の役に立つ物質を見つけたい」と語る純朴な青年だ。ある日、一樹は担当教授・山本(矢島健一)が懇意にしている製薬会社社長・北野(西村まさ彦)から相談を受ける。北野の会社が卸した調味料でじんましんが多発しているという。一樹は早速、調査を始めるが…。

第2回【2021/8/29(日)放送】
一樹(伊藤淳史)は教授の山本(矢島健一)からの課題の合間を縫って研究に打ち込み、二日酔いの症状を抑える画期的な物質を発見する。山本は関心を示さないが、北野(西村まさ彦)から援助の申し出を受けて態度が一変。その話を大手の製薬会社に持ち掛ける。そこは柏木(桐山漣)が共同研究を進める会社で、山本が一樹を研究チームから外そうとしていることは明白だった。

第3回【2021/9/5(日)放送】
一樹(伊藤淳史)は発見した「TMペプチド」を手土産に北野堂製薬へ入社。だが、医薬品開発を目指す一樹に対し北野(西村まさ彦)は健康食品の開発を求める。一方、研究室の成果を学外に持ち出され憤る山本(矢島健一)は、一樹より先に特許を取るよう柏木(桐山漣)に厳命。その頃、智子(佐々木希)は北野堂のリコール隠しにより娘が被害に遭った直美(萩原みのり)に近づいていた。

第4回【2021/9/12(日)放送】
一樹(伊藤淳史)が新ペプチドを先に公表したが、山本(矢島健一)は学会での発表を強行。柏木(桐山漣)は不完全なデータのまま壇上に立たされてしまう。一方、智子(佐々木希)は直美(萩原みのり)と接触し、北野堂製薬のリコール隠しで彼女の娘が重篤な障害を負ったことを知る。智子からその事実を突き付けられた一樹は、北野(西村まさ彦)に補償するよう説得するが…。

第5回【2021/9/19(日)放送】
一樹(伊藤淳史)は、北野(西村まさ彦)と柏木(桐山漣)の密約によって医薬品開発の夢を絶たれるが、自らリーダーとなって健康飲料の開発に乗り出す。その変貌を見た北野は、娘の葉子(藤野涼子)が一樹に好意を寄せることを恐れるようになる。その頃、智子(佐々木希)は北野堂製薬に対する訴訟を決意。一方、柏木はデータ捏造(ねつぞう)の調査委員会に招集されていた。

第6回【2021/9/26(日)放送】
一樹(伊藤淳史)は葉子(藤野涼子)との結婚と健康飲料の成功により会社の取締役に就任。だが、山本(矢島健一)の妨害で認可保健用食品の審査が通らない。一樹は審査委員への根回しに訪れた大学で任期付き研究員に戻った柏木(桐山漣)と再会し、智子(佐々木希)と一緒に新居へ来るよう誘う。

第7回【2021/10/3(日)放送】
認可保健用食品の審査が通り、「TMドリンク」は大ヒット。一樹(伊藤淳史)は社長の座を盤石にする。一方、北野堂製薬のリコール隠しを追及する智子(佐々木希)は証拠集めに失敗。だが、直美(萩原みのり)が捨て身でSNSに被害を訴えた結果、葉子(藤野涼子)の元に匿名の脅迫状が届くようになる。そんな折、ペプチド成分のむらに気付いた柏木(桐山漣)が一樹へ忠告に来る。

最終回【2021/10/10(日)放送】
回収した不良品のペプチドを処分するため倉庫に放火した一樹(伊藤淳史)だが、森山(岡部たかし)が爆発に巻き込まれたことを知り動揺。警察が森山の放火の線で捜査をしても心は休まらない。一方、柏木(桐山漣)は一樹の部下から悪性物質の混入したドリンクが市場に出回っていると聞き、智子(佐々木希)と共に特定を急ぐ。そんな2人の前に葉子(藤野涼子)が現れ…。