裁判で出された結論が実現されない場合、強制執行によって財産、金品、不動産などを差し押さえたり、没収したりする国家公務員として裁判所に所属する執行官をテーマに、脚本家・大森美香が描くお仕事コメディー。
伊藤沙莉が主演を務め、ひょんなことから“イヌ担当”の執行補助者となる吉野ひかりを演じる。ひかりの“イヌに好かれる能力”を買い、彼女を新たな道に導く執行官・小原樹役を織田裕二が務め、執行官たちの業務をサポートする事務員・栗橋祐介にはSexy Zone・中島健人が扮する。ひかりはイヌだけは苦手という小原と凸凹バディを組んで、さまざまな事件や人々に関わりながら人生のリスタートを目撃していく。
【キャラクター&キャスト】
・吉野ひかり(伊藤沙莉)
地元の信用組合で事務員として真面目に働いていたが、一世一代の決意のもと退職。女手一つで育ててくれた母を手伝い子供のころから家事をしているため、生活能力がある。おおらかで明るく親しみやすいが、出て行った父の影響かリアリストな一面も。なぜか幼い頃から犬にものすごく好かれる。
・栗橋祐介(中島健人)〈Sexy Zone〉
執行官室で働く頼れる事務員。銀行で働いていたが、今は弁護士になりたいと願い、執行官室の事務員として働きながら法律を学んでいる。執行官が集まる執行官室で、執行事件を執行官たちに分配するのが大事な仕事。それのみならず、電話応対から、経理事務まで全てをこなし、おじさまたちに頼られている。平均年齢の高いおじさまパラダイスである執行官室の中では、爽やかなオアシス的存在。
・長窪桂十郎(笠松将)
運送会社の執行補助部門担当。執行を手際よく補助、荷物を運び出し、時には管理する。怖そうな見た目と裏腹に子供好きで、ひかりのことも気にかけている。
・由比千尋(ファーストサマーウイカ)
保護動物カフェの店長。行き場のない犬・猫を保護し、新しい譲渡先を探すことに情熱を燃やしている。犬の世話が上手いひかりを雇い、頼りにし、親友のような存在に。多忙なためほとんど店に寝泊まりしている。「動物はモノじゃない。生きてんだよ!」が口癖。
・砥沢譲吉(六角精児)
鍵屋の執行補助者。解錠技術者として執行官の執行に帯同。仕事人で、どんなドアの鍵も瞬く間にあけ、「イエス、アンロック完了」と執行官に告げる。
・間々田稔(菅原大吉)
執行官室の最年長執行官。おっとりしていて執行官の生き字引としてみんなに頼りにされている。
・三戸夏奈(駒井蓮)
ひかりの親友で動物病院の看護師。口は悪いが、いつもひかりを大事に思っている。
・奈良井司(皆藤空良)
長窪の部下で、執行の現場で長窪とともに運搬担当の執行補助を担う。
・鵜沼雪乃(中川紅葉)
腕がいいと評判のトリマー。由比の保護動物カフェに出入りしている。
・須賀川悟(モロ師岡)
執行に必要な「立会人」。中立な立場で、執行官が行き過ぎた執行をしていないかと言う観点から立ち合うのが仕事。執行官のたまり場でもある「納税」という名の小さなBARのマスターでもある。
・青柳昌代(宮崎美子)
ひかりのアパートの大家さん。親切で、よく手作りのおかずを持ってきてくれるが、ペット禁止にだけは厳しい。
・上野原美鶴(板谷由夏)
ひかりが就職したペットスパサロン&ホテルの社長。元カリスマトリマーで、雑誌などにも取り上げられる今をときめくイケてる経営者。ひかりを秘書兼事務として雇うが、実はある秘密を抱えている。
・渋川万亀夫(渡辺いっけい)
ベテラン執行官。皮肉屋だが、小原の執行の手助けを率先して申し出るなど頼れる存在。酔うと方言が出る。
・日野純二(勝村政信)
執行官室の室長。筋トレが趣味。個性豊かな執行官たちを束ねる執行官室の柱。あらゆる事案に対して極力情を挟まずに執行していく。
・小原樹(織田裕二)
裁判所に所属する執行官。元裁判所書記官で、執行官に転職して1年目。普通の会社であればベテランと言われる年齢でも、ベテランのみが採用される執行官の世界ではまだまだ若手の存在。仕事は有能で一見クールにも見えるが、情に厚く、ロマンチストな一面も。いつも同じ緑のコート、革のカバンを持っていて、身なりはあまり気にしない。バツイチで今は女っけなし。とにかく犬だけは大の苦手。
【スタッフ】
・原案
小川潤平「執行官物語」(文芸社)
・脚本
大森美香
・主題歌
SEKAI NO OWARI「ROBO」(ユニバーサル ミュージック)