第1回【12/8(金)】
木綿の産地摂津国(現大阪北中部あたり)に生まれた主人公・幸。
元武士で商人を毛嫌いする父に育てられるも、兄と父が急死し、母と妹・結を残して大坂天満の呉服屋「五鈴屋(いすずや)」に女中奉公に入る。「商いは邪道」と教えられていた幸だったが、五鈴屋の商いを目の当たりにし、その面白さに心を奪われる。そして、五鈴屋の三男・智蔵と番頭の治兵衛、先々代(二代目)の御寮・富久が、そんな彼女の商才に気付く。
しかし、五鈴屋の三代目夫婦が早逝。商売を継いだ四代目・徳兵衛は、商いに身が入らず、放蕩(ほうとう)の限りを尽くしていた。さらに、傾きかけた店を立て直すため、四代目徳兵衛に船場の大店から嫁・菊栄を迎えるも、兵衛は相変わらずで数年で離婚。悪評の立つ四代目のもとには、新たな嫁が見つかるはずもなかった。
そんな中、番頭の治兵衛が店を守るために白羽の矢を立てたのが、女衆である幸を後妻に迎えることだった。物の売れない時代、「商いの戦国時代」を生き抜くため、「買うての幸い、売っての幸せ」を追い求め、幸は全力であきないに向き合うことになる。
※第1回のあらすじはおまちお待ちください。