第1回「鳥刺しおくめ」【2022/2/3(木)放送】
足軽の娘・おくめは、病弱な父を支えるため、鳥を捕まえてわずかな稼ぎを得る日々を送っていた。ある日、おくめは、家老・池田三左衛門から、逃げた文鳥を探してほしいと頼まれ、見事にこれを捕まえる。早速、文鳥を届けに行くおくめ。すると三左衛門から「殿様の私生児と称する若者が現れた。お家の一大事だ」と聞かされる。だが、それを不審に思ったおくめは、真相を見極めるべく策をめぐらせるのだった。
第2回「暗がりの乙松」【2022/2/4(金)放送】
駆け出しの盗人の三次は、盗みに入った宿屋で絶体絶命のところをある男に助けられる。その男は、二代目ねずみ小僧の異名をとる大泥棒の乙松であった。その場で、弟子入りを志願する三次。そして、自分の腕前を認めてもらうため、以前から目をつけていた農家から金を盗み出す手口を見てもらうことにした。だが、その一部始終を見た乙松の口から出たのは、想像もしないひと言だった。
第3回「人情武士道」【2022/2/8(火)放送】
平凡ながらもつつましく幸せに暮らす欽之助と信子。ある日、信子のもとに旧友の和枝が訪ねてくる。和枝の夫・市之進は派手な生活がたたり、浪人に身を落としてしまったという。そこで、士官の口を世話してもらうよう頼みに来たのだ。信子は夫・欽之助に相談するが、欽之助はなぜか激高する。ふだんとは違う夫の様子に戸惑う信子。そして、欽之助、市之進、和枝の3人の間には、秘められた過去があることを知る。
第4回「牡丹花譜 前編」【2022/2/9(水)放送】
男勝りな性格の奈々は、兄と慕う常次郎を相手に、日々、なぎなたの稽古を重ねていた。そんなある日、2人は、刀傷を負った若武者と出会う。手当てをするため、若者を家に連れ帰る奈々だったが、どこか憂いを秘めたその人柄に次第に心を奪われてゆく。そして、名前も告げずに去っていった若者に思いをはせては、初恋に胸を焦がしていく。なぎなたの稽古も手につかない奈々を気遣う常次郎。だが、やがて若者の正体が明らかになったことで、奈々と常次郎は大きな陰謀に巻き込まれてゆくのだった。
第5回「牡丹花譜 後編」【2022/2/10(木)放送】
男勝りな性格の奈々は、兄と慕う常次郎を相手に、日々、なぎなたの稽古を重ねていた。そんなある日、2人は、刀傷を負った若武者と出会う。手当てをするため、若者を家に連れ帰る奈々だったが、どこか憂いを秘めたその人柄に次第に心を奪われてゆく。そして、名前も告げずに去っていった若者に思いをはせては、初恋に胸を焦がしていく。なぎなたの稽古も手につかない奈々を気遣う常次郎。だが、やがて若者の正体が明らかになったことで、奈々と常次郎は大きな陰謀に巻き込まれてゆくのだった。
第6回「ゆうれい貸屋」【2022/2/11(金)放送】
おけ職人の弥六は桁違いの怠け者。あきれ果てた妻も家を出て行ってしまう始末。そんな弥六の家に、美人の幽霊・お染が現れる。機転が利き何かとつくしてくれるお染に、たちまちひかれていく弥六。そんなある日、大家から、家賃を払えないなら出て行けと告げられた弥六は、金の工面に頭を悩ます。だが、それでも働こうとしない弥六のためにお染が提案したのは、なんと「ゆうれい貸屋」の商いだった。
第7回「半化け又平」【2022/2/15(火)放送】
八重樫家の一人娘・椙江は、父・主水のため道場を切り盛りしている。その道場には、皆から「半化け」とあだ名され、何かにつけてからかわれる下男の又平という男がいた。だが、椙江は、父の跡継ぎになるであろう師範代たちより、何故かこの又平のことが気になっていた。そんなある日、主水が、師範代の一人に道場を継がせ、椙江を嫁がせることを発表する。それを聞いた椙江は、父に思いもよらない提案をする。
第8回「松の花」【2022/2/16(水)放送】
誉れ高き女性たちの記録を藩史にまとめるよう申し付けられた佐野藤右衛門は、日々、編纂の仕事に精を出していた。そんなある日、長らく病床にあった妻が亡くなる。悲しみに暮れる藤右衛門だったが、葬儀の当日も藩史編纂の仕事を休もうとはしなかった。そして、葬儀から数日がたち、初めて遺品を目にした藤右衛門は、下僕たちから妻にまつわる思いもかけない事実を知らされる。
第9回「酔いどれ次郎八 前編」【2022/2/17(木)放送】
龍野藩の藩士、次郎八と千久馬は、盗まれた藩の家宝の刀「兼光」を取り戻すため、薩摩藩に潜伏する。盗んだ男の家に忍び込み「兼光」奪還を決行する2人だったが、次郎八は深手を負ってしまう。傷ついた次郎八をその場に残し、なんとか逃げのびる千久馬。そして、帰藩した千久馬は、次郎八のいいなずけに事のてんまつを伝える。互いに愛する者を失った2人がひかれ合うのに、時間はかからなかった。だが、そんなある日、死んだと思われていた次郎八が生きて戻ってきたという知らせが入る。
最終回「酔いどれ次郎八 後編」【2022/2/18(金)放送】
龍野藩の藩士、次郎八と千久馬は、盗まれた藩の家宝の刀「兼光」を取り戻すため、薩摩藩に潜伏する。盗んだ男の家に忍び込み「兼光」奪還を決行する2人だったが、次郎八は深手を負ってしまう。傷ついた次郎八をその場に残し、なんとか逃げのびる千久馬。そして、帰藩した千久馬は、次郎八のいいなずけに事のてんまつを伝える。互いに愛する者を失った2人がひかれ合うのに、時間はかからなかった。だが、そんなある日、死んだと思われていた次郎八が生きて戻ってきたという知らせが入る。