【ご当地アナウンサーの推しドラマ】KTN テレビ長崎

2022/09/23 17:05

全国の男性アナウンサーに推しドラマを聞く、【ご当地アナウンサーの推しドラマ】。第3回は、長崎県「KTN テレビ長崎」から烏山拓巳アナウンサーが登場。
烏山アナウンサーの推しドラマや、長崎県の魅力、9月23日に開業した西九州新幹線のお話を、写真とともにご紹介いたします。

「西遊記」のお陰で、友達と“なまか”になれた少年時代

――今回は、長崎一筋の烏山アナウンサーにご登場いただきました!

「入社6年目で、夕方のニュース情報番組「マルっと」に出演するほか、ニュースの現場からのリポートを担当しています。災害現場から中継で情報を伝えることも多いですが、ふんどし一枚になって冷たい水で体を清める行事のリポートをするなど、日々新しい仕事に向き合っております。長崎県の大村市出身で、長崎県内の大学に通ったため、長崎人歴は27年です!」


――ふんどし一枚!? ちなみに、これまでで印象的だったお仕事は何ですか? 

「まさに、ふんどし一枚でのリポートです(汗)。入社2年目の時に参加した寒中禊の行事ですね。一年で一番寒い大寒の日に、ふんどし一枚で水温6度の水に肩まで漬かって身を清めるというもので、すごく印象に残っています。リポートしなければいけないのですが、口がこわばって、意識も飛びそうになり…(涙)。明け方のリポートだったので、『開けない夜はない』とは言いますが、そのつらさから『このまま夜が明けないんじゃないか』、と思っていました」

――そんな烏山アナウンサーは、大学生の時に地域のお祭りで司会をしたことで、アナウンサーを目指されるようになったそうですね。

「はい。人前で話すことはあまり得意ではなかったのですが、卒業研究で商店街について調べる中で、商店街のお祭りの司会を依頼されまして…。最初は『僕にできるかな?』と迷いましたが、地域の皆さんの助けもあり、一つのお祭りの空間を作り上げることの楽しさを実感しました。そこで、言葉で時間を紡ぐ仕事って素敵だなと思い、もともとテレビが好きだったこともあって、アナウンサーの道を目指しました。ただ、いざ挑戦するとなかなかうまくいかず…。『ここまできたからには、掴まないと!』と思っていたところ、テレビ長崎からご縁をいただきました。最初は反対していた両親も今では応援してくれていますし、祖母もテレビで僕を見てくれています。ちなみに、このインタビューの話をした時、祖母がものすごく喜んでくれました!」


――テレビっ子ということで、子どもの頃には物まねをするほどハマっていたドラマがあるそうで…。

「香取慎吾さんが主演を務めた『西遊記』(’06年、フジテレビ)です! 小学生の時に放送されていたのですが、“なまか”というフレーズが好きすぎて、『僕の“なまか”だ!』と友人によく言っていました(笑)。ケンカした友達に、『僕たち“なまか”じゃん!』と言って仲直りに成功したこともありましたね(照)。あとは、香取さんの仕草とセリフをまねしたいあまり、如意棒のような棒状のものを作って遊んでいた記憶が…」


――確かに、社会現象にもなっていましたよね。そして、長崎県出身の女優・川口春奈さんが主演を務める、この秋スタートのドラマも気になると伺いました。

「はい、『silent』です。川口さんと面識はありませんが、同い年なので親近感を感じていまして…。物語は、音楽という共通の趣味がきっかけで高校時代に付き合っていた主人公・紬(川口)と想(目黒蓮)が、卒業から8年後に再会するも、想は徐々に耳が聞こえなくなる病気を患っている、というものです。恐らく、8年の時を経ても高校時代の甘酸っぱい思い出が鮮明によみがえると思うので、その世界をどのように表現されるのか気になりますね。あとは、想が患う病という困難を2人でどう乗り越えていくのか? 切ないですが前に進んでほしいな、と放送を楽しみにしています」

海と山に囲まれた長崎市の夜景は、“世界新三大夜景”の一つ

――同郷の方が活躍されていると応援したくなる気持ち、分かります! さて、そんな長崎県の魅力についても教えてください。やはり、長崎と言えばハウステンボスでしょうか?

「そうですね! 日本一広いテーマパークであるハウステンボスは、県外の皆さんも聞いたことがある、行ってみたい場所ではないでしょうか? 四季折々の景色を楽しむこともできますし、長崎にいながら異国を感じられるので、リフレッシュできること間違いなしです! ちなみに今年の夏、ひと夏の思い出作りに私も同僚と行きました。園内を船で回って、お酒を飲みながら…(笑)」

――中でも、夜のライトアップは、世界最大級の“光の王国”と言われているそうで…。

「実は、夜景が長崎の魅力の一つでもあります。今は佐世保にあるハウステンボスのお話をしましたが、長崎市は昨年、モナコ、中国と共に“世界新三大夜景”に選ばれ、大切にするべき夜景だと世界に認められた夜景です! 長崎市は海に囲まれている一方で山もあり、その斜面に家が建っているので、光が立体的に見えるのです」

――山と言えば、温泉。長崎は、温泉スポットも充実しているのではないでしょうか。

「私のおすすめは、雲仙温泉。雲仙温泉街は標高約700mの場所にあるため、体感の温度も若干低く感じて避暑地としても最高です。湯けむりが舞う中で温泉に漬かると、日頃の悩みも忘れて有意義な時間を過ごすことができますよ! 水の代わりに温泉水を使って作られた“湯せんぺい”も絶品です」

祝開業の西九州新幹線で、古き良きを大切にする長崎を訪れて

――ご当地グルメは欠かせないです! ちなみに、長崎グルメを調べていたところ「ちゃんぽん」よりも「皿うどん」が愛されているという記事を読んだのですが、真相は…?

「皿うどん、よく食べますよ! 私の実家では、親戚が集まる時には出前で皿うどんを注文していました。実は、太麺と細麺があって好みも分かれるので、実家では、両方とも注文していましたが、私は細麺派です(笑)。太麺は、焼きうどんの麺をイメージしていただければ…」


――太麺と細麺の選択肢は、初めて聞きました。

「ですよね! 全国的にはこの選択肢はなく、長崎ならではだと思います。グルメで言うと、海に面しているので魚もおいしいです。獲れる魚の種類と、アジの水揚げ量が日本一! 中でも、松浦市がアジフライで有名で、一般的なアジフライは華奢なイメージもありますが、松浦のアジフライは分厚くて、男性の手のひらくらいの大きさがあります。もちろん、味も絶品です」


――名所、グルメときて長崎と言えば…本日開業した西九州新幹線。烏山さんの出身地である大村市も、西九州新幹線が通りますね!

「めちゃくちゃ嬉しいです! (新幹線開業は)以前から言われていましたが、試験走行を見て『本当に、長崎に新幹線が通るんだ!』と現実味を帯びて、ワクワクしていました。『かもめ』の車両もスタイリッシュで格好良くて、その車両が私の地元を走る姿を想像しては、『長崎で生まれ育ってよかったな…』と感じています。今は、長崎市と佐賀県・武雄温泉間だけの部分開業ですが、それでも新幹線は特別。もともと、駅の発着メロディーも覚えてしまうほど、乗り物好きなので余計かもしれませんが(照)。幼い頃、毎日夕方5時に自宅の前を特急列車が通過していまして、踏切の音が聞こえたら、外に出て特急列車の通過を見る、というのがすごく好きでした…。ですので、西九州新幹線『かもめ』が走るのを楽しみにしていました! 長崎の街も、古き良きものを大切にしながら新しいものを取り入れているので、ぜひ遊びに来てください」
  


■Profile
烏山拓巳(からすやま・たくみ)

長崎県大村市出身。’17年、KTN テレビ長崎に入社。担当番組は、ニュース情報番組「マルっと!」(毎週月曜▶金曜 後4:50~)ほか。マイブームはサウナ。長崎県人歴27年の“じげもんアナウンサー”(じげもん=地元)として、長崎の魅力を自身のInstagramでも発信中。

西九州新幹線開業を記念し、「文明堂総本店」が特製カステラを販売!

「KAMOMEカステラ」……西九州新幹線開業(2022年9月23日)記念の特製カステラ。9月23日より、「文明堂総本店 長崎駅かもめ市場店」で限定販売中。
  
文明堂総本店」……全国的に有名な文明堂のカステラの本家・発祥で、明治33年(1900年)から約120年間続く、カステラの老舗。カステラ専用の卵「南蛮卵」や「もち米の水飴」などこだわり抜いた材料で、絶妙な味わいのカステラを製造している。

取材協力/株式会社テレビ長崎