第21回「変化」
江厭離との再会を果たした魏無羨。江澄と3人で再び家族が集ったことに心から喜ぶが、魏無羨の帰還を祝う宴席では、剣を佩いていないことや奇妙な術を使ったことなどから魏無羨は非難の目にさらされることに。しかし、魏無羨が自ら釈明しないため、世家の仙師たちからの反感は増していく。そんな中、江厭離は魏無羨が笛を吹き黒い気を放っているところを目撃する。魏無羨の変化に不安を覚えた江厭離は藍忘機に疑問を打ち明け…。
第22回「不夜天の決戦」
行方不明だった三月の間、詭道術法を修めていたと藍忘機に告げた魏無羨。だが藍忘機は魏無羨の心がむしばまれるという不安を払拭できずにいた。そんな中、誤解がきっかけで金子軒が江厭離を泣かせてしまう。怒りで暴走した魏無羨は金子軒を殴るのだった。一方、射日の征戦では温若寒が操る傀儡の前に四大世家は苦戦を強いられていた。聶明玦は総攻撃を命じ、自らも藍曦臣が手に入れた地図で不夜天に乗り込むが、温若寒の陰鉄とある者に阻まれ…。
第23回「落日(らくじつ)後の形勢」
傀儡の異変を感じた温若寒。炎陽殿の外に出るや、黒い気に覆われた魏無羨に気づき、彼が陰虎符を持っていることを知る。凶暴な傀儡たちは魏無羨の前に全滅し、温若寒も孟瑶の手で葬られる。こうして“太陽”として最強を誇っていた温氏は倒れるのであった。その3日後、ずっと気を失っていた魏無羨は、江厭離の話から藍忘機が毎日訪れては自分のために琴を演奏していたことを知る。藍忘機は陰虎符により魏無羨が邪の道に堕ちることを案じていた。
第24回「新たな船出」
金宗主から金子軒との縁組みを再び勧められた江厭離だったが、今は蓮花塢の再建が先決だと申し出を断る。金光瑶は魏無羨が残りの陰鉄を持っている可能性を金宗主に示唆、魏無羨の見張りを命じられるのだった。その頃、蓮花塢では亡き父親の後を継ぎ、江澄が宗主の地位を継承し江氏の再建を誓うが、魏無羨は毎日町で酒を飲み歩いていた。一方、姑蘇に戻った藍忘機は琴譜の研鑽のため兄の曦臣や叔父に蔵書閣の禁室に入りたいと告げるが…。
第25回「不協和音」
蘭陵金氏では、狩猟大会が開催される。招待を受けた世家が狩猟に挑む中、魏無羨の陳情笛により雲夢江氏は大量の獲物を獲得する。そんな折、魏無羨は金子軒が江厭離にきつい言葉を浴びせているのを目撃し、一触即発となる。そのうえ金子勲が大量の獲物を狩った魏無羨を罵倒したため、金子勲の態度を見た江厭離は、魏無羨への謝罪を求めるのだった。金夫人がとりなす中、江厭離は魏無羨に連れられその場を去ろうとするが、ついに金子軒が本心を打ち明けて…。
第26回「雨の中の選択」
蘭陵金氏が主催する百家宴。そこには温氏が雲深不知処に攻め入った時に藍氏を裏切り、帰郷後に自らの門派を開いた蘇渉の姿もあった。そんな中、金子勲が藍宗主、藍忘機兄弟に酒を強要する。すると魏無羨が藍忘機に代わって酒を飲み、金子勲に温寧の行方を問いただして大変な騒ぎに。面目丸潰れとなった金宗主は大いに憤慨する。その魏無羨は温情を連れて窮奇道へと向かうが、案内された先で待っていたのは野ざらしにされた屍の山だった…。
第27回「揺るがぬ誓い」
魏無羨を引き止めるため窮奇道にやってきた藍忘機。しかし魏無羨からかつて交わした誓いを問われ、道を譲ることに。魏無羨は温氏の生き残りを引き連れて夷陵の乱葬崗へと入っていくのだった。一方、魏無羨が温寧を傀儡にして舎監を殺したことで、宗主の立場にある江澄は矢面に立たされていた。江澄は各世家に対し、魏無羨を連れ戻して陰虎符を没収することを約束する。江澄は魏無羨の敷いた結界を破り乱葬崗の中へと進むが…。
第28回「双傑の対峙(たいじ)」
乱葬崗を訪れた江澄。そこには家を建て耕作に励み、日々を生きようとする温氏の人々の姿があった。温氏と手を切って戻るよう説得する江澄に対し、魏無羨は温情と温寧の恩を忘れたのかと問い詰める。翌日 二人は決闘を行い、魏無羨は乱葬崗に残り、江澄は江氏が魏無羨を破門したことを天下に告げるのだった。それから一月後、世間は夷陵老祖の噂で持ち切りだった。そんな中、夷陵を訪れていた藍忘機はある小さな男の子から脚をつかまれ…。
第29回「我が道を行く」
久しぶりに再会した魏無羨と藍忘機。阿苑を交えて食事をしていると乱葬崗から異変の知らせが。急いで乱葬崗へ戻ると、目覚めた温寧が伏魔殿の禁制の術を解いて悪霊を放ち暴れ出していた。魏無羨と藍忘機は陳情笛と忘機琴で温寧を鎮め、温寧は理性を取り戻す。喜びに沸く温氏の人々を見て乱葬崗をあとにする藍忘機、別れ際、魏無羨に“今の状況を続けるのか”と問うが、魏無羨は温氏の生き残りを見捨てることはできないと語り…。
第30回「涙の晴れ姿」
温寧と大根を売りに街へ出た魏無羨は、突然 江澄から呼び止められる。江澄の案内で空き家に入った魏無羨の前に現れたのは師姉の江厭離だった。江厭離は金子軒との婚礼が間近のため、花嫁姿を魏無羨に披露しにやってきたのだった。江厭離は感無量になる魏無羨にまだ生まれてこない息子のために字を考えてほしいと告げ、3人は久しぶりに師姉の蓮根の汁物を囲んで再会を喜ぶ。その夜、温情は街から帰ってきた魏無羨の様子が違うことに気づき…。