作家・宮部みゆきの超大作であり、ミステリーの金字塔と謳われる同作を連続ドラマ化。舞台を1990年代の公立中学校から、SNSが普及する現代の私立高校に置き換え、宮部ワールドの世界観を描き出す。上白石萌歌が連ドラ初主演を務め、“学校内裁判”を主導する高校生・藤野涼子を演じる。
裁判に参加する謎の青年・神原和彦役で宮沢氷魚、ひどいニキビに悩む三宅樹理役で山本舞香、涼子の良き相談相手・野田健一役で美 少年・浮所飛貴が出演。さらに、ある事件を追う刑事で涼子の父・藤野剛に高嶋政宏、生徒や警察、マスコミの対応に苦慮する校長・津崎正男に小林薫が扮する。
【キャラクター&キャスト】
・藤野涼子(上白石萌歌)
城鳳高等学校2年。警察官の父と弁護士の母を持つ優等生。同級生・柏木卓也の転落死に疑問を感じ、様々な思惑に翻弄されながらも、前代未聞の“学校内裁判”を主導する。
・神原和彦(宮沢氷魚)
東都大学付属高校2年。転落死した柏木卓也の友人。他校の生徒でありながら、藤野涼子の進める学校内裁判に積極的に協力する謎の青年。
・三宅樹理(山本舞香)
城鳳高等学校2年。ひどいニキビやいじめに思い悩む。柏木卓也の転落死が自殺か他殺か騒がれる中、親友・浅井松子と共にある行動に出る。
・野田健一(浮所飛貴)〈美 少年/ジャニーズJr.〉
城鳳高等学校2年。藤野涼子の幼なじみで良き相談相手。転落死の真相を探る涼子と行動を共にする。突然現れた神原和彦を不審に思う。
・柏木卓也(野村裕基)
城鳳高等学校2年。クリスマス前夜に謎の転落死を遂げた生徒。大出俊次らと食堂で騒ぎを起こしてから、学校へ来なくなっていた。
・大出俊次(坂東龍汰)
城鳳高等学校2年。学校内外関係なく問題を起こす不良グループのリーダー。日頃の素行の悪さから、柏木卓也の殺害を噂される。
・勝木恵子(モトーラ世理奈)
城鳳高等学校2年。大出俊次ら不良グループと行動を共にしている。学校内外で問題を起こす俊次に対して、複雑な感情を持つ。
・浅井松子(富田望生)
城鳳高等学校2年。三宅樹理の親友で唯一の理解者。転落死をめぐって、樹理と行動を共にするも、ある悲劇に見舞われる。
・津崎正男(小林薫)
城鳳高等学校長。差出人不明の告発状を受け取り、生徒や警察、マスコミの対応に苦慮する。事態の収束を図るも、窮地に追い込まれる。
・藤野剛(髙嶋政宏)
警視庁捜査第二課の刑事で、転落死とは別の事件の捜査している。告発状が届いた娘・涼子の相談を受け、津崎校長を訪ねる。
・大出勝(田中哲司)
会社経営者で城鳳高等学校の理事も務める有力者。息子・大出俊次が起こす度重なる問題行動を力でもみ消している。
・藤野邦子(坂井真紀)
弁護士で藤野涼子の母。転落死に疑問を感じ、学校内裁判を決意した涼子を優しく支える。時に悩む涼子に対し、道筋を示す。
・三宅未来(西田尚美)
三宅樹理の母。学校生活に想い悩む樹理を心配している。一連の問題に対する学校側の対応に不信感を募らせる。
・茂木悦男(橋本じゅん)
テレビ局の報道記者。いじめや教育問題に力を入れている。転落死の真相を突き止めようと、学校や生徒に取材を重ねる。
・大出佐知子(篠原ゆき子)
大出俊次の母。素行不良の俊次に悩んでいる。夫・勝の家庭内暴力に抵抗できず、俊次とともに耐え続ける。
【スタッフ】
・原作
宮部みゆき
・脚本
篠﨑絵里子
・監督
権野元