連続テレビ小説「ちりとてちん」を手掛けた藤本有紀が、ラジオ英語講座と、あんこと野球とジャズと時代劇を題材に書き下ろすオリジナルストーリー。昭和、平成、令和の時代にラジオ英語講座と共に歩んだ祖母、母、娘の3世代親子を描き、“朝ドラ”史上初となる3人のヒロインを上白石萌音、深津絵里、川栄李奈が務める。
戦争で夫と死に別れ、娘を置いてアメリカに渡るしかなかった祖母・橘安子(上白石)、親と英語を憎みつつも、ジャズソングに救われて自分の人生を切り開いた母・雉真るい(深津)、時代劇の世界に憧れながら、回り道を経てラジオ英語講座に自分の居場所を見つけた娘・ひなた(川栄)が100年の物語を紡ぐ。
【キャラクター&キャスト】
・雉真るい(深津絵里)
安子の娘。18歳まで岡山で育つ。ある理由から“自分らしく自由に生きていきたい“と大阪へ。ひょんなことからクリーニング店を営む夫妻と出会い、住み込みで働きながら新しい生活を始める。テキパキと仕事をこなす働き者で、すぐに店の看板娘となる。一度こうと決めたら曲げない性格は母譲り。
・大月錠一郎(オダギリジョー)
通称・ジョー。るいが働くクリーニング店に客として訪れる謎の男。名前も住所も分からず、すぐ消える。いつもシャツには同じ汚れをつけており、大量の洗濯物を置いていく。錠一郎のつかみどころのない言動や行動が、るいを戸惑わせ、やがて錠一郎との出会いが、るいの運命を動かしていく。
・橘安子(上白石萌音)
1925年3月22日、日本でラジオ放送が始まった日、岡山市内の商店街にある和菓子店「たちばな」で生まれる。店の看板娘で、あんことおしゃれが大好きなごく普通の女の子。ラジオ講座をきっかけに英語を学び始める。
・ひなた(川栄李奈)
るいの娘で安子の孫。甘えん坊で飽きっぽいところがある。時代劇の世界に憧れながら、回り道を経てラジオ英語講座に自分の居場所を見つけていく。
・雉真稔(松村北斗)
「雉真繊維」の社長・千吉の長男。英語が堪能で、家業である繊維業を海外に展開させることを志す大学生。稔との出会いが安子の運命を動かしていく。
・雉真勇(村上虹郎)
稔の弟。安子の小学校からの同級生で甲子園を目指している野球少年。兄の稔を尊敬している。安子へ好意があるのか素直に優しくできず、いつも何かと安子にちょっかいを出している。
・平川唯一(さだまさし)
ラジオ英語講座「カムカム英語」の人気講師。「カムカムおじさん」と呼ばれ、日本中に英語ブームを巻き起こす。
【スタッフ】
・作
藤本有紀
・語り
城田優
・主題歌
AI「アルデバラン」(EMI Records)