新宿・歌舞伎町にたたずむ病院を舞台に、さまざまなバックボーンを持つ“ワケあり”な登場人物たちが交錯する社会の構図をテーマとし、ときにユーモアを織り交ぜながら、悩みや問題を抱えながらも強く生きる人たち・仲間・家族を通して、「命」の尊さを投げかける物語。
キャラクター&キャスト
・ヨウコ・ニシ・フリーマン(小池栄子)
アメリカ国籍の元軍医。アメリカのニューオーリンズに生まれ、14歳で母親と2人でカリフォルニアへ移り、その後医大に合格し、28歳で医師免許を取得。13年間軍隊病院で働いていた過去を持つ。岡山弁や英語交じりのその口調に独特の個性がにじみ出た明るく芯の通った性格。
・高峰享(仲野太賀)
父譲りの金もうけ主義者で、叔父の古びた病院に麻酔医の勉強で来ているが、美容整形クリニックとしてリニューアルオープンするという夢を抱いている。チャラくいけすかない典型的な気取り屋タイプ。夜は聖まごころ病院で麻酔の勉強をしながら昼は週3で広尾のビューティークリニックで働きアンチエイジング療法を学んでいる。趣味は港区女子とのギャラ飲みで、お金を使って派手ににぎやかな世界に生きている。
・南舞(橋本愛)
NPO法人「Not Alone」の新宿エリア代表。ピュアな心の持ち主で、困っている人がいると放ってはおけない真っすぐな性格。“貧しい命も富める命も皆平等”、“人権は保障されるべきだ”という強い信念を持って行動している。
・岡本勇太(濱田岳)
新宿・歌舞伎町にある交番の地域課に勤務する巡査。交番に駆け込んでくるトラブルを抱えた人々だけでなく、警察官にもかかわらず、町民たちからも無駄に絡まれてしまうこともあるなど、完全に舐められ切ってしまっている心優しくも頼りない街のお巡りさん。
・高峰啓介(柄本明)
創業100年の「聖まごころ病院」3代目院長。名医だった創業者の祖父、2代目である父親から当病院の運営を引き継いでいる。とても腕のいい元外科医で、ホームレスから犯罪者まで、分け隔てなく治療することで歌舞伎町の“赤ひげ先生”と称されていた。しかし、近年は病院の老朽化、医療費の未払いが相次ぎ、多額の借金などさまざまな問題を抱えることに―。今となってはアルコール依存症となり、現場を退き、病院を手放すか否かの瀬戸際に立たされている。
スタッフ
・脚本
宮藤官九郎
・演出
河毛俊作
澤田鎌作
清矢明子
・プロデュース
野田悠介
・主題歌
サザンオールスターズ「恋のブギウギナイト」(タイシタレーベル/ビクターエンタテインメント)