アニメ「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」で、正義の味方であるヤッターマン1号・2号の敵役として知られるドロンジョが、悪に手を染めることになるまでの知られざる過去や壮絶な生きざまを描いたダークエンターテインメント。同局ドラマ初出演にして初主演を務める池田エライザが、主人公の泥川七音、後のドロンジョを演じる。
貧しく過酷な環境下でボクシングの世界に足を踏み入れた七音。そんな彼女のライバルで、後にヤッターマン2号となる聖川愛花に山崎紘菜、愛花の幼なじみで後のヤッターマン1号、高岩田ガンに金子大地が扮するほか、後にボヤッキーと名乗り、七音に義足を授ける裏社会で生きる青年・飛悟役を矢本悠馬が務める。
【キャラクター&キャスト】
・泥川七音(池田エライザ)
後のドロンジョ。貧しく過酷な環境下で育つ。肉体同士が激しくぶつかり合うアマチュアボクシングの世界で、自分を勝負の道具のごとく酷使しながら必死に生きている。左足には武骨な作りの機械式の“義足”を装着。後に悪党3人組のドロンボー一味を結成する。
・聖川愛花(山崎紘菜)
後のヤッターマン2号。裕福な家庭で育ち、美貌を生かしてインフルエンサーとしても活動している。七音とは一時期アマチュアボクシングの世界で、日本代表を巡ってしのぎを削り合うライバルだった。真っすぐで純粋な正義の名の下に行動する。
・軍沢(古田 新太)
刑事。七音が左足を失う原因となった事件の捜査を担当する。物腰の柔らかい真面目な印象だが、その心の内は見えず、何か凶悪な陰謀をたくらんでいるような不気味な人物。
・飛悟/ひゅーご(矢本悠馬)
後のボヤッキー。裏社会で生きる青年。メカ造りの天才で、ある悲劇によって左足を失い絶望の淵にいた七音に、自らの技術で制作した義足を与える。後にドロンボー一味の頭脳担当として、ドロンジョの泥棒稼業を支えることになる。
・聖川誠一郎(高橋和也)
愛花の父。大手財閥の社長で、社会貢献活動にも従事する人格者。早くに母を亡くした愛花を溺愛し、何不自由なく育ててきたが、その愛情が、やがて思わぬ事態を引き起こすことになる。
・高岩田ガン(金子大地)
後のヤッターマン1号。愛花の幼なじみ。行動力があり、愛花の強力なパートナー。「世の中を良くしたい」という真っすぐでまぶしい正義が、皮肉にも七音の運命を大きく狂わせていくことになる。
・躑躅我 詩音/つつじがの・しおん(近藤 芳正)
七音の実父。鸞の夫。強権的且つ冷酷な性格で、幼少期の七音を支配していたが、現在は鸞の介護の下に生きている。
・匠苑/しょーん(一ノ瀬ワタル)
のちのトンズラー。大柄で強面だが、気は優しい青年。常に飛悟とともに行動している。
・躑躅我 鸞/つつじがの・らん(霧島れいか)
七音の実母。正治の姉。やむにやまれぬ事情で幼い頃の七音を正治に預ける。世界大会の選考会を機に再び七音の前に現れ、寄り添うようになる。
・瑛磨/えーす(田中俊介)
ドラマオリジナルキャラクター。飛悟、匠苑らとともに裏社会で生きる謎多き人物。
・泥川正治(平山祐介)
七音の伯父で、育ての親。厳しい指導で七音にボクシングを叩き込む。傾きかけた自身のボクシングジム再建のため、七音を道具のごとく酷使する自分本位な男。
【スタッフ】
・原作
「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」(タツノコプロ)
・脚本
喜安浩平 内藤瑛亮 大塩哲史 佐東みどり
・監督
内藤瑛亮 横尾初喜