「時をかけるな、恋人たち」Blu-ray&DVD BOX発売カウントダウン 超展廻の舞台裏③

2024/04/26 16:04

現代人と未来人の時を越えた禁断の恋物語をSFラブコメディーとして描き話題をさらった「時をかけるな、恋人たち」。放送終了で「トキコイ」ロスの皆さま、お待たせしました! いよいよ4/26にBlu-ray&DVD BOXが発売です! これを記念して、超展廻の舞台裏に迫る制作陣による内緒話の一部を全3回にわたって紹介するシリーズ第3回は、脚本・上田誠によるドラマ中のタイムトラベル解説&脚本・上田誠×監督・山岸聖太によるオーディオコメンタリーから抜粋してお届けします。

なるほど!超展開~上田誠によるドラマ中のタイムトラベル解説

ドラマの中核をなすタイムトラベル、その仕組みを第6話「バック・トゥ・ザ・エイティーズ」をもとに上田誠が解説!(以下、上田さんによるコメント)

 6話は、2023年から来た廻が1983年を生きる両親に影響を及ぼした結果、廻が生まれるという「因果のループ」を描いた話です。「未来の廻がいなければ、廻は生まれない」と考えるとスタートが分からなくなって、「ニワトリが先か卵が先か」というループに陥ってしまうのですが、廻の人生だけを追って見ると、1992年に生まれて、2023年から一度過去に戻り、再び元の時代に帰るだけ。廻の人生が、同じところをクルクルとループしているわけではないんです。「航時法」的にも廻が両親の元に戻ったことによって「過去」が変わるわけではありませんから、セーフなんです。

 そもそも「ニワトリと卵」と同じように、人間がなぜ生まれて今生きているのか、ということを突き詰めていくと、僕たちの知らない〝何か〞がコントロールして時間の渦を作っているのかもしれないとも考えられる。まぁ、そこまで哲学的な話にしなくても、僕が時間を扱う場合は、「因果」の辻褄が合っていて、「こういうこともありえるかな」と考えられる範囲ならアリだと判断して書いています。
 ザックリとした解説になりますが、「時間モノ」には今回使った「唯一時間軸」的な考え方と、過去を変えることで違う「未来」が生まれていく「パラレルワールド」的な考え方があります。作者によってどちらの考え方をどういうルールで使うかは違っていて、藤子・F・不二雄先生が「ドラえもん」の中でしているように、意識的に両方の考え方を使い分ける人もいます。

(「時をかけるな、恋人たち」公式シナリオブックより抜粋・再構成)

「あの基地がまさかあのビルの空きテナントに…!」オーディオコメンタリー③脚本・上田誠×監督・山岸聖太

上田「基地、すごいですよね。凄まじいなと思いました」

山岸「はいはいはい、五反田のTOC(笑)。五反田のTOCにこれが内蔵されてると思うとワクワクしますよね」

上田「ワクワクします(笑)。最初に見学行った時、『このビル、あってんのかな?』と思いました(笑)」

山岸「(爆笑)ユニクロとかローソンとかある建物、普通のショッピングセンターみたいな」

上田「間違えたのかなと。そしたら、ほんとにその建物の中に…」

山岸「普通はスタジオとかにこういうセットを組むんですけど」

上田「はい」

山岸「でもそうじゃないんですよ。町の中にあるショッピングセンターの空きテナントでこれを立てて(笑)」

上田「そうでしたね。タイムトンネルもこう長く、奥行き作られてて。すごいですね」

山岸「(笑)」

上田「アナログっぽくしてるんですよね、機械周りは」

山岸「そうです。設定としてケーブルを信用している未来」

上田「電磁波が有害であることが立証されてる未来(笑)」

山岸「ちょっとやばいですけど、あんまりそこは感じ取られずに(笑)。Wi-Fiは体に悪いみたいな(笑)」

上田「まあまあ、諸説ね(笑)」

(Blu-ray&DVD特典オーディオコメンタリーより抜粋・再構成)

「時をかけるな、恋人たち」公式シナリオブック

脚本・上田誠
定価2,200円(本体2,000円)
発行:東京ニュース通信社
★お求めは、全国書店・ウェブストアにて

【主な掲載内容】
●全11話シナリオを完全収録
●スペシャル対談
脚本・上田誠と岡光寛子プロデューサー、山岸聖太監督による“恋の超展廻”誕生秘話
●出演者インタビュー
吉岡里帆 永山瑛太
●なるほど!超展廻
~上田誠によるドラマ中のタイムトラベル解説

2024年4月26日(金)発売!Blu-ray BOX&DVD BOX「時をかけるな、恋人たち」

Blu-ray BOX:3枚組 22,000円(税込)
DVD BOX:4枚組 17,600円(税込)

【封入特典】
オリジナルブックレット(28P)
【映像特典】(74分)
メイキング集、PR集
【オーディオ特典】
オーディオコメンタリー(第1話 脚本・上田誠(ヨーロッパ企画)×監督・山岸聖太)