あの頃のわたしたちは、世界が輝いて見えた――。福原遥がABEMAオリジナルドラマで初主演を務めた群像サスペンスドラマ『透明なわたしたち』。この番組のメモリアルフォトブック発売を記念しての1週間連続出演者インタビュー、第7回は福原遥、小野花梨、伊藤健太郎、倉悠貴、武田玲奈、林裕太による座談会をお届けします!
(本稿は発売中の「『透明なわたしたち』メモリアルフォトブック」内の一部記事を抜粋、再構成したものです)
個性の違う交わらなさそうな6人が物語のように不思議と仲良くなれました――福原遥
富山と東京を舞台に、約2カ月半にも及んだ撮影の中で、濃密な時間を共有したキャスト6名。印象に残っているシーン、地方ロケでのエピソードなど、今では本当の同級生のように意気投合した6人に語ってもらった。
――久しぶりに6人揃ったかと思うのですが、どんなことをお話しされたのでしょうか。
小野花梨「林くんの髪の毛がだいぶ伸びたなって(笑)」
林裕太「撮影が終わってから3カ月くらい経ったので」
武田玲奈「伸ばしっぱなし? いいね」
林「監督に坊主にしてもらったんです。最初はひと刈りくらいかなと思ったら、楽しくなっちゃったみたいで、全部刈ってくれました(笑)」
――監督の手によって坊主になったんですね。初共演の方も多いと思うのですが、それぞれ印象を教えてください。
福原遥「個性がバラバラで、交わらなさそうな6人なのに、不思議とみんなで仲良くなれた感じが作品の中の関係とちょっと似てるなって。私はこんなに仲良くなることはあまりないので、とても嬉しかったです」
林「皆さん優しいお兄ちゃん、お姉ちゃんでした。僕が一番年下だったので、本当によくしていただいて」
小野「林くんはすごく優しいんです。撮影中、ものすごく寒くて体がしんどいから、ずっと間食してたんです。そしたら林くんが、0キロカロリーのゼリーをたくさん買ってきてくれて『これなら太らないですよ』って」
伊藤健太郎「薬局に買い出しに行ったときに一緒にいたんですけど、やけにゼリーばっかり買うなって。『そんなにゼリー食べるの?』って聞いたら、『いや、みんな食べたいかなと思って』と。優しいなって思いました」
小野「別の日には汗だくになりながらケーキとかパンをたくさん買ってきてくれて。『なんでこんなに寒いのに汗だくなの?』と聞いたら、自転車で結構遠いパン屋さんまで行ってくれたんです」
――林さんの優しさに支えられていたんですね。現場での盛り上げ役はどなただったんですか?
(全員が伊藤さんを指差す)
小野「健太郎くんはこう見えて機嫌が一定なんですよ」
伊藤「こう見えて?(笑)」
武田「どう見えてるの?」
小野「朝も夜も、寒かろうが暑かろうがテンションを高いままでキープしてくれていて。太陽のような明るさに救われました」
伊藤「『太陽のような明るさに救われた』と太めに書いておいてください(笑)」
富山での過酷な撮影の中でみんなの存在がありがたかったです――小野花梨
――富山での印象的なシーンを教えてください。
倉悠貴「富山はずっと寒かったよね」
伊藤「お祭りで僕と倉くんが曳山の上に乗るシーンがあったのですが、薄着で金太郎みたいな格好で(笑)」
小野「ほぼ裸でしたよね(笑)」
伊藤「『これはきついぞ』と思っていたら、撮影が伸びて、少し温かい時期になってホッとしました」
倉「4月後半くらいだったから、寒さのストレスもなく、楽しく撮影できました」
――富山での撮影期間中、劇中でみんなが集まる喫茶店「振り子」のような憩いの場はあったのでしょうか。
伊藤「倉くんは喫茶店にめちゃめちゃ行ってたよね」
倉「喫茶店好きなので探していろいろ行きました。というか、みんな忙しいから東京に戻るんですけど、僕と林くんは富山にいられたから暇だったんです(笑)。富山の人くらい富山に詳しくなったよね」
林「そうそう。二人でチャリに乗っていろいろ行ってね」
伊藤「二人に聞けば富山のことが大体わかったもんね」
林「サイクリングに行ったときは大変だった。富山は天候が不安定で、晴れていたのに突然雪が降ったりするから、僕らがチャリをこぎ出すと雪が降ってきて(笑)」
倉「あれはヤバかった」
林「最後は吹雪いて、前に進めないくらい」
倉「二人とも耳を真っ赤にして、『帰れない!』って泣きそうになりながら途中でお店に入ったよね」
昔から仲のよかった3人を自然とキャッキャ演じられて嬉しかった――武田玲奈
福原「富山ロケは本当に大変で。楽しいシーンばかりではなかったので、このメンバーだから乗り越えられたなと。撮影の終わりが遅くなってもご飯に行ったり、温泉に行ったりして楽しかった。なんでも話したよね」
武田「初めましてなのに昔から仲のいい3人を演じなきゃいけなかったから、どうなるかなと思いましたが、自然とキャッキャできて嬉しかった」
福原「頑張って仲良くなろうっていう感じはなかった」
小野「3人の中で『差し支えなければ』という言葉が流行ってたよね」
福原「『差し支えなければ』と言えば何でも聞いていい」
武田「ここまで深い話をすることもないくらい。いろいろなことを話せて面白かったです」
(「『透明なわたしたち』メモリアルフォトブック」より抜粋・再構成)
好評発売中!「透明なわたしたち」メモリアルフォトブック
定価:2,750円(本体2,500円)
発行:東京ニュース通信社
【主な内容】
●ドラマ名シーンで綴る、全60頁に及ぶメモリアルアルバム
●撮り下ろしインタビュー:福原遥、小野花梨、伊藤健太郎、倉悠貴、武田玲奈、林裕太
●座談会:松本優作(監督・脚本)×岸建太朗(撮影)×竹内久史(録音)×宮本茉莉(スタイリスト)
●特別対談 幾田りら×福原遥
●オフショット
誠品生活日本橋店で特設ブースを実施中!
■期間:2024年12月9日(月)まで
■会場:誠品生活日本橋
■開場時間平日 11:00〜20:00 土日祝 10:00〜20:00
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『透明なわたしたち』AbemaTVにて全6話配信中
キャスト:福原遥、小野花梨、伊藤健太郎、倉悠貴、武田玲奈 ほか
スタッフ:<企画>BABEL LABEL <監督・脚本>松本優作 <プロデュース>藤井道人<脚本>八代理沙・八瀬ねね(BABEL LABEL Writer’s room)
「もしも凶悪事件の犯人が、高校時代の同級生だったら――」
2024年渋谷。身元不明の⻘年が、ある凶悪事件を引き起こす。週刊誌ライターの主人公・碧(福原遥)は、事件の犯人が高校の同級生ではないかと気付き、疎遠になっていたかつての仲間たちと再会。誰が、なぜ、事件を起こしたのか。高校時代を回想しながら、真相を追いかけていく。その中で鮮明な記憶として甦るのは、文化祭の日に起きたある事件――。 東京と富山を舞台に、過去と現在、それぞれの事件が繋がり“真実”が紐解かれる、群像サスペンス。
※1~3話は常時無料、4~6話はABEMAプレミアム会員のみ視聴可能。
※Netflixで配信中。
撮影/為広麻里 取材・文/石本真樹 構成/袴塚信彦