「下剋上球児」Blu-ray&DVD発売記念「越山高校 放課後トーク!!」イベントレポート

2023/12/30 20:08

弱小野球部が奇跡の甲子園出場を目指す姿を描き、多くの人に勇気と感動を与えたドラマ「下剋上球児」のBlu-ray&DVDの発売を記念したトークイベントが、12月30日(土)に三井ショッピングパークららぽーと TOKYO-BAY 中央広場にて開催されました。当日は、中沢元紀さん、兵頭功海さん、橘優輝さん、生田俊平さんら越山高校メンバーが勢ぞろい。さらにサプライズで予告のなかった小林虎之介さんも登場し、大きな盛り上がりを見せました。スペシャルゲストには、元MLB選手で三重西高校監督役として出演した川崎宗則さんが登場。さらに、試合の実況などを担当した放送部・宮沢役の伊達さゆりさんが、TBSアナウンサー小笠原亘さんとともにMCを務め、ドラマのときのように透き通る美声を響かせました。イベントの様子を詳しくレポートします。

放送部宮沢役・伊達さゆりの呼び込みで越山高校野球部メンバーが続々登場!

会場にはたくさんの応募の中から選ばれた幸運な「下剋上球児ファン」が大集結。自作のうちわやネームプレートなどを掲げ、今か今かと出演者のみなさんの登場を待ちわびていました。中には、高知県や山形県から来たという方もいて、作品に対する熱い思いが伝わります。

まずは、MCを担当する小笠原アナウンサーと伊達さゆりさんが登場し、会場を見た伊達さんが「圧巻です!」とひと言。イベントの流れを説明したあと、いよいよ越山高校メンバーの登場です。最初に呼ばれたのは、犬塚翔役の中沢さん。「翔くん!」という声援が飛び交い、笑顔でファンの方々に手を振ります。続いて、根室知廣役の兵頭さんが登場すると「ちーちゃん!」と根室のあだ名で声がかかります。ロン毛がトレードマークの久我原篤史役の橘さんと愛されキャラ楡伸次郎役の生田さんが次々に登場すると「久我原くん!」「楡!」と声援が。今回のイベントは声出しOKということで、イベント開始前の声出しの練習ではやや控えめだった観客のみなさんも本番はヒートアップ。楡くんだけが呼び捨てだったのが「下剋上球児」のファンらしくほっこりしました。

と、ここで生田さんが「今日は坊主の子が来てるらしいよ」というと、メンバーたちが「虎之介くんどこかにいる?」「来てないか」といった小芝居。すると、客席後方からサプライズで日沖壮麿役の小林虎之介さんが登場。「壮麿〜!」という声援が会場に大きく響きました。最後に川﨑さんが越山カラーの緑のネクタイで登場し、ようやくイベントがスタートです。

‟椿谷主将”からもメッセージが!

最初に、仕事の都合で残念ながら登壇できなかった、野球部主将・椿谷真倫役の伊藤あさひさんからのメッセージが。当日の越山メンバーや、エキストラのみなさんを気遣うコメントのあと、「(「下剋上球児」が)みなさんの心の中で輝き続ける作品として生き続けることを願っています。終われば新しい何かが始まります。またどこかでみんなに会えますように。素晴らしい瞬間を届けられるように、椿谷真輪のように何ごとにも一生懸命がむしゃらに頑張っていきます」といったメッセージを送った。

続いてはトークコーナー。伊達さんが出す質問に答えてもらう形でトークがスタート します。最初の「オーディションは合格すると思いましたか?」の質問に、中沢さん、兵頭さん、橘さんは「合格すると思っていなかった」と弱気な回答。唯一、合格する自信があったと力強く答えた小林さんは、「弱気になっていたら怖くなってしまうので、嘘でもいいから強気でいきました」とオーディションへの熱い思いを語ってくれました。そして生田さんは、そんな強気な小林さんの姿に影響を受けて勇気をもらえたのだとか。「虎のおかげで自信を持ってやってみようと思えた。感謝しています」と、改めて感謝の気持ちを伝えていました。

「登場シーンの台本を読んでの感想は?」という質問に対して、中沢さん、兵頭さんは、役柄への思いを語り、小林さんは自分とのギャップに悩んだとか。実は橘さん演じる久我原には妹がいる設定で、「こんなお兄ちゃんがいたらいいなと思ってもらえたら」と、演技に裏テーマがあったことが明かされました。この質問で笑いを誘ったのは生田さん。「最初に台本を見たときにセリフが2文字しかなくて、楡がどんなキャラクターなのか心配していたけど、回数を重ねていくごとにセリフが2文字から4文字と増えていって、案外掘ったらかわいいやつだと思えてきました」と寡黙ながらもここぞというときにいいことを言う、楡らしいエピソードを語ってくれました。

球児が選んだ迫真のシーンを川﨑がプロ目線で熱弁!

次は、「俺のこのシーン見逃すな」という質問に対して、球児たちが一つずつシーンを選び、そのシーンを川﨑さんに解説してもらうコーナー。中沢さんが選んだ10話の甲子園を決める伊賀商業戦の最後に三振を取るシーンに対して、「配球がよかった」と川﨑さん。配球は小林さんと考えつつ、一発撮りでOKで、「リアリティがあって泣けました」という川﨑さんの熱い感想に、中沢さん、小林さんも嬉しそうでした。

兵頭さんは「星葉学園戦で根室が140キロを投げたシーン」をセレクト。放送では、山住先生が病院で見ていてそこまでクローズアップされることはなかったシーンでしたが、兵頭さんは「この一球にかけて撮影をしていた」と熱い思いを語ります。それに対して「140キロの力強い球を高校生が投げるのがすごい。どんどんと成長していく様子も見られた」と川﨑さん。小林さんは、決勝戦の7回に壮麿の好判断でゲッツーを取れたシーン。橘さんは、初めて試合シーンに参加した、椿谷のかわりに登場して3塁を踏み忘れたシーン。生田は、楡としては最後の打席となった9話の星葉戦9回2アウトの打席をセレクト。すべてのシーンはBlu-ray&DVDで見返してみてください。

球児たちが漢字1文字で表した2023年とは…

最後の質問「今年を表す漢字1文字は?」は、球児だけでなく川﨑さん、伊達さんも参加。すぐに書けた川﨑さんの漢字は、「青」。「WBCの侍ブルーからはじまり、途中越山高校で緑に染まったものの、大谷選手、山本選手が、チームカラーがブルーのドジャースに入ったことで野球界は青づくしだった」と回答。続いて伊達さんが、「下剋上球児に出演するなど、想像できない1年だった」ということで「想」をあげ、生田さんが「楡」をあげて笑いを誘うと、かぶせるように「翔」を挙げた中沢さん。

お二人にとっては、楡と翔として駆け抜けた1年だったのだなと思いました。橘さんは「俳優デビューの年に新しい経験ができた」ということで「新」。小林さんは、「コロナ禍で俳優としての自分が止まってしまったかのように感じていたけど、『下剋上球児』で進むことができた」と「進」。最後に、兵頭さんが、「野球を生かせる仕事ができたり、『下剋上球児』以外の作品でもこれまで出会ってきた人たちとの縁がつながって仕事ができた」と「縁」という漢字を挙げていました。

抽選会で‟翔&根室”の仲良しが発動!

トークコーナーの後には、登壇者のサインが入った越山高校スタッフTシャツが当たるスペシャル大抽選会「年末下剋上宝くじ」が行われ、中沢さん、兵頭さんの2人が一緒に抽選箱に手を入れて同時にくじを引く、といったほほえましい光景も。

抽選会が終わったあとには撮影タイムが行われ、会場の全方向に視線を送ると「壮麿〜!」「翔くん!」「楡!」「兵頭くん!」「橘くん!」といったように、「下剋上ロス」を嘆く多くのファンのみなさんが出演者たちに熱い声援を届けて、イベントは幕を閉じました。 このイベントの模様は、Blu-ray&DVDの特典映像として収録されます。全編ご覧になりたい方は、ぜひご予約を! 詳しくは番組公式サイトへ。

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取材・文/石本真樹 撮影/蓮尾美智子