日曜劇場「アンチヒーロー」Special Interview #4 大島優子(白木凛 役)

2024/07/28 17:05

「殺人犯をも無罪にしてしまう」“アンチ”な弁護士が常識を覆す、逆転パラドックスエンターテインメント「アンチヒーロー」の公式メモリアルブックが遂に発売されました! その中から、出演者陣にドラマの魅力や制作秘話を語って頂いたインタビューを抜粋し6回にわたってお届け。第4弾は、白木凛を演じた大島優子のスペシャルインタビューをお届けします。

(本稿は発売中の「日曜劇場『アンチヒーロー』公式メモリアルブック」内の一部記事を抜粋、再構成したものです)

法律の専門用語が飛び交う中で和み係としての役割を、白木が担うことも大事だと感じていました

――大学に潜入する2話では、白木の好奇心旺盛な一面を感じました。

「ノリで行ったんでしょうね。『大学生の格好したいし、私も行きます〜』みたいな感じで(笑)。もちろん、赤峰と紫ノ宮を見守るという任務が第一優先事項なのですが(笑)。あと、法律の専門用語が飛び交う中で和み係としての役割を、白木が担うことも大事だと感じていました。展開も早いですし、言葉も難しいので、視聴者の方がついていけなくなってしまいそうな時に、白木が視聴者目線で事件を解説する。難しいセリフは一切使わずに、パンって思ったことを言う役割だったので、そこで視聴者の方の理解が深まったら嬉しいなと思って演じていました」


――あれだけキャラが濃い事務所の面々の中で、『普通』を保つのは難しかったのではないでしょうか?

「みんなのキャラが立っていたので、逆に難しさはありませんでした。明墨はどこまでも正義を探求する人物で、紫ノ宮は先生の指示にクールに従う真面目なキャラクター。赤峰は熱くて真っ直ぐで、青山さんは明墨先生の右腕的存在。そうなると、必然的に『普通』がいないと事務所のバランスが取れないんです。白木はバランスを取る役割なんだなと思って、すんなり入っていくことができました」


――事務所の中心にいる長谷川博己さんは、どんな役者さんでしたか?

「とてもチャーミングな方ですよね。真っ直ぐに役と向き合っていらして、演じながら『こうじゃなかったな』『これはこうすればいいのか』と、長谷川さんの考えていることがポロッと漏れるんです。事前に演じ方を何パターンか準備して、リハーサルでやってみるという感じではなくて、長谷川さんの中にある『明墨』のどの部分をシーンごとに出していくのか、その時の現場で決まっていく。自宅から『明墨』を持ってくるのではなくて、常に新鮮な『明墨』がその場で生まれていくんです。しかも、法廷での難しい長回しのシーンで、いかに視聴者を飽きさせずに、明墨として彩っていくかということを真摯に探求していらして。ドライの段階から毎回演じ方が変わるので、『次はここを変えるのか!』『ここに落ち着かせたのか』という過程を見ているだけで、とても楽しかったですし、今まであまりそういう俳優さんとご一緒したことがなかったので、本当に勉強になりました」


――北村匠海さん、堀田真由さんと共演した印象についても、教えてください。

「匠海くんも真由ちゃんも軸がしっかりしていらっしゃる、すごく頼もしい役者さんでした。白木としては二人を見守る存在でありつつ、事件を追っていく中で二人が成長していって、徐々に追い抜かれていってしまうわけですが、お二人とも悩みながら成長していく過程を演じるのは、きっと難しかったと思うんです。特に真由ちゃんは、彼女のイメージと紫ノ宮がまったく違うので悩んだのではないかと思うのですが、どこかで紫ノ宮の行動が彼女自身の中で腑に落ちた瞬間があって、そこからしっかり紫ノ宮が形成されていったなと感じていました。撮影が進む中で真由ちゃんと話していたら、『笑うシーンで顔が引きつるようになっちゃって』と言っていたことがあったんですよ。紫ノ宮がポーカーフェイスで表情を動かさないキャラクターだから、本当に笑えなくなってしまっていたんですね。その硬い笑顔が、潜入捜査の時に朗らかな表情を出そうとしたときの、妙な不自然さに繋がったのかもしれないですけれど、本当に紫ノ宮として生きているんだなと感心しました」

(インタビューの完全版は、現在発売中の「日曜劇場『アンチヒーロー』公式メモリアルブック」をご覧ください!)

日曜劇場「アンチヒーロー」インタビュー:大島優子

■Profile
大島優子(おおしま・ゆうこ)
’88年10月17日生まれ。栃木県出身。主なドラマの出演に「ヤメゴク〜ヤクザやめて頂きます〜」(’15)、「東京タラレバ娘」(’17、’20)、連続テレビ小説「スカーレット」(’19)、大河ドラマ「青天を衝け」(’21)、「正義の天秤」(’21、’23)など。映画の出演に「闇金ウシジマくん」(’12)、「紙の月」(’14)、「生きちゃった」(’20)、「天間荘の三姉妹」(’22)などがある。

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日曜劇場「アンチヒーロー」公式メモリアルブック
定価:2,200円(本体2,000円)
発行:東京ニュース通信社

【主な内容】
●メモリアル・フォト集
●出演者グラビア&インタビュー
長谷川博己、北村匠海、堀田真由、大島優子、木村佳乃、野村萬斎
●人物関係図
●全10話ストーリーガイド
●人物プロフィール
●事件ノート
●制作陣座談会
プロデューサー・飯田和孝×脚本・山本奈奈、李 正美、宮本勇人、福田哲平
●Music Interview
主題歌:milet、劇伴音楽:梶浦由記
●初公開!番組割本
~最終回クライマックスシーンを割本で「読む」
●深掘り!ドラマの美術デザイン
●撮影オフショット

日曜劇場「アンチヒーロー」公式メモリアルブック

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Blu-ray BOX:4枚組 32,340円(税込)
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発売元:TBS・TBSグロウディア
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【映像特典】
スポット集 ほか
【封入特典】
ブックレット
【TBSオリジナル特典】
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※内容・名称は予告なく変更となる場合がございます。
※仕様変更に伴い特典が付かない場合がございます。

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