ひともんちゃくなら喜んで! 第1回~最終回 テレビ朝日ほか 毎週土曜 深2:30~3:00

第1回【2023/1/15(月)放送】
人事コンサルタント会社『オフホワイト』に勤める人見まもる(矢作穂香)は、人事で働く人たちの頑張りを掬い上げたいという理想とは裏腹に…会社では“天使すぎるコンサル”という単なる広告塔として利用されるだけの不本意な日々を送っていた。自分のやりたい仕事とは一体何なのか…。働く意味を見失いかけていた人見は、ある日。憂さを晴らすため、誰にも気づかれないようスッピンで飲みに出かける。
そこで人見は、とあるイケメン男性に声を掛けられる。彼は人見の事を「天使に見える」と絶賛! 気を許した人見はつい飲み過ぎてしまい…。気づけば翌朝、見知らぬ部屋のベッドの中に居た。横には昨日のイケメン男。男は躊躇せずベッドインの様子をスマホの写真に収める。「俺に協力してくれたらこの写真は拡散しないから…」はなから人見目当てで近づいていたこの男の名は佐京紫織(犬飼貴丈)。彼は自らの会社のコンサルタントになるよう人見に要求するのだが…。

第2回【2023/1/22(日)放送】
念願だった人事コンサルタントとして、佐京紫織(犬飼貴丈)の会社『ジェットブラック』に派遣された人見まもる(矢作穂香)。新人離職率100%のブラック企業とは思えない程、社員たちに温かく迎えられ、俄然やる気を見せる人見。だが、佐京が居なくなった途端、オフィスの空気は一変。社員たちはもう1つの顔を見せ始める。一体ナゼ新人たちは会社を辞めていくのか…調べていくと新人たちを辞職に追い込む通称“マウント四天王”と呼ばれる4人のモンスター社員が存在する事が判明する。マウント四天王を改善しない限り、この会社に未来はない! 人見と佐京は早速、マウント四天王の割り出しを図ろうとするのだが、恐れるあまり社員達の口は思った以上に固く、調査は難航する。
そんな時、人見に声を掛けてきた一人の女性社員。「コンサルさん、私と腹割って喋りません?」彼女の名は創業以来、経理一筋で働く高円寺エリカ。聞けば…会社への忠誠心に厚く、自らの仕事にも強い誇りを持って取り組んでおり、人見は高円寺の働く姿勢に感銘を受けるのだが…。

第3回【2023/1/29(日)放送】
社運を賭けた展示会を前にした「ジェットブラック」では社員が忙しく働いていた。そんな社員達の様子を見た人事コンサルタントの人見まもる(矢作穂香)は、社員ごとに佐京紫織(犬飼貴丈)との関係性が大きく異なることを知る。デザイン部のカリスマ・美澄レイ(綱啓永)は佐京に臆することなく積極的にアイデアを提案するのに対して、生産管理課の常盤舞子(鳴海唯)は必要な書類すら佐京に直接渡さず、まもるに託す始末。舞子のその態度は、佐京を避けるかのようにも見え…。
そんな中まもるは営業部のエース・桃井亜里沙(北野日奈子)からランチに誘われ、そこで桃井の口から佐京の女癖の悪さについて聞かされる。女性と見ればすぐに手を出す佐京は、陰で実は「性欲モンスター」と呼ばれているという衝撃の事実を知り、桃井の話を鵜呑みにはできないと思いつつも佐京への警戒心が募る。しかしそれは佐京と人見の仲に嫉妬した桃井の作戦だった…。

第4回【2023/2/5(日)放送】
嫉妬にかられた二人目のマウント四天王・桃井亜里沙(北野日奈子)によって、夜の屋上に締め出されてしまった人見まもる(矢作穂香)。そんな絶体絶命のピンチを助けてくれたのは、たまたま屋上でタバコ休憩をしていた佐京(犬飼貴丈)だった。佐京からまもるを引き離そうとした桃井の作戦は逆効果に。嫉妬が頂点に達した桃井は、ついにまもるに宣戦布告!
「絶対に追い出してやる!」と敵意をあらわにする。こうして迎えた展示会当日。社運を賭けた一大イベントに社員達のやる気もいつも以上だったが、なんと佐京が体調不良で会場に来られないことが発覚! 残された社員達は何とかしようと試みるが、営業のエース桃井も佐京とひとみの一件ですっかり戦意を喪失。ワンマン経営で成り立っていた「ジェットブラック」にとって佐京の不在はイベント失敗を意味していた。誰しもが諦めかけたその時!
「ご安心ください! 私にお任せ下さい」手を挙げた人物は、まもるだった!
その狙いとは一体!? はたして無事に展示会は成功するのか…。

第5回【2023/2/12(日)放送】
史上稀にみる最強のナルシスト男・速水が、佐京紫織(犬飼貴丈)のスカウトでジェットブラックに入社してくる。しかも彼は人見まもる(矢作穂香)の高校時代の元カレだった! 生まれも育ちも海外! 華麗なる学歴・職歴まで規格外の超ハイスペックぶりを自信満々に披露した挙句、人見の困惑も無視して「元ハニー」と公言する速水にジェットブラックの社員達は圧倒されてしまう。きらびやかな存在感で場の空気をあっという間に自分のものにしてしまう。しかし唯一ビクともしていない佐京は速水を歓迎しつつも「コンサルとの恋愛は禁止!」と速水に釘を刺す。佐京と速水が早くもマウントを取り合う様子を見て、人見は悪い予感を抱いてしまう。そして事件が…。
速水は初日から大口受注を獲得し、その後も持ち前のコミュニケーション力で快進撃を続け、ジェットブラック不動の営業成績1位を誇る佐京の売上に迫る。そして「佐京を抜いて1位を獲る」と高らかに宣言。売られた喧嘩を涼しい顔で買う佐京とのデッドヒートが始まる…。

第6回【2023/2/19(日)放送】
人見まもる(矢作穂香)は佐京紫織(犬飼貴丈)に人事評価制度の導入を提案する。佐京は了承するものの、自身が関わることは拒否。実は、佐京には人事評価制度をめぐり、過去に社員を辞めさせてしまったトラウマがあったのだ…。そんな矢先に大事件が勃発! なんと人見と佐京の衝撃ベッドイン写真が「人見まもるさんは枕営業をしています」という文面とともに、人見の上司・紺野(山崎銀之丞)に渡ってしまった! 一体誰のしわざなのか? 怒り心頭の紺野は即契約終了を佐京と人見に命じるが2人は断固拒否。そして紺野は契約続行の条件として…3日以内に、リーク犯に『二度としない』という念書を書かせ画像を消去させることを提示する。
首の皮一枚つながった二人は早速犯人探しを開始! 紺野宛メールの文章の癖から容疑者を3人に絞り込む。実はその中にマウント四天王の一人が存在するのだが…。

第7回【2023/2/26(日)放送】
佐京紫織(犬飼貴丈)の言いつけを破り、羊の皮を被ったマウント四天王・常盤舞子(鳴海唯)と接触した人見まもる(矢作穂香)は、人事評価制度の導入を阻もうとする常盤の術中にハマりかけるが、突然現れたカリスマデザイナーのスミレ(綱啓永)によって救われる。同僚として常盤の手口を知り尽くした上に人見の危険を察知したスミレは、常盤に人見を追い出したい真意を問いただそうとする。だが追い詰められた常盤は、さっきまでの饒舌ぶりが嘘のように口をつぐんでしまう。
とその時! 人見を心配した佐京が駆けつける。手には、ジェットブラックの元社員から入手した常盤を攻略するための重要な記録が握られていた! こうして佐京と常盤の一騎打ちが始まるのだが…。

第8回【2023/3/5(日)放送】
スミレこと美澄レイ(綱啓永)が夜な夜な社内で女性社員と情事に及んでいる姿を目撃してしまった人見まもる(矢作穂香)と佐京紫織(犬飼貴丈)。カリスマデザイナー・スミレの裏の顔。それは“ラブ・ジャイアン”という異名を持つ最後のマウント四天王だった! スミレの武器はなんといっても抜群のルックス。人様のモノに手を出す悪癖のあるスミレは、平然と他人の恋愛関係をぶち壊し、そのくせ自分のモノになれば興味を失うという非道ぶりで、社内を修羅場化させること数知れず。それを原因に辞めていった社員も数十人を超えるという。にもかかわらず、悪行の数々はビジュアルの良さゆえに見逃され、今も繰り返されているという。
状況を把握した佐京は、スミレを人見に近づけることを嫌い、自分で対処しようとする。しかし、人見は佐京の心配をよそにスミレと正攻法で向き合おうとする。しかしスミレの次のターゲットこそが人見そのものだった。そして史上最強のマウント四天王スミレによってジェットブラックは絶体絶命の危機を迎える…。

第9回【2023/3/12(日)放送】
反旗を翻したスミレこと美澄レイ(綱啓永)の扇動で、スミレを含む社員の半数が一斉に退職を願い出た。人見まもる(矢作穂香)と佐京紫織(犬飼貴丈)は窮地に追い込まれる。さらに集団退職の原因が、自分たちのハラスメントにあると知ったモンスター社員の高円寺エリカ(大谷麻衣)、桃井亜里沙(北野日奈子)、常盤舞子(鳴海唯)は、すっかり落ち込んでしまう。そんな時、3人は偶然にも、スミレが高円寺の部下である薄井京香(新井舞良)を退職させようと口説いている現場を目撃。スミレはパワハラに苦しんだ過去を思い出させた上で、自分が設立した新会社への転職を確約しようとするのだが…。
そしてスミレの行動を知らされた人見と佐京は高円寺・桃井・常盤たちの力を借りて、退職届を出した社員たちを口説き返す起死回生の社員奪還作戦の一手に出る! はたしてジェットブラック最大の危機を乗り越える事ができるのか!?

最終回【2023/3/19(日)放送】
「一人でも退職者が出たら契約は即終了」スミレの退職をキッカケに人見の上司・紺野(山崎銀之丞)との約束を守るためジェットブラックを去る覚悟を決めた人見まもる(矢作穂香)。佐京紫織(犬飼貴丈)は「絶対にイヤ」と強い意志を見せるがビジネスに私情は挟めない。人見も佐京も別れたくないという本心を隠しつつ覚悟を決める。そして桃井亜里沙(北野日奈子)たちジェットブラック社員たちによる人見の送別会が開かれる。高円寺エリカ(大谷麻衣)や常盤舞子(鳴海唯)など一時は対立していた問題社員達から感謝の言葉をもらい、人見は亡き父(ケンドーコバヤシ)から聞いた、ある言葉を思い出す。
そして最後に佐京と二人きりになった人見は、引き止めてほしいという本音を押し殺し、佐京に別れの言葉を告げる。佐京もまた、人見を手放したくない本音を飲み込み、二人は笑顔のまま感謝の握手を交わすのだが…。
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