【ご当地アナウンサーの推しドラマ】YBS山梨放送

2023/06/10 15:03

全国の男性アナウンサーに推しドラマを聞く、【ご当地アナウンサーの推しドラマ】。第12回は、山梨県の「YBS山梨放送」から、服部廉太郎アナウンサーが登場!
服部アナウンサーの推しドラマや趣味のお笑いの話、スポーツやグルメなど山梨の魅力を、写真とともにご紹介いたします。

アナウンサーを夢見て12年、夢はヴァンフォーレ甲府の実況

――初めに、入社3年目の服部アナが担当されている番組を教えてください。

「弊社はラジオ放送とテレビ放送のどちらも行っておりまして、ラジオでは、朝の情報番組『ラララ♪モーニング』の火曜日のパーソナリティーを務めております。ニュースに加えて、ひたすら熱くちょっとオタク目線で音楽を語る『忍ジャム♪』という私のオリジナル企画もあります! テレビは、バラエティー番組『やまなし調べラーズ ててて!TV』(毎週金曜後7:00~)の生中継コーナーを担当し、グルメやスポットなどさまざまな角度から山梨の魅力を伝えています。また、ニュース番組『YBSワイドニュース』のスポーツコーナー(月曜日)も担当しているほか、スポーツ実況も少しずつ増えてきました」

――サッカー選手を夢見ていた頃もあったと伺ったので、スポーツに携わることができる喜びもあるのではないでしょうか?

「はい。山梨には、ヴァンフォーレ甲府というJリーグのクラブチームがありまして、なんと22年は天皇杯(天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会)で初優勝! 規模が小さかった地元のクラブが、日本一になるなんて…(涙)。そんな奇跡を起こしたチームの下部組織にはサッカースクールがあり、実はその第1期生として私は、幼稚園の年中から小学6年生まで所属していました。今では、ヴァンフォーレ甲府の取材をすることもありますが、いつかヴァンフォーレ甲府の実況をすることが夢です! ちなみに、スクール時代のコーチが現在はトップチームのコーチを務めており、ありがたいことに、私のことも覚えてくださっているのです。お世話になったご恩を、いつか実況という形でお返ししたいな、と思っています」


――感動の再会ですね! ところで、サッカー選手ではなくアナウンサーを目指すことになったきっかけは?

「最初のきっかけは、小学5年生の時です。“2分の1成人式”という学校行事で、たまたま司会を務めることになりました。両親や近所の方に感謝を伝えるこの会が終わった後、一人のおばあさんに褒められたことが非常に嬉しく、『いつか絶対アナウンサーになるんだ!』と誓ったことを覚えています。不思議なことに、当時からアナウンサー一筋で、就職活動の時も一切ぶれることはありませんでした。高校では、英語科というクラスに3年間在籍していたこともあって人前で話す機会も多く、今振り返っても貴重な経験をさせてもらえたなと感謝しています」


――大学時代にお笑いコンビを結成していたそうですので、勝手ながら、お笑いを目指したこともあったのかな? と思いました。ちなみに、ツッコミ担当だったそうですね!

「お笑いを始めた理由の一つに、人前で話すことの場数を踏みたい、という思いもありました。ツッコミ担当は、純粋に性格ゆえです(笑)。アナウンス部でも完全にツッコミ役になっており、皆さんからの愛あるいじりに全てにツッコミで返しています(笑)」

――アナウンサーを見据えての、お笑いコンビ結成! とは言え、笑いを取らなければいけないので、度胸があるなと…。

「いえいえ、スベることも多々ありました(汗)。お笑いを始めた別の理由として、子どもの頃から深夜ラジオが好きで、その影響でお笑いが好きだったということもあります。とは言っても、ずっと聴いたり見たりする専門でした。ところが大学時代に友人から、『僕がボケるから、ツッコミをしてくれない?』と告白されまして、2人でお笑いサークルに入り、お笑いを始めました。ちなみに写真(上)は、大学の学園祭『三田祭』での一コマ。所属したサークルが毎年、学園祭で舞台を披露していたので、もれなく私も参加しました。ちなみに、この時はちゃんとウケましたよ(笑)!」

――そもそも、深夜ラジオを聴き始めたのは?

「子どもの頃、サンタさんからウォークマンをもらったんです。音楽が好きだったので嬉しくていろいろと聞いていた時に、ラジオも聴けることが分かりました。すると翌年には、サンタさんからラジカセが! そこから、『オールナイトニッポン』にハマり、『オードリーのオールナイトニッポン』に出合い、今では毎週欠かさず聴いているほどのファンになりました。写真(上)は、『オードリーのオールナイトニッポン』のイベントに行った時の写真です。Tシャツは、伝説的なイベントになった『オードリーのオールナイトニッポン 10周年全国ツアー in 日本武道館』(2019年)の時のもの。ステッカーは、来年2月に東京ドームで開催されるイベントの告知ステッカーです(笑)」

制作スタッフの愛情満載「だが、情熱はある」は、涙なしでは見られない!

――特に若林正恭さんのファンとのことで、まさに今、夢中になっているドラマが…。

「はい、日本テレビ系列で放送中の『だが、情熱はある』(毎週日曜 後10:30~)です! 毎週欠かさず、時に涙を流しながら見ています。『オードリーのオールナイトニッポン』を聴いている身からすると、髙橋海人さん演じる若林さんが、実際の若林さんそのまま。喋り方も完全に特徴をとらえているので、すごい俳優さんだなと思いながら見ています。山里(亮太)さんに関しても、森本慎太郎さんが演じているということを忘れるくらい、見た目も話し方も全て山里さんで、『ここまで寄せてくるのか!』と。戸塚(純貴)さんも“リトルトゥース”(『オードリーのオールナイトニッポン』のリスナーの愛称)を公言されていますので、春日(俊彰)さんの特徴をつかむのもさすがです! ちなみに、ラジオで若林さんがよくおっしゃっているのですが、ドラマ制作にあたって事前に取材を受けていないにも関わらず、過去の出来事の細かな部分まで忠実に再現されているそうです。第7回でも、若林さんが販売していたお弁当のメニューが、当時のものと全く同じだったそうで『こわい!』と(笑)。若林さんがどこかで何気なく話したことがドラマに生かされているほど、お二人に対する制作スタッフの方の愛が大きいことを感じて、嬉しくなります」

SDGsの先駆け!? お薦めグルメ、甲府鳥もつ煮丼

――さて服部アナの自己紹介に戻りまして、特技がeスポーツ。趣味が転じて、「全国eスポーツ実況王決定戦」に出場したことがあるそうで…。

「もともとeスポーツが大好きで、そんな中、“eスポーツ実況の1位を決める大会”があることを知り、珍しさと職業柄気になって挑戦したところ、ファイナリスト8人まで残ることができました! 私のようなアナウンサーのほか、YouTuber、eスポーツの大会で実況をしている方などが出場されていて、良い刺激になりました。そして、この結果を受けて大会主催者の方からお声掛けいただき、のちに群馬県で開催された『グンマeスポーツアワード』で実況を務めさせていただきまして…」

――それは、完全なるスカウト!

「嬉しかったです(照)。eスポーツの仕事が増えることも嬉しいですし、実際のスポーツ実況に生かせられることもあるので、とてもありがたい経験でした」

――相乗効果ですね。また話題を変えてしまうのですが、冒頭に教えていただいた担当番組「ててて!TV」では山梨グルメなどを紹介されているということで、服部アナがお薦めするご当地グルメがあれば教えてください。

「山梨・甲府出身だからこそお薦めしたい地元グルメは、『甲府鳥もつ煮丼』! 2010年のB-1グランプリで優勝した甲府のB級グルメ『甲府鳥もつ煮』が、ご飯の上に乗ったものです。この『甲府鳥もつ煮』の歴史は実は古く、昭和25年に『奥藤本店』(大正2年、1913年創業)という鳥もつ煮丼で有名なお店で誕生しました。それまでモツは全て廃棄処分していたのすが、栄養価が高いのにもったいないということで、1年以上かけて試行錯誤を重ね、『甲府鳥もつ煮』が誕生。いわゆる、現代のSDGsの先駆けですね。ハツのプリプリ、砂肝のコリコリ、出来立てのレバーのふわふわ、はじけるようなキンカンの食感などのいろいろな食感と、甘からいタレがしみ込んだご飯は、格別! ちなみに『奥藤本店』は甲府市内に2店舗あり、1店舗は甲府駅から徒歩1、2分の場所にありますので、甲府に来た際は訪れてみてください」


――まさにご飯泥棒! それでは最後に、服部アナにとって山梨県とは?

「当たり前ですが、実家のような場所。東京に住んでいた大学時代も、長期休暇があるたびに山梨に帰って来ていました。中央線に乗りながら山梨の風景が見え始めると、どことなくホッとしていたことを覚えています」



■Profile
服部廉太郎(はっとり・れんたろう)

1998年8月13日山梨県甲府市出身。’21年、YBS山梨放送に入社。現在は、「やまなし調べラーズ ててて!TV」(金曜後7:00~)のほか、「ワイドニュース」(月曜~金曜 後6:15~)で月曜日「マンデースポーツ」コーナーなどを担当。特技のeスポーツを生かして、自身のYouTubeでは実況の模様も配信中! さらに、スポーツ実況、eスポーツ実況を行う2刀流アナウンサー。今の夢は、ヴァンフォーレ甲府の試合の実況を担当すること。Instagramもチェック!

取材協力/株式会社 山梨放送