高知県出身の植物学者・牧野富太郎の人生をモデルとしたオリジナルストーリー。高知で酒造業を営む裕福な商家の一人息子として生まれ、植物の魅力にとりつかれて小学校を中退。独学で植物学を究め東京大学植物学教室の門をたたき、後に「日本の植物学の父」と称される槙野万太郎の大冒険を描く。
神木隆之介が主人公・万太郎を演じ、万太郎の妻となるヒロイン・寿恵子には浜辺美波が扮する。幕末から明治、そして激動の大正・昭和の渦中で、愛する植物のためにいちずに情熱的に突き進んだ万太郎と寿恵子の波瀾万丈な生涯を、長田育恵が紡いでいく。
【キャラクター&キャスト】
・槙野万太郎(神木隆之介)
高知で酒造業を営む裕福な商家の一人息子として生まれる。体が弱くいじめられがちな少年だったが、植物の魅力にとりつかれ、その秘めた才能を発揮する。草木をたずねて毎日のように野山を歩き回ったおかげで健康で丈夫な体を持つことに。小学校中退という学歴にもめげず、独学で植物学をきわめ東京帝国大学植物学教室の門をたたく。のちに「日本の植物学の父」と称される。
・槙野寿恵子(浜辺美波)
東京の下町で母と菓子屋を営んでいたが、万太郎と運命的な出会いを果たし、後に結婚。植物研究に金をつぎ込む夫のために、あの手この手で苦しい家計をやりくりし、最終的にはあっと驚く方法で家族を救う。万太郎や子どもたちと、貧しくも楽しく明るい家庭を築く。
・竹雄(志尊淳)
万太郎の生家である酒蔵「峰屋」の番頭の息子。年が近いことから万太郎のお目付け役を命ぜられる。万太郎に振り回されつつも一番の理解者として支え続ける。
・槙野綾(佐久間由衣)
万太郎の姉。気が強くしっかり者で、弟の万太郎のことを誰よりも気にかけている。幼いころ酒蔵に迷い込んだことをきっかけに、酒造りに魅了されることに。
・槙野タキ(松坂慶子)
万太郎の祖母。夫と一人息子に先立たれたため、「峰屋」を女手一つで切り盛りしている。曲がったことが許せない正しく強い女性。跡取りの万太郎を時に厳しく、愛情深く育てる。
・幸吉(笠松将)
幼い頃から「峰屋」に出入りする蔵人。毎年秋から春にかけて農村から蔵へ酒造りに来る。
・たま(中村 里帆)
万太郎が幼い頃から 「 峰屋 」 に奉公している働き者の女中。
・楠野喜江(島崎和歌子)
自由民権運動を支援する女性、通称「民権ばあさん」。
・池田蘭光(寺脇康文)
学問所「名教館」の学頭。高名な学者だが、無類の酒好きで身なりに頓着しない変わり者。少年万太郎に学び続けることの大切さを教えてくれた人生の師匠。
・槙野ヒサ(広末涼子)
万太郎の母。病弱ながらもやっと授かった万太郎のことを誰よりも慈しむ。植物が好きな万太郎の成長を温かく見守る。
・西村まつ(牧瀬里穂)
寿恵子の母。元柳橋の有名芸者。今は根津で和菓子屋「白梅堂」を営んでいる。
・笠崎みえ(宮澤エマ)
寿恵子の叔母、まつの妹。新橋の料理屋のおかみ。新政府の役人と懇意にしている。めいの寿恵子が玉の輿(こし)に乗れるように世話を焼く。
・阿部文太(池内万作)
白梅堂の無骨な菓子職人。女主人・まつのもと「白梅堂」で働いている。
・倉木隼人(大東駿介)
元彰義隊(しょうぎたい)で上野戦争の生き残り。昼間から酒と賭け事におぼれ自堕落な生活をしている。万太郎の住む「十徳長屋」(じっとくながや)に妻子とともに暮らしている。
・倉木えい(成海 璃子)
倉木隼人の妻。彰義隊の倉木が戦で傷を負ったところをかくまい、看病したことがきっかけで夫婦になった。世話好きで万太郎たちの食事の世話などをしてくれる。
・及川福治(池田鉄洋)
十徳長屋の住人。魚の干物を売る棒手振り。しっかり者の娘・小春と二人暮らし。
・江口りん(安藤玉恵)
十徳長屋の差配人。裏表のない正直者で万太郎たち長屋メンバーの相談役。
・宇佐美ゆう(山谷花純)
十徳長屋の住人。小料理屋の女中。北陸能登の生まれだがワケあって東京に流れてきた。
・広瀬佑一郎(中村蒼)
名教館時代の万太郎の学友。北海道で土木工学を学び、今は工部省で鉄道を通す仕事をしている。
・野田基善(田辺誠一)
万太郎が憧れる植物学者の一人。万太郎のために東京大学への紹介状を書く。
・里中芳生(いとうせいこう)
万太郎が憧れる植物学者の一人。少年時代の万太郎が模写をする「植物図」の作者。
【スタッフ】
・作
長田育恵
・語り
宮﨑あおい
・主題歌
あいみょん「愛の花」(WARNER MUSIC JAPAN)