『劇場版 美しい彼~eternal~』に続くドラマ「美しい彼(シーズン2)」(TBSほか)で主演を務める萩原利久さん、八木勇征さんを直撃!
2021年11月から放送されたドラマ「美しい彼」。萩原利久さんと八木勇征さんが演じる“陰と陽”正反対な男子高校生の、すれ違う恋心を描いた同作は、その美しさから国内だけでなく、海外でも人気を博しました。そんな話題のドラマが、シーズン2として帰ってきます!
大学卒業が近づいて進路に迷いはじめる平良一成(萩原)と、俳優として活躍の場を広げる清居奏(八木)。4月7日(金)公開の『劇場版 美しい彼~eternal~』に繋がるシーズン2では、少しずつ大人になっていく2人の、かみ合わないながらも愛しい同棲生活が描かれます。
ドラマの放送を前に、ダブル主演を務める萩原さんと八木さんを直撃! “ひらきよ”コンビの魅力を語っていただきました。
映画にもつながる平良と清居の、近くにいるのにすれ違い続ける姿
萩原「嬉しかったです。シーズン1の撮影中に、『(シーズン2を)やりたいね』という話をしていたので嬉しかったのですが、続編決定の話を聞いたのがその直後だったので想像以上の早さに、『えっ、もう? 早っ!』と、驚いたことを覚えています」
八木「そうですね。『早っ!』が先で、その後に嬉しさがこみ上げてきました。すごく早いタイミングでシーズン2の話を教えていただいたので、2人とも、最初の率直な感想は『早い!』でしたが、とてもありがたかったです」
萩原「それほど反響が大きかったということだと思いますし、嬉しかったですね」
――そんな平良と清居は、“ひらきよ”コンビとしてファンの皆さんに支持されていますが、どういうところに魅力があるのでしょうか?
八木「どんなところが支持されているのか、僕たちも気になります。ただ、清居に対する平良の一方的すぎる強い愛と、まんざらでもない清居。だからこそ、普通の会話をしているのにコントのように見えることもありますよね(笑)」
萩原「そうですね、何が魅力なんだろう? シーズン2の撮影を通して感じたのは、台本を見ると2人のやり取りが脳内で再生されるんです。2人の会話が、僕の中に定着してきていることもありますが、平良と清居が一緒にいる情景が浮かびやすくなりました」
八木「ですので、ファンの皆さんの声を聞いて『ここが魅力なんだ!』と知ることが多いです。平良と清居は、いい意味でお互いに好きではありますが、それが依存性のある“好き”なんです。清居は、嫉妬心と独占欲が強い依存性の好きで、平良は、信仰心に似たような依存性の好き。この、依存性のある部分をファンの皆さんが受け取めてくださっているのかな、と思います」
――シーズン2では、平良は大学、清居は俳優とそれぞれの道に邁進していますが、具体的な見どころは?
萩原「度重なるすれ違いを経て2人がやっと結ばれたので、シーズン2では、ようやく結ばれた平良と清居のその後を楽しんでいただけると思います。ただ、彼らは、ある意味変わっていないので、近くにいるのにすれ違い続ける…。そんなすれ違う2人の面白さも見ていただけるのかな。シーズン1では、1話ごとに完結するような部分もありましたが、シーズン2は映画に繋がる内容になっているので、そこもお楽しみいただけたら」
八木「そうですね、平良と清居は、平良と清居のまま。利久が言ったように、シーズン2は映画に向かっていくので、映画をゴールに撮影をしていた感覚がありました。時には2人がぶつかることもあるので、そうなった時の清居、平良の思いを見られると思います。距離感が近くなっているからこその問題もたくさん見えてきて、それが見どころでもあるのかな」
――少し大人になった2人を演じる上で気を付けたことや、変化を付けた部分はありますか?
八木「清居は、けっこう大人になりました。それもあって要求も高く、平良にとってはハードルが高くなっています。ですが、平良にも確固たるものがあるので、清居が折れることも…。だけど、自分と同じフィールドで写真を撮ってほしい、という清居のスタンスは絶対に変わらないので、平良を引っ張っていく、待っているという部分では清居も成長したと思います。ですので、平良をこっちのステージに引っ張り上げる、ということを考えて撮影に臨んでいました。清居は、そこでだけは絶対に折れない、譲らないと」
萩原「平良の場合は逆に、変わらない方がいいのかなと思いながら撮影しました。僕自身は、シーズン1から今回の撮影までの約1年で、環境の変化があったので、なおさら変えないように意識をしていました。もちろん平良は、高校生から大学生になっているので多少の変化はありますが、彼の真っすぐな部分や心は変わらない方がよいのかな、と。大人になったという明確な変化はせず、その時その時の刺激をキャッチすることでも、微々たるものですが変わっていく気がしたので…。それに、清居に変化があったからこそ、平良の取り残された感じ、それによって考え込む姿も描けますから。僕自身の変化と、高校生から大学生になった平良の変化が、多少なりとも重なる気もしたので、変化のさじ加減は、酒井さん(監督・酒井麻衣)に委ねました」
八木「シーズン1で得たものを生かして、それを利久や酒井監督と相談しながらブラッシュアップしていく、という気持ちでいました」
――ちなみにお二人は、この1年の間に、プライベートで会われたりしていたのですか?
八木「もちろん! 『今日、(ご飯)どう?』と。利久のことになると、基本的に僕は“フッ軽”ですから(笑)。FANTASTICSのライブも毎回来てくれましたし、ライブだけでなく、僕が出た舞台も見に来てくれました」
萩原「撮影は1年空いていましたが、久しぶりに会った感じはしなかったですね(笑)」
八木「僕は、『平良には、久しぶりに会ったな~』って」
――シーズン2での印象的なシーンや、撮影中のエピソードがあったら教えてください。
萩原「これまで、家のシーンは僕一人での撮影ばかりだったので、誰かがいるという明確な違いがありました。前作は、家のシーンの撮影で朝から晩まで、清居のことを思って一人でグズグズしていたこともありましたが、今回は常に会話があって…。同じ場所だからこそ、家での撮影はすごく印象的でしたね」
八木「シーズン1で、平良が清居の写真に布団を掛けてトントン、とするシーンがあったのですが、それが今回、実物の清居に布団を掛けてあげることができたんです。そんな平良を見た時に、『平良、良かったね(涙)』と思いました。写真に布団を掛けているだけで終わらなくて良かった…と(苦笑)」
――距離が近いからこその葛藤も見え隠れしそうですが、そんなシーズン2の放送を前にメッセージをお願いいたします。
八木「シーズン2、映画化と続編が実現して嬉しく、皆さんが応援してくださったおかげだと思っています。本当に楽しんでいただける作品ですので、『美しい彼』の世界に一緒に飛び込んでいただけたら嬉しいです」
萩原「国内だけでなく、海外の方からもたくさんの声をいただいて続編が実現しました。待ってくださっている皆さんを裏切ることのないように、と思いながら撮影をしてきました。僕自身も初めての経験なので、皆さんにちゃんと届くことを願っていますし、シーズン1以上に反応が気になります…。自信を持って届けられると思いますので、平良と清居のその後を、ぜひご覧ください」
■Profile
萩原利久(はぎわら・りく)
1999年2月28日生まれ、埼玉県出身。’08年のデビュー以降、数々のドラマや映画などに出演。ドラマ「3年A組-今から皆さんは人質です-」(’19年、日本テレビ)、連続テレビ小説「エール」(’20年、NHK)、「美しい彼」(’21年、MBS)、「探偵が早すぎる~春のトリック返し祭り~」「新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~」(ともに’22年、読売テレビ)、映画「花束みたいな恋をした」(’21年)、「牛首村」(’22年)など様々な作品に出演。5月12日公開の映画「おとななじみ」が控える。また、1st写真集「R」が2月28日(火)ごろに発売。Instagram。
八木勇征(やぎ・ゆうせい)
1997年5月6日生まれ、東京都出身。’18年、FANTASTICSボーカルとしてメジャーデビュー。アーティスト活動と並行して、ドラマや映画などで俳優としても活躍。放送中のドラマ「沼る。港区女子高生」(日本テレビ)に出演中。主演作に、配信ドラマ「やり直したいファーストキス」(’22年~)、「恋愛デスマッチ『国宝級彼氏オーディション』」(’23年~)。Instagram。
「美しい彼」(シーズン2)放送情報
MBS
2/7(火)スタート 毎週火曜 深0:59~
(TBS 毎週火曜 深1:28~)
※TBSでの放送終了後、TVerにて1週間無料見逃し配信あり
※Huluにて見放題独占配信あり
スタイリング/鴇田晋哉<萩原>、伊藤省吾(sitor)<八木>
ヘアメイク/カスヤユウスケ(addict_case)<萩原>、大貫希代美(Luana) <八木>