【ご当地アナウンサーの推しドラマ】沖縄テレビ放送

2022/11/10 17:05

全国の男性アナウンサーに推しドラマを聞く、【ご当地アナウンサーの推しドラマ】。第4回は、沖縄県の「沖縄テレビ放送」から大城良太アナウンサーが登場。
大城アナウンサーの推しドラマや、沖縄県の魅力、ハマっているキャンプの醍醐味などを、写真とともにご紹介いたします。

「Dr.コトー診療所」から、沖縄や離島医療の問題に目を向けてもらえたら

――沖縄出身で、なんと昨日10月20日(木)に誕生日を迎えた大城アナウンサー。プロフィールを拝見して色々と伺いたいことがあるのですが(笑)、まずは現在の担当番組を教えてください!

「『OTV Live News イット!』(毎週月曜~金曜 後5:48~)の水曜~金曜のキャスターと、キャンプの魅力を紹介する番組『南国Chill Out』(毎週木曜 後10:54~)、さらにスポーツ中継などを担当しています。ニュース番組の中の特集企画を担当することも多く、自ら取材をして原稿を書き、編集にも携わるという記者やディレクター業務も行っています」


――特集企画では、これまでにどのような取材をされてきたのですか?

「現在は、“ヤングケアラー”(※)の問題に力を入れ、取材をしています。9月から沖縄での本格的な実態調査が開始されたこともあり、元当事者だった女子高校生に取材で話を聞き、メディアとして実情を広めて支援に繋げられたらと感じました。取材対象の方から実際の思いを聞くと、より一層(メディアとして)動きたいという気持ちになります」

※ヤングケアラー… 法令上の定義はないが、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子どもを一般的に指す。大城アナの取材コラム「沖縄のヤングケアラーの実情と支援のあり方」もチェック。
  

――他方、「南国Chill Out」(上記映像)は、大城アナがメインの番組ですよね! もともと、キャンプがお好きだったのですか?

「“コロナ禍でソロキャンプがブーム”という特集があり、私が実際に体験してみたのです。人生初キャンプだったのですが、たき火や自然に触れられたほか、キャンプ協会の方に分かりやすく教えていただいたことで、『プライベートでもやりたいな』と思い、キャンプにハマりました。この話をキャンプ好きの制作陣に話したところ、ありがたいことに番組になりました! アナウンサーなのに一切喋らない番組で、(笑)、最初は少しでもコメントを入れようと思って『おいしい』などとつぶやいていましたが、言葉はいらないと言われまして…(苦笑)。ちなみに、番組は1年以上続いていますが、未だに料理の失敗は多いです(汗)」

▲大城アナ作キャンプ飯(サーターアンダギー、パエリア)

――You Tubeの映像を拝見して、とても手際が良いので、てっきり普段から料理をされているのかと…!

「いいえ、ほぼほぼ失敗します(涙)。ちなみに、自分自身のことを几帳面な性格だと思っていたのですが、キャンプをするようになって『自分ってガサツだな…』と気づきました(汗)。調味料を量るのが面倒で目分量で入れたり…、自分の新たな性格を発見したほどなので、『南国Chill Out』の手際の良さは、映像マジックですね(秘)」


――そして、気になるのが“防災士資格”をお持ちとのこと! どういう経緯で取得されたのでしょうか。

「きっかけは、会社の災害報道研修です。宮城県で被災された方のお話を聞いて、災害時の報道が人を救うことに繋がると感じ、『伝える立場として、正しい知識が必要だな』と思い、防災士の資格を取得しました。沖縄は毎年台風が来るので、ニュースを通じて行う呼び掛けに説得力が増したらいいな、と。資格を取得したことで何かができるわけではありませんが、この資格があることで、沖縄県民の防災意識を高める活動に貢献したい、できると感じています」


――恐らくアナウンサーNo.1のソロキャンパー、そして、防災士の資格も取得されている大城アナ。アナウンサーを目指したきっかけを伺ってもよいですか?

「“春高バレー”の実況がしたい、と思ったのが始まりです。高校までバレーボールをしており、当時は『スポーツに携わる仕事をしたい』と思っていました。そんな中、春高バレーの沖縄県予選で沖縄テレビのアナウンサーに取材をしてもらい、『アナウンサーもスポーツに携われる仕事だな、実況をしてみたいな』と感じ、アナウンサーという職を目指すようになりました。晴れて、きっかけを作ってもらった会社に就職することができたほか、春高バレー実況の夢もかないました!」

沖縄そばはソウルフード、沖縄県民みな“そばじょーぐー”

――そんな大城アナのInstagramでは、先ほどのお話にもあったキャンプの投稿も多いですよね! 沖縄=海のイメージが強かったのですが、沖縄の山も素敵だなと思いました。

「確かにキャンプをしていると、『海だけでなく、山もいいな~』と思いますね。昨年の12月、今年の1月もキャンプしていたほど、沖縄では冬のキャンプも快適です。むしろ、たき火の温もりを感じられます」

――星空を眺めながらのキャンプもされていましたよね?

「先日も、北部にある東村(ひがしそん)でキャンプロケをしていたのですが、めちゃめちゃ星が綺麗でした。星空は何度も見ても感動しますね。普段は空を意識することはないですし、那覇も密集しているので綺麗には見えないと思います。だからこそ、特に北部でキャンプをした時は、星を眺める時間を取りたくなります。昨年の12月、ふたご座流星群が見られる時にもキャンプをしたのですが、本当に贅沢で、アウトドアの魅力をあらためて感じました。コロナ禍に入って沖縄ではキャンプ場が増えているので、海が見える素敵な場所もありますが、星を見るなら沖縄北部がおすすめです!」

――ちなみに、大城アナおすすめのキャンプ場はありますか?

「プライベートでは、本部町(もとぶちょう)にある『KARST CAMP SITE』(写真上)に毎回行きます。すごくオシャレで、いるだけで贅沢感を味わえるような場所。那覇から(車で)1時間半くらいと少し遠いですが、空気もきれいで星も見えますし、非現実的な体験ができます。水回りも整っていますし、テントサウナもあったりと、いろいろ楽しめます。今では、先々で出会うキャンパーさんに触発されて、キャンプに快適さを求めるようになったほど(笑)。ちなみに10月は、プライベートで2回、ロケで1回キャンプに行きました!」

――キャンプでは、サーターアンダギーをはじめ、色々な料理も作られていました。サーターアンダギーと言えば沖縄グルメですが、大城アナのおすすめ沖縄グルメは、沖縄そばとのことで…?

「ソウルフードと言われていますし、私も、休日のお昼は沖縄そばを食べに行くという環境で育ったほどです! 今でも両親は、休日になると沖縄そば屋さんの開拓に励んでいるようで…(笑)。私は好きなお店に通い続けるタイプなのですが、県民の皆さんそれぞれにおすすめのお店があるくらい、皆さん“そばじょーぐー”(沖縄の方言で、沖縄そば好きの人のこと)だと思います」


――県民みなさん“そばじょーぐー”、素敵ですね! さて、ここまでは沖縄の推しを伺ってきましたので、大城アナの推しドラマについても教えていただけますか?

「『Dr.コトー診療所』(’06年、フジテレビ)です。ドラマを見ていた小学生の頃は、沖縄の話というより、風景や地元の人々との交流が面白いな、とドラマの世界を楽しんでいました。ですが以前、竹富島唯一の診療所に勤務する男性医師の方に、約2年にわたり定期的に密着取材をさせていただいたのです。そこで、ドラマの話が現実世界で起きているということを肌で感じ、ハートフルな一面だけではなく、離島医療やへき地医療の深刻さをしっかりと伝えてくれているドラマだな、とあらためて思いました。与那国島で撮影していたことは当時から知っていましたが、大人になって物語の深さをより感じています。劇場版『Dr.コトー診療所』と合わせて、離島医療の問題に目を向けて変わるきっかけになったらいいな、と」

▲大城アナが取材した竹富島唯一の診療所

――ありがとうございます。それでは最後に、沖縄の魅力を一言で表すと…?

「『ちむどんどん=心が躍る』でしょうか。沖縄に来るとワクワクするような体験も多いと思います。お祭りごとが好きで、すごくポジティブで明るい県民性なところも、沖縄の魅力ですので、ぜひ遊びにきてください!」



■Profile
大城良太(おおしろ・りょうた)

1989年10月20日生まれ。沖縄県那覇市出身。’12年、沖縄テレビ放送に入社。担当番組は、ニュース情報番組「OTV Live News イット!」の水曜~金曜のキャスター、沖縄の自然美とキャンプの魅力を紹介する「南国Chill Out」。ほか、スポーツ中継も担当している。沖縄のおすすめスポットは、うるま市にある果報バンタ。プライベートとロケを合わせて、週1回ペースでキャンプに行くほど、日本一のソロキャンプアナウンサー!


取材・賞品協力/沖縄テレビ放送株式会社