「晩餐ブルース」がいよいよ最終回。タイアップした食品会社が制作陣に託した思いとは?

2025/03/26 12:12

仕事に忙殺され、食事をないがしろにしている田窪優太(井之脇海)、料理人を辞めて現在はニートの佐藤耕助(金子大地)、いい夫になりたかったのに離婚してしまった蒔田葵(草川拓弥)の3人が、ただ晩ご飯を一緒に食べるだけの「晩餐活動=晩活」を描いた深夜のグルメドラマ「晩餐ブルース」に癒やされる人がじわじわ増えています。

とにかく料理が美味しそうで、見ていると誰かとご飯を食べたくなるこの作品。実はあの味の素株式会社がタイアップして作られたドラマだったのです。エンドクレジットには「制作協力 味の素株式会社」の文字が!

ということで今回は、企画の全体統括と窓口を担当した、味の素株式会社コミュニケーションデザイン部コミュニケーション戦略グループの後藤優也さんと、グループ長である鈴木大樹さんに作品の裏側を語っていただきました。

味の素インタビュー記事「晩餐ブルース」写真①

味の素グループの「志」を体現すべくチーム総がかりで取り組んだチャレンジングな企画

――今回のドラマの制作経緯についてお聞かせください。

後藤「私たちが所属するコミュニケーションデザイン部の『ありたい姿』(※)や想いを伝えるための方法を探っていました。ポイントは大きく2つ。人を想って料理をし、食の場を共にすることで人と人とがリアルに集まって話し、笑い合える場を作りたい。

もうひとつは、共食や調理の場が増えることで結果的に当社のブランド力・事業基盤の強化につながる。この2つが達成できる企画をご相談したところ、博報堂さんよりテレビ東京さんとのドラマ企画のご提案をいただきました」


(※)【コミュニケーションデザイン部のありたい姿】コミュニケーションの力を通じて、人・社会・地球のWell-beingおよび事業成長の実現を共に目指し、特にブランド価値の向上、ファン作りを推進することで、100年先も愛されるブランドを創る

味の素インタビュー記事「味の素」
「味の素®

――どのようなチーム体制で進められたのでしょうか。

後藤「私がコミュニケーション戦略グループでテレビ担当をしていますので、全体統括・窓口として、ドラマの内容やコミュニケーション戦略の設計、その先にある営業との連動などのマネジメントを担当しました。

同じ部内のカスタマーサクセスグループがLPを管理し、クリエイティブグループがコミュニケーションに関わるクリエイティブ全般を担当しています。コミュニケーションデザイン部がグループを横断し、総がかりで行ったプロジェクトです」

――味の素さんとしても画期的な試みだったんですね。

後藤「我々にとってもチャレンジングな企画です。社内調整は鈴木を中心に社内各所に話を通し、最終的には社長以下含めて、『いい企画だね』という言葉をいただいて前に進むことができました」

鈴木「味の素グループのパーパス(志)は『アミノサイエンスで人・社会・地球のWell-beingに貢献する』です。一緒に料理をしたり、ご飯を食べたりすることがWell-beingに大きな役割を果たすと私たちは信じているので、その想いを1人でも多くの生活者のみなさんにお届けしたい。

今回、想いに共感してくださったのが博報堂さんとテレビ東京さんです。ご提案をいただいたドラマの内容も大変素晴らしかったので、ぜひご一緒したいと思いました」

味の素インタビュー記事「晩餐ブルース」写真②

視聴者のみなさまが「共食」に価値を感じてくださっている

――「晩餐ブルース」は、「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」や「今夜すきやきだよ」などの人気作品を手掛ける本間かなみプロデューサーの企画です。本間さんとはどの段階でお話しされたのでしょうか?

後藤「実はテレビ東京さんからはいくつかご提案をいただきまして、それぞれ発案者の方にご説明もしていただきました。その時に『晩餐ブルース』という企画について、本間さんから直接お話を伺ったのが最初です」

――商品の使われ方が絶妙でした!

後藤「基本的には制作サイドの皆さんにおまかせです。私たちが出しゃばるとどうしてもエゴが出てしまい、『もう少しパッケージを前に向けてください』などと言ってしまう可能性がありますから(笑)」

味の素インタビュー記事「アジシオ」
「アジシオ®

――そこのさじ加減は大切ですね。

鈴木「商品の宣伝をしたいのではなく、あくまでもWell-beingや共食への想いをドラマを通じて表現したいというのが目的でしたから」

後藤「企画のコンセプトから、齟齬なく意思疎通できていると確信できましたので、軸さえブレなければ、本間さんに一任して、ほとんど口出ししませんでした。商品の使い方に関してもおまかせです」

鈴木「企画の骨子をお聞きしたときから、素晴らしい作品になると思っていました。本間さんが我々の想いを受け止めて、繊細に企画の形にしてくださったんだなと」

――オウンドメディア「AJINOMOTO PARK」でドラマの特設サイトも公開されています。ユーザーのみなさまからの反響はいかがですか。

後藤「分析ツールの結果では、SNSではほとんどがポジティブ、もしくはニュートラルな投稿でした。『共食っていいよね』『私も晩活してみたい』と、まさに我々がドラマを通じて伝えたかったことに反応してくださっていて、個人的にはとても嬉しいです。5話目終了の時点で6万3000件のオーガニック投稿があって、これはいい数字だそうです。

我々の意図をしっかり体現してくれた本間さんもそうですし、視聴者のみなさんも『共食』に価値を感じて評価してくださっている。各話での最高視聴率は、調理しているシーンと食べているシーンなんですよ」

鈴木「第1話で、優太が耕助の作った温かいご飯を食べて涙を流すシーンがあるのですが、優太の感情に共感してくださっているコメントがたくさんあったことが本当に嬉しかったですね」

味の素インタビュー記事「晩餐ブルース」写真③
味の素インタビュー記事「晩餐ブルース」写真④

本間かなみプロデューサーの「食事は止まり木」という言葉にとても共感

――私もドラマを見て「食事を大事にしたい」と思いました。

後藤「提案の際、本間さんが食事の時間を『止まり木』と表現されていたんですよ。どんな人でも食事の時間は他の作業の手を止めて食べる。『食事には止まり木の役割がある』という、本間さんの言葉にとても共感しました」

――撮影現場にも行かれたそうですが、いかがでしたか。

後藤「現場がとても明るかったですね。こささ(りょうま)監督と川和田(恵真)監督にもご挨拶させていただいたのですが、こささ監督は皆さんと気さくに話し合いながら明るい雰囲気作りも含めてとても上手だなと。川和田監督はじっくり考える方で、テイクを何度も重ねて作品をより良くしたいという姿勢を感じました」

――映像にもこだわりを感じますし、各話によって監督の色が出ていますよね。優太役の井之脇海さん、耕助役の金子大地さん、葵役の草川拓弥さんの印象はいかがでしたか。

後藤「差し入れに『アミノバイタル』や『グリナ』、『クノールカップスープ』など、お湯や水があれば飲めるようなものを差し入れしたんです。井之脇さんは『アミノバイタル』を愛用してくださっているそうで、とても喜ばれました。『いつも飲んでいます』と言ってくださって(笑)。金子さんはとても優しいイメージで、スタッフさんに明るく声かけしている姿が印象的でしたね。草川さんはクランクアップのときに、『こういう挨拶は苦手なんです』とシャイな一面をのぞかせていらっしゃいました」

左から「アミノバイタル®」「グリナ®」「クノール®カップスープ」
味の素インタビュー記事「晩餐ブルース」写真⑤
味の素インタビュー記事「晩餐ブルース」写真⑥
味の素インタビュー記事「晩餐ブルース」写真⑦

――フードコーディネーターの飯島奈美さんのお料理が本当に美味しそうでした。

後藤「こちらもメニュー選定まで含めてドラマチームにおまかせしました。ドラマの中で食は重要なシーンですし、ストーリーとして違和感なく伝えるためには、我々が口出しをするよりは、飯島さんと本間さんとで考えていただいた方がいいと思ったんです」

――特設サイトに掲載されているレシピも飯島さんに一任されたのでしょうか。

後藤「そうです。実際にドラマで作ったメニューをレシピ化していただき、そのレシピをご提供いただくという感じでした。耕助は元シェフなので、少し手の込んだレシピが多いかもしれません。もちろんドラマのメニューも作っていただきたいのですが、もっと簡単なメニューは『AJINOMOTO PARK』に載っていますので、ぜひ検索してみてほしいです。『カレー』や『グラタン』など、メニュー名でも検索していただけますし、『ほんだし』『丸鶏がらスープ』などの調味料でも検索できます」

味の素インタビュー記事「ほんだし」
「ほんだし®
味の素インタビュー記事「丸鶏がらスープ」
「丸鶏がらスープTM

いろんなレシピで「晩活」を楽しんでほしい。「ほんだし」や「味の素KK コンソメ」の意外な使い方も!

――今回、「晩活」という新しい言葉が生まれて、じわじわと楽しんでいる方が多いように思います。

鈴木「これをきっかけにもっともっと広めたいです」

後藤「社内でもブームにできれば……と思っているので、とりあえずは飲み会を『晩活』と言おうかなと(笑)」

――お二人は普段、料理はされるんですか?

後藤「私は休日の家族の朝ごはんを作って一緒に食べています。そういう意味では、朝ごはんですが『晩活』ですかね(笑)」

鈴木「小学6年生の息子が野球をやっているので、おにぎりやチャーハンなどを作るのが私の役割です。とにかく米をたくさん食べるんですよ(笑)」

――劇中で、レシピにはない料理もたくさん登場します。いろいろな調味料が使われていましたが、アイスにレモン風味のオリーブオイルをかけるのはすぐにできる上にとても美味しそうでした。

後藤「SNSで『美味しそう』と言ってみなさん真似してくださっていましたよね。具体的なレシピになっていないメニューでどんな調味料を使ってくださるのか、私たちも楽しみでした。野菜炒めには『ほんだし』を、唐揚げには『Cook Do香味ペースト』を使ってくださっていて」

味の素インタビュー記事「オリーブ&レモンフレーバーオイル」
「AJINOMOTO®オリーブ&レモンフレーバーオイル」
味の素インタビュー記事「香味ペースト」
「Cook Do®香味ペースト®

――「ほんだし」や「味の素KK コンソメ」、「丸鶏がらスープ」などは、料理を簡単に美味しくしてくれる強い味方です。味の素さんが提案する、意外な使い方があれば教えてください。

後藤「『ほんだし』はパスタに使うと簡単なのにとても美味しいんですよ。特に『釜玉パスタ』がおすすめです。味付けは『ほんだし』だけなのに、とてもおいしく仕上がります」

鈴木「温かいパスタに和えるとほんだしの香りが立って、簡単なのに本当に美味しいです」

後藤「ドラマにも出てきましたが、カレーの隠し味に『味の素KK コンソメ』を使っていただくとコクが深まりますし、レンジでチンしたブロッコリーに『丸鶏がらスープ』とオリーブオイルを和えるだけで副菜ができます。すぐできるのに美味しいおすすめレシピです」

味の素インタビュー記事「コンソメ」
「味の素KK コンソメ」

何を食べるかより誰と食べるかの大切さが伝わる作品にしていただいた。続編も…?

――「水ドラ25」での放送は最終回を迎えますが、これから配信などで見る方も多いと思います。これから見る方に「ここを見てほしい」というポイントがあれば教えてください。

後藤「井之脇さんの表情です。第1話で余裕のない立ち居振る舞いや厳しい表情、言葉遣いだったのが、耕助と再会して晩活を始めると、話し方や態度、声がだんだんと明るくなっていくんです。その過程がとても素晴らしいなと。演技はもちろんですが、見せ方が本当に上手な方だなと思いました」

鈴木「企画がスタートした当初から、繊細な心の動きが演じられる方たちだとは伺っていたのですが、ドラマを拝見して本当にその通りだなと。なので、丁寧に描かれた繊細な心の動きを見ていただきたいです」

――一緒に料理をして食べることで心が動いていく描写が見事ですよね。

鈴木「何を食べるかよりも、誰と食べるかの大切さが伝わるような作品にしていただいたなと。『晩餐ブルース』というタイトルにも意味があって、晩餐と聞くと豪華な食事をイメージする人が多いかもしれませんが、本間さんは、『食事自体は豪華ではなくても、大切な人との食事を共にする時間を晩餐と呼びたい』とおっしゃっていて、素晴らしいなと。ブルースは、少し哀愁がタイトルから伝わるようにしたいということで、本当にピッタリなタイトルだと思いました」

後藤「この作品を通して、食事は、心が癒やされて、自分自身とも人とも向き合う大切な時間だとあらためて感じました。ぜひみなさんも大切な人と『晩活』していただきたいです」

――気が早いですが、続編を期待してしまいます。

後藤「まだ検証前ですが、『晩餐ブルース』は弊社の想いを伝えるという目的をしっかり体現できた素晴らしい作品だと思っていますので、こういった試みを続けていきたい気持ちはあります」

鈴木「今は食事の形も多様ですよね。家族みんな揃ってだけではない、さまざまな場面での共食の形があると思いますので、どうすればWell-beingを実現できるのか、今後も考えていきたいと思っています」

ーーありがとうございました!

味の素インタビュー記事「晩餐ブルース」写真⑧

■お話を伺ったのは…

味の素株式会社 食品事業本部
マーケティングデザインセンター コミュニケーションデザイン部
コミュニケーション戦略グループ長
鈴木大樹さん
★入社25年目。推しドラマは「下町ロケット」

味の素株式会社 食品事業本部
マーケティングデザインセンター コミュニケーションデザイン部
コミュニケーション戦略グループ
後藤優也さん
★入社16年目。推しドラマは「ビーチボーイズ」

※AJINOMOTO PARK内のドラマ特設サイトでは、「#晩活メシキャンペーン」も3月31日まで開催中。詳しくはこちら

「晩餐ブルース」メインビジュアル

「晩餐ブルース」放送情報

水ドラ25「晩餐ブルース」
テレ東
毎週水曜 深1:00~
※3月26日に最終回放送。


「耕助のキッチン」と同じセットを3名様にプレゼント!

劇中で耕助のキッチンに置いてある調味料5種類をセットで、計3名様にプレゼントいたします!(おひとり様1セット)

応募はフォームへ入力

下記フォームへ記入してご応募ください。厳正なる抽選のうえ3名様へプレゼントいたします。

■応募期間:3月26日(水)12:00 ~ 4月9日(水)23:59
■注意事項
※抽選およびプレゼントの発送は、4月中旬~下旬頃に実施させていたします。この連絡をもって当選者の発表と替えさせていただきます。
※ご当選者さまの住所、転居先不明・長期不在などによりプレゼント品をお届けできない場合には、当選を無効とさせていただきます。
※当選で獲得された権利・プレゼント品を第三者へ譲渡、または換金することはできません。
※プレゼント品をオークションに出品する等の転売行為は禁止致します。また転売を目的としたご応募もご遠慮ください。これらの行為(転売を試みる行為を含みます)が発覚した場合、当選を取り消させていただくことがございます。プレゼント品の転売により何らかのトラブルが発生した場合、当社は一切その責任を負いませんので、予めご了承ください。
※抽選、抽選結果に関するお問い合わせにはお答えできませんので予めご了承ください。
※いただいた個人情報はプレゼントの抽選、当選者へのご連絡以外には使用しません。
※記事やドラマへのご感想、プレゼント品に関するアンケート回答は、個人情報を削除した上で、プレゼント品提供元へ情報提供する場合がございます。予めご了承ください。
 
 
 
取材・文/石本真樹 商品画像提供/味の素株式会社