第1回「錠前破りの大悪党」【2022/7/8(金)放送】
表向きは善人だが、実はみな裏稼業を持つ悪党ばかり。そんな長屋の大家・儀右衛門(吉田鋼太郎)とその妻・お俊(高島礼子)、娘のお縫(中田青渚)はある日、錠前破りを裏稼業とする極悪人の加助という男(溝端淳平)を長屋に迎える。そんな中、スリの安五郎(山田純大)の知り合いの娘・お小夜(畑芽育)のピンチを救うため、長屋の面々はそれぞれの裏稼業の特技を活かして活躍するが、どうも加助は悪党には見えず…。
第2回「泥棒簪」【2022/7/15(金)放送】
加助(溝端淳平)がお貞(藤野涼子)という女中を長屋へ連れてきた。奉公先のお嬢様にいびられた腹いせに、お嬢様の簪を勝手に持ち出したところを、悪い男たちに盗まれ、困っているという。しつこい加助に加えてお縫(中田青渚)にも頼まれ、渋々ながらも長屋の面々は簪を取り戻そうとする。長屋の住人で盗人の庄治(山崎樹範)が、簪を盗んだ男の情婦・お才(若村麻由美)の家へ忍び込むが、そこで意外な事実が分かり…。
第3回「抜けずの刀」【2022/7/22(金)放送】
長屋の住人の一人で、贋作づくりが裏稼業の梶新九郎(上地雄輔)は色男で、女が絶えることがない。ある日その新九郎が逢引き相手の女殺しの疑いで捕まってしまう。お縫(中田青渚)や加助(溝端淳平)たち長屋の面々は新九郎を助けようと必死になるが、当の新九郎は何もかも諦めた様子。やがて元は武士の新九郎が、過去に郷里で因縁のあった男・仙場和氏(玉置玲央)の恨みを買い、女殺しの濡れ衣を着せられたことが分かってくる。
第4回「嘘つき紅」【2022/7/29(金)放送】
加助(溝端淳平)が、ある商人にだまされた男を長屋に連れてくる。調べたところ、商人の正体は極悪の詐欺師・三寸の又五郎(神保悟志)であると分かり、儀右衛門(吉田鋼太郎)はこの件には関わらないと決めるが、お縫(中田青渚)は反発する。お縫は長屋の住人で詐欺を裏稼業とする菊松(徳井優)・お竹(美保純)の夫婦に協力をあおぎ、自らも田舎娘に化けて又五郎をだまし返そうとするが、そこに何も知らない加助がやってきて……。
第5回「犀の子守歌」【2022/8/5(金)放送】
お縫(中田青渚)と加助(溝端淳平)が偶然助けた男は、文吉(溝口琢矢)が昔、陰間茶屋で働かされていた頃の知り合いで、恩人でもある犀香(牧島輝)だった。犀香は病気でもう長くはない様子。過去に小姓として仕え、心を通わせ合っていた殿様と一目会いたい、という犀香の願いを叶えるために長屋の面々は奔走するが、やがて殿様の側には気の強い御台所・お濠の方(臼田あさ美)がおり、容易には殿様に近づけないことが分かる。
第6回「雁金貸し」【2022/8/12(金)放送】
お縫(中田青渚)には、裏稼業持ちの親を嫌って出て行ったきりの姉・お佳代(桜庭ななみ)がいる。そのお佳代が金をだまし取られたという知らせが入り、お縫は渋々ながらも8年ぶりに姉に会いに行くが、案の定追い返されてしまう。一方、お佳代をだましたのはお重(佐藤江梨子)という女の金貸しで、証文のトリックを使うことが分かる。がん作作りを裏稼業とする色男の新九郎(上地雄輔)が、証文の謎を解き明かそうとお重に近づく。
第7回「夜叉坊主」【2022/8/19(金)放送】
加助(溝端淳平)はある日、火事で亡くしたはずの妻・お多津(小林涼子)に似た女の姿を見かけ、追いかけるが見失う。意気消沈した加助だが、翌日からほとんど寝ないで、来る日も来る日もお多津を探し回り始めた。一方お縫(中田青渚)たち長屋の面々はやがて、お多津は坊主の姿をした残虐非道な悪党・夜叉坊主の代之吉(勝村政信)と繋がっており、今は野州屋という大店に奉公していると知るが、加助にはそのことを伝えずにいた。
最終回「野州屋の蔵」【2022/8/26(金)放送】
お縫(中田青渚)は、加助(溝端淳平)の元妻のお多津(小林涼子)に会おうと決意し、お俊(高島礼子)とともにお多津が働く野州屋へと向かう。店主・喜八朗(陣内孝則)に悪党のにおいを感じたお縫は戸惑うが、お多津は自分は夜叉坊主(勝村政信)率いる悪党一味の一人だと認める。一方で加助が夜叉坊主一味に捕らえられる。加助とお多津を助けるため、儀右衛門(吉田鋼太郎)たちは長屋総出で大きな賭けに出るのだった。