【ご当地アナウンサーの推しドラマ】RSK山陽放送

2023/03/10 15:03

全国の男性アナウンサーに推しドラマを聞く、【ご当地アナウンサーの推しドラマ】。第8回は、岡山県の「RSK山陽放送」から、竹内大樹アナウンサーが登場。
竹内アナウンサーの推しドラマや趣味の釣り、アナウンサーを目指したきっかけ、そして全国生産量第3位を誇る牡蠣など岡山県の魅力を、写真とともにご紹介いたします。

悔しさから一念発起して、アナウンサーを目指した大学5年生

――大分県出身とのことですが、入社10年目=岡山生活10年目ということで、岡山での生活は慣れましたか?

「だいぶ慣れまして、方言も使いこなせるようになり、日常ではついつい岡山弁が出てしまうこともあります(笑)例えば、英語でいう“very=とても”の意味を表す岡山弁がたくさんあるのです。ぼっけぇ、もんげぇ、でぇれぇ、そのほかには、ばんこ、など。私の出身地である大分では『しんけん』だけですので、このように、『とても』を意味する方言がいくつもあることには驚きました。地域や人によっても異なると思いますが、ニュアンスでも使い分けをしているようで、岡山に来た当初は新鮮でしたね」

――岡山弁も操る(!?)竹内アナは現在、夕方の情報番組「ライブ5時 いまドキッ!」(月曜~金曜 後4:50~)で、月曜~木曜のメインMCを担当されています。メインMCならではの苦労はありますか?

「『あの方にはこの話を、この方にはあの話を聞こうかな』と、話題によって話を振る出演者を変えるほか、相手が話しやすいように話を振ることを特に気に掛けております。夕方の情報番組のMC自体は、入社2年目からしばらく担当していたので、今ではプレッシャーを感じることはありませんが、2年目の当時は『私に務まるのかな?』と緊張したことを覚えています(汗)。経験を重ね、今はのびのびと担当しております!」

――その「いまドキッ!」では、「僕らの大冒険」(火曜日放送)という体を張ってさまざまな企画に挑むコーナーにも出演されています。

「岡山で活躍中のタレント・坂本大輔さんと私の“同い年コンビ”で出演していることもあってすごく楽しいですし、初めてのことに挑戦できるため、新たな発見も多いです。ですので、気持ちの面での楽しさは大きいですが(笑)、例えば、朝7時から夜中2時までの撮影なんてこともたまにあり、体を張らざるを得ないことも…(苦笑)」


――まさに、体を張って挑んでいらっしゃるこのコーナーで、記憶に残っている企画は何ですか? 早朝で言うと、ご来光を見た回(1月10日(金)放送)も相当早かったのでは…。

「朝7時から夜中2時までのロケの後に、坂本さんにドッキリを仕掛ける収録の時でしょうか。夜中の2時からロケを開始したため、仕掛け人の私も眠くてろれつが回らなくなりました(汗)。早朝であれば、ご来光を見た回も、朝は早かったですね。4時半からロケを始めたのですが、それ以上に道中もすごく長くて…。総杜市にある福山(※)の山頂までの道のりにある、『やよいの森階段』という1234段の階段を上らねばならず(汗)。ただ、だからこそ上った後の初日の出は、ものすごく感動しました!」

※福山……標高302.3mの低山で、登山・ハイキングコースが多く作られており、県南部では登山客の多い山。ご来光スポットとしても人気を誇る。


――竹内アナは、あることがきっかけで一念発起し、本格的にアナウンサーを目指されたと伺いました。

「はい、地元・大分県内のさまざまな企業の採用試験を受ける中で、テレビ局の試験も受けました。ところが、ディレクター職で受けていたところ、採用担当者からアナウンサー職を薦められ、最終試験の直前にアナウンサー志望に変更したのです。ですが、アナウンサーの最終試験にあったのは、カメラテスト。当然、対策をしていなかった私は、緊張のあまり声が小さく、その場にいた方に声の小ささを指摘されたのですが、それがものすごく悔しくて…。『練習をすれば、僕だってできる!』と思い、大学をもう一年過ごしながらアナウンススクールに通って勉強を重ねた結果、採用されました! 『やればできるんだぞ!』と(笑)」

――地元の大分に戻るどころか、新たな土地・岡山に! その競争心は、趣味の釣りでも生かされているようで…。

「小学校に上がる前から、拾った竹に糸を結び、畑で捕ったミミズをエサに山の中で釣りをしていました。ですので、かれこれ釣り歴は27年ほどでしょうか。今は、始業時間が遅い日は朝に、早く終業した日は仕事終わりに…と、週2のペースで釣りを楽しんでいます。私の場合は、釣り人生で目標とするサイズがあるほか、その時々によって、サイズを狙う時、一つのルアーで挑む時など、目標を決めています。釣りの楽しみ方は人それぞれですが、私はのんびりした釣りよりも、数やサイズなどを競い合う釣りが好きですね(笑)。ちなみに、料理も好きなので魚料理では、姿造り(写真)も作れます!」

日本のエーゲ海“牛窓町”は、釣りも景色も牡蠣もお薦め

――料理好きの域を超えています! おすすめの釣りスポットもあるのですか?


「県内では、瀬戸内市の牛窓町がお薦めです。魚がよく釣れると言われているほかに、景色もすごく良いですよ! 『日本のエーゲ海』と親しまれ、映画などのロケ地としても使われているほど。景色も含めて牛窓は釣りのお気に入りスポットです」


――この牛窓町は、今が旬! あの海産物の産地としても有名だそうですが…。

「牡蠣ですね。岡山には、牡蠣の獲れる地域がすごく多いんです。牛窓のほか、邑久(おく)、笠岡など沿岸部で養殖が盛んに行われています。と言いながら、私はもともと牡蠣の香りと食感が苦手で、食べられませんでした。ところが、日生町のご当地グルメである“カキオコ=牡蠣入りお好み焼き”を取材で食べたところ、驚くほどおいしくて…。当時はまだ苦手意識があったので、食べる前は戸惑っていたのですが、気付いたらペロッと一枚完食していました(笑)。それ以来、旨味が濃くて味わい深く、小粒でもしっかりと旨味が詰まっている岡山の牡蠣が、大好きになりました! もちろん牡蠣だけではなく、瀬戸内海で獲れる魚介類は、四季を通じておいしいことも岡山の魅力です」

――そして、もう一つの岡山の魅力としてご提供いただいたのは、能楽堂の写真。

「はい、弊社本社屋の中にある『能楽堂ホールtenjin9』です。ここでは、能などの舞台のほかに、さまざまなイベントが開催されています。弊社の周辺には美術館や博物館があるほか、岡山城や後楽園にも近い旧・城下町の文化芸術ゾーンエリアでもあるため、新社屋を建設する際に、文化にも触れられる施設を併設することになりました。日本の伝統芸能でありながら、能に触れあう機会はなかなかなく、私も生まれて初めて能楽堂を見たので感動しました。いつか、足袋を用意して舞台に上がってみたいです」

生きる価値や意味を考えさせられるドラマ「Get Ready!」

――文化施設が身近にあることで、より一層、興味も持ちやすくなりますよね! それでは最後に、竹内アナが今、推しているドラマについて教えてください。

「妻夫木聡さん主演、藤原竜也さん出演の日曜劇場『Get Ready!』です。日曜劇場というと、半沢直樹などのヒーローの印象も強いので、妻夫木さん演じる主人公が闇医者、というダークヒーローなところもまた新鮮ですよね。生きる価値を問われ、考えるきっかけになるな、と思いながら見ています。生きる意味を問う話で言いますと、私が好きな漫画『ブラックジャック』では、裁判にかけるためにブラックジャックが、凶悪犯を延命し生き返らせるのです。漫画ではありますが、生きる価値や意味を考えさせられるという部分では、『Get Ready!』と通ずるな、と。妻夫木さんも難しい役回りだと思いますが、そうそうたる俳優さんが揃っているからこそのドラマです」


――表の顔はパティシエ、裏の顔は闇医者、妻夫木さんの演技に見とれます…。ちなみに、ドラマは昔からよく見られていたのでしょうか?

「実は、『ROOKIES』(’08年、TBS)が大好きで、大学生の頃ハマっていました。もともと野球は好きでしたが、中学と高校に野球部がなく…。大学で野球をしたいと思っても未経験なので、部活やサークルに入っても試合には出られません。なので、『ROOKIES』に憧れて、未経験者を集めた草野球チームを作ってしまいました(笑)。大学4年間ずっと野球をしていたほど、思い出のドラマです」



■Profile
竹内大樹(たけうち・だいき)

1989年7月24日生まれ。大分県出身。’13年、RSK山陽放送に入社。現在は、夕方の情報番組「ライブ5時 いまドキッ!」(月曜~金曜 後4:50~)月曜から木曜のメインMCや、スポーツ実況、イベントMCなどを担当。週2回釣りに行くほど、大の釣り好きで、釣り歴なんと27年(現在33歳)の大ベテラン。現在はテレビを中心に活躍中だが、ラジオ番組への情熱も持ち続けるラジオ大好きアナウンサー。RSK山陽放送アナウンサーの公式Instagramもチェック。


取材協力/RSK山陽放送株式会社