全国の男性アナウンサーに推しドラマを聞く、【ご当地アナウンサーの推しドラマ】。第11回は、新潟県の「UX新潟テレビ21」から、大角怜司アナウンサーが登場。
新潟・柏崎市出身である大角アナウンサーの推しドラマや趣味のアウトドアの話、柏崎の郷土料理をはじめ新潟の魅力を、写真とともにご紹介いたします。
グルメ、アウトドア、人の温かさ…新潟は、好きがつまった場所
――大角アナウンサーは今年入社4年目とのことですが、現在担当している番組などを教えてください。
「土曜の午前に放送している情報番組『まるどりっ!UP』では、県内の話題スポットを紹介するコーナー「Pick UP!」のほか、旬な情報を生中継で伝える「いまどりっ!中継」というコーナーを、月曜から金曜夕方のニュース番組「スーパーJにいがた」では、スポーツコーナー「ガッツリート」を担当しております。これ以外には、高校野球、高校柔道、U12バスケットボールをはじめとするスポーツ実況も担当しております」
――大角アナが、先輩アナウンサーにスポーツ実況を教わっている動画を拝見して、あらためて、実況アナウンスは大変なお仕事なのだと感じました。
「“準備が9割”と言われていますが、本当にその通りですね。ですが、取材した内容を実況で全て出すわけではありません。あくまでも試合の主人公は選手の皆さんですし、注目するのは選手のプレーですので、実況は、それを輝かせるためのアクセントといったところでしょうか。とは言え、『テレビで自分のことを紹介してもらえたら嬉しい』と私も学生時代に感じていたので、選手一人一人の立場に立って紹介するために、できる限りの準備をしたいと思うのです。ちなみに、先輩や他局のアナウンサーの実況を見ることも、私にとっては準備の一つです。実況デビューした2年目の頃、先輩と高校野球を観戦しに行ったのですが、その時に“実況脳”で見ることを教わりました。先輩方は、野球観戦を楽しみながら頭の中では実況をしているようで、『これが実況アナウンサーなのか!』と驚きました。最近は、私も先輩方と同じような見方ができるようになってきたと感じています」
――大角アナ自身、小学3年生から大学4年まで野球少年だったそうですが、アナウンサーを目指したきっかけも、野球と関係があったのでしょうか。
「もともと教師を目指していたのですが、大学時代に先輩からテレビ局の話を聞いてマスコミ業界に興味を持ち始め、さらに、アナウンサーが野球実況や野球取材をしているということを知り、アナウンサーという仕事に引かれていきました。私自身、『社会人になっても熱くなれることがしたい』『大好きな野球に携わりたい』という思いがあったので、最終的にはアナウンサーを目指し、就職活動をしました。ですが目指した時期が大学3年生の春過ぎだったので、準備が大変でしたね(汗)。とは言え、地元新潟で高校野球の実況ができるのは“UX”(新潟テレビ21、以下UX)だけだったので、『UXに入社したい!』とUXに懸けていました」
海を一望できるサウナ、海を感じるクジラ汁は格別!
――本当の意味で夢がかなった大角アナは、まさに社会人になって熱くなれる趣味も見つけたそうで…。
「はい、一つはサウナです。一枚目の写真は、柏崎市にある『SHIIYA VILLAGE』というサウナ施設で、海を一望できてオシャレなんです。そもそも私がサウナにハマったきっかけは、出雲崎町にある臨海学校に使用されていた校舎をリノベーションしたサウナ施設『In The Earth』(写真二枚目)の取材でした。たくさん汗をかいた後に、水風呂に入って夕日を見ながら一息ついた時、すごく気持ちが良くて…。初めて“ととのう”という感覚を味わい、すっかりサウナにハマりました。ちなみに、今年のゴールデンウイークにも、サウナに行ってきました! 柏崎市の海沿いにある『サウナ宝来洲(ホライズン)』というところで、水風呂の代わりに海に入る施設なんです。サウナの後、海に飛び込んで体を冷やして、とっても気持ちよかったです」
――もう一つの熱くなっている趣味は、キャンプということですが、想像していたものとはだいぶ異なるキャンプでした(笑)。
「そうですよね(笑)。昨年の5月ごろに、キャンプが好きな会社の同期に連れて行ってもらった時の写真です。山の近くにあるキャンプ場に行くことになり、『ところどころに雪があるかもしれない』とは言われていたものの、到着すると一面雪でした(笑)。十日町市のキャンプ場だったのですが、その時期でもまだ雪が多くて驚きました。ですが、寒い時期のキャンプの方が虫もいなくて、空気が澄んで星空もきれいなので、雪上キャンプはお薦めです。あとは、キャンプ飯! ご飯を炊いたり、朝にホットサンドを作ることにハマっています。と言っても、料理をするのはキャンプの時だけですが(笑)」
――先ほどは海沿いでサウナ、今度は山の近くでキャンプと、自然も満喫していらっしゃいます。
「新潟市内から車で一時間走れば、キャンプができる場所、サウナ施設、冬にはスキー場もあり、私のようなアウトドア派にとっては、何でもできるおすすめの県です。さらに、UXの社屋から見える海に沈む夕日は、本当にきれい! 全部同じに見えますが(笑)、スマホの写真フォルダには、夕日の写真がたくさん並んでいます」
――いえいえ、この景色は写真に収めたくなります! そんな新潟といえば、コシヒカリ、お酒も有名ですが、大角アナがお薦めする地元グルメは何ですか?
「王道では、タレかつ丼と、へぎそばでしょうか。あとはラーメンも有名で、新潟五大ラーメンとして親しまれています。新潟あっさり醤油ラーメン、新潟濃厚味噌ラーメン、燕三条背脂ラーメン、三条カレーラーメン、長岡生姜醤油ラーメンの5種類。ちなみに、22年は山形市に負けましたが、全国の県庁所在地・政令指定都市ごとのラーメン支出額で、21年は新潟市が一位だったのです! 私はスポーツをしていたので、学生時代はあまりラーメンを食べないようにしていたのですが、入社してからはラーメン三昧(笑)。UXの皆は本当にラーメンが好きで、取材先での昼食は、ほぼラーメン。入社するまでの22年間よりも、入社してからの3年間の方がラーメンを食べていると思います(笑)。ほかには、地元・柏崎市の郷土料理“クジラ汁”もお薦めです。3、4cmくらいに細切りしたクジラの脂身、豆腐やミョウガなどが入っているクジラ汁は、小さい頃から毎年夏に必ず食べていました。今でも実家に帰った時は必ず、母親にリクエストしています。クジラの脂とミョウガの爽やかさが絶妙で、本当においしいです!」
――同僚の皆さんの影響でラーメンをたくさん食べるようになった、というお話がありましたが、ほかにも野球をするなど社員同士の交流が活発なのですね。
「はい、休日にスノーボードやお花見のほか、草野球もしています。UXの皆は本当に温かくて、環境に感謝しています。中でも、私が“道しるべ”として尊敬する先輩アナウンサー岡(拓哉)さん、大石(悠貴)さんも野球部出身で、一緒に『新潟市早起き野球大会』に出場したことも(笑)。その名の通り、朝5時に集合して、5時半にプレーボールするという大会です」
奇想天外なオモシロ要素満載「unknown」の伏線回収が気になる!
――本当に仲の良さがうかがえます! さて、そんな大角アナの推しドラマを教えてください。
「テレビ朝日系で火曜の夜9時から放送中の『unknown』です。高畑充希さん、田中圭さんのダブル主演をはじめ、麻生久美子さん、吉田鋼太郎さん、小手伸也さんなど、コミカルな演技に定評のある俳優さんの豪華共演も話題ですよね。このドラマの一風変わったところが、その人物設定! 高畑さん演じるこころと、麻生さんと吉田さん演じる両親が吸血鬼で、血を飲んだり…なんていう面白さもあります。このように奇想天外なオモシロ要素もありながら、本格的なラブサスペンスということで、今後の物語が気になっています! 伏線がどういう形で回収されていくのか、ストーリー展開が全く読めないですよね。田中さん演じる虎松のちょっとダメダメなところや、吉田さんの格好もクスっと笑ってしまいますし、なかなか斬新なドラマなので注目しています」
――細かすぎる設定と、ツッコミどころ満載ですよね(笑)、それでは最後に、大角アナウンサーにとって新潟とは?
「いつも取材で聞く側なので悩みますが、『大角の大好きが詰まった県』です! ご飯もおいしくて、アウトドアもたくさんできて、温かい人が多くて、そんな県ですね」
■Profile
大角怜司(おおがく・れいじ)
1997年4月19日新潟県柏崎市出身。’20年、UX新潟テレビ21に入社。現在は、土曜午前の情報番組「まるどりっ!UP」(毎週土曜 前9:30~)、夕方の報道番組「スーパーJにいがた」(毎週月曜~金曜 後4:45~)のほか、高校野球、高校柔道、U12バスケットボールなどのスポーツ実況を担当。野球、キャンプ、サウナ、ゴルフが趣味の、アウトドアアナウンサー。夏の高校野球の実況中に、思わず涙が出そうになるほどの熱血な一面も。UXアナウンサーのTikTok隊長として日夜、奮闘中! Instagramもチェック♪
取材協力/株式会社新潟テレビ21