あの頃のわたしたちは、世界が輝いて見えた――。福原遥がABEMAオリジナルドラマで初主演を務めた群像サスペンスドラマ「透明なわたしたち」。この番組のメモリアルフォトブック発売を記念して、出演者インタビューを1週間にわたり連日公開! 第1回は中川碧役を演じた福原遥インタビューをお届けします。
(本稿は発売中の「『透明なわたしたち』メモリアルフォトブック」内の一部記事を抜粋、再構成したものです)
スタッフの皆さんの思いを受けて、チームの一員になりたいと思った
――今の社会に問題提起する、ヘビーなテーマの作品です。オファーを受けてどのようなことを思われたのでしょうか。
「この作品を今、世の中に届ける理由があるんだという、制作スタッフの皆さんの思いを強く感じて、私もその一員になれたらと思いました。脚本を読んでさらに、多くの方に見ていただきたい作品だなと。この作品を届けることによって、このままでいいんだ、みんな同じなんだと、心が少し和らぐ人がいたらいいなと思っています」
――松本監督とはどのようなお話をされましたか。
「松本監督からは、“現代の若者たちをリアルに描きたい”と言われました。監督もキャストのみんなも若いので、このメンバーだからこそできるものがあると。今しかできないものを映像に収めたいとおっしゃっていたのがとても印象的でした」
――今回、週刊誌の記者として働く中川碧役を演じられましたが、なかなか共感できずに悩まれたそうですね。
「碧はとても難しい役でした。正義だと思って突き進んでいるのですが、実は正義感だけではなく、承認欲求のようなものを持っているように感じていて。その思いで行動していることも、自分は正義感だと信じ、周りがどんどん見えなくなってしまっている子なのかなと思いました」
――福原さんが作品を通じて伝えたいメッセージとは?
「今の若い世代は、礼儀正しくて、明るくてという方も多いと思うんです。でも、裏側には葛藤や悩みがあって、それを外に出せない人も多いだろうなと。SNSではつながれても、目の前の人とつながる機会が減っていますよね。もし、思い悩んでいる人がいるのなら、周りを気にせず、一歩一歩、少しずつ、自分がなりたい大人に近づけばいいと思うんです。この作品が自分自身と向き合うきっかけになったら、私はとても嬉しいです」
(「『透明なわたしたち』メモリアルフォトブック」より抜粋・再構成)
■Profile
福原遥(ふくはら・はるか)
1998年8月28日生まれ。埼玉県出身。’05年に子役デビュー。’09年から’13年まで放送された「クッキンアイドルアイ!マイ!まいん!」(NHK Eテレ)の「まいんちゃん」として注目を集める。主な出演作に、連続テレビ小説「舞いあがれ!」(’22〜’23年/NHK)、「マル秘の密子さん」(’24年/日本テレビ)、映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」(’23年)など。
好評発売中!「透明なわたしたち」メモリアルフォトブック
定価:2,750円(本体2,500円)
発行:東京ニュース通信社
【主な内容】
●ドラマ名シーンで綴る、全60頁に及ぶメモリアルアルバム
●撮り下ろしインタビュー:福原遥、小野花梨、伊藤健太郎、倉悠貴、武田玲奈、林裕太
●座談会:松本優作(監督・脚本)×岸建太朗(撮影)×竹内久史(録音)×宮本茉莉(スタイリスト)
●特別対談 幾田りら×福原遥
●オフショット
誠品生活日本橋店で特設ブースを実施中!
■期間:2024年12月9日(月)まで
■会場:誠品生活日本橋
■開場時間平日 11:00〜20:00 土日祝 10:00〜20:00
※特設ブースの詳細はこちらへ
『透明なわたしたち』AbemaTVにて全6話配信中
キャスト:福原遥、小野花梨、伊藤健太郎、倉悠貴、武田玲奈 ほか
スタッフ:<企画>BABEL LABEL <監督・脚本>松本優作 <プロデュース>藤井道人<脚本>八代理沙・八瀬ねね(BABEL LABEL Writer’s room)
「もしも凶悪事件の犯人が、高校時代の同級生だったら――」
2024年渋谷。身元不明の⻘年が、ある凶悪事件を引き起こす。週刊誌ライターの主人公・碧(福原遥)は、事件の犯人が高校の同級生ではないかと気付き、疎遠になっていたかつての仲間たちと再会。誰が、なぜ、事件を起こしたのか。高校時代を回想しながら、真相を追いかけていく。その中で鮮明な記憶として甦るのは、文化祭の日に起きたある事件――。 東京と富山を舞台に、過去と現在、それぞれの事件が繋がり“真実”が紐解かれる、群像サスペンス。
※1~3話は常時無料、4~6話はABEMAプレミアム会員のみ視聴可能。
※11月21日よりNetflixでも配信開始。
撮影/為広麻里 取材・文/石本真樹 構成/袴塚信彦