ベーカー街221のBに住み、シルクハットにパイプをくゆらせる…と、誰もが想像するシャーロック・ホームズだが、本作は、パイプの代わりにニコチンパッチを貼り、スマートフォンとGPSを駆使して犯人を追いかけ、自分のサイトでその推理を披露する。まさに21世紀の現代に蘇ったシャーロック・ホームズ。
シャーロックを演じるのは、強烈な個性を放つ現代のシャーロック像を創り上げ、今や映画、テレビシリーズにと引く手数多で撮影スケジュールを押さえるのも困難となった人気俳優ベネディクト・カンバーバッチ。迷路のように入り組んだ奇怪な謎を鮮やかな推理力で次々に解き明かすシャーロック像には、一種の清涼感を感じさせるほど。相棒のジョン・ワトソンを演じるのは、マーティン・フリーマン。思慮深い人物ながら、常にシャーロックに的確なアドバイスをし、振り回されながらもそれを楽しんでいるチャーミングなワトソンを演じている。（全12回）
※字幕
　
【キャラクター＆キャスト】
・シャーロック・ホームズ（ベネディクト・カンバーバッチ）
並外れた観察眼と推理力を持ち、尋常ではない頭の回転の速さで数々の難事件を解決する類まれな人物。事件が奇妙で複雑であるほど好奇心をかきたてられ、自分の好奇心を満足させることができる事件を常に求めている自他共に認める変り者。

・ジョン・ワトソン（マーティン・フリーマン）
アフガニスタン紛争の元従軍医で、負傷しトラウマを抱えてイギリスに帰還した。ロンドンに戻った後しばらく心を閉ざしていたが、シャーロックと出会い、ルームメイトとして同居生活を開始し生活が激変。極端に風変わりな男ホームズに振り回されながらも、彼の推理力に魅了され、時折、文句を言いながらも彼との生活を楽しんでいる懐深い人物。

・レストレード警部（ルパート・グレイヴス）
ロンドン警視庁の敏腕警部。シャーロックの能力、天才ぶりを認めているため、難解な事件で捜査が行き詰ると、部下達の反対にあいながらもシャーロックに協力を依頼している。

・ハドソン夫人（ウーナ・スタッブズ）
シャーロックとジョンが住むベーカー街221Bのアパートの持ち主。シャーロックとは、過去に亡夫に関することで助けてもらったのが出会い。面倒見の良い大家さんで、「家主であって家政婦ではない」と言いながらも、シャーロックを大らかに受け止めている。

・モリアーティ（アンドリュー・スコット）
自らの手を汚さずに犯罪を仕掛ける首謀者。抜群の頭脳を持ちながらシャーロックへ強い興味を示す切れ者。悪事を働く天才でその実力にはシャーロックも一目を置くほど。