さよならの向う側 第1回~最終回 日本テレビ系 毎週木曜 後11:59~深0:29

第1回【2022/9/22(木)放送】
「あなたが、最後に会いたい人は誰ですか?」。中学校の教師、桜庭彩子(貫地谷しほり)が目覚めると、そこには男(上川隆也)が立っていた。この場所の「案内人」という男は、「ここは『さよならの向う側』です」と告げる。そして、自分が死んでしまったことを思い出した彩子に、「最後に会いたい人はいますか?」と問いかけるのだった。
案内人によると、この「さよならの向う側」を訪れた人は、24時間限定で、現世の人ともう一度会うことができるという。ただし、会うことができるのは、彩子が死んだことをまだ知らない人だけ。息子の優太(小林篤弘)、夫・宏隆(米本学仁)に会いたかった彩子が向かった場所とは……。

第2回【2022/9/29(木)放送】
病室で男性が亡くなった。その様子を窓から見ていた山脇浩一(眞島秀和)は、「これ、俺だよな?」と近くにいる「さよならの向う側」の案内人・谷口健司(上川隆也)に確認する。うなずく案内人に、浩一は「死んじゃったか……」とつぶやく。浩一は、肝臓の病で入院していたのだ。
そんな中、病院から連絡を受けた浩一の姉・由利子(宮澤美保)が、病室に駆け込んでくる。浩一が入院していたことも知らなかった由利子だが、浩一の持ち物の中にあった子供の頃の家族写真を見つけ、思わず息が詰まる。そんな由利子の様子をじっと見ていた浩一に、案内人は、24時間限定で現世の人ともう一度会うことができる「最後の再会」について説明する。
しかし、浩一は会いたい人はいないと言い、「俺みたいに死んでせいせいしている奴がいたって全然おかしくない」と話すのだった。「最後の再会」で会うことができるのは、浩一が死んだことをまだ知らない人だけ。しかし、由利子は、親戚や浩一の同級生、そして絶縁中の父・博(柄本明)にも連絡をしてしまい……。そんな中、浩一が訪れたのは、レンタルショップ。借りっぱなしのDVD「宇宙怪獣シリーズ」を返そうと思ったのだったが、店員の野原新(渋谷謙人)は、店は閉店すると言い……。

第3回【2022/10/6(木)放送】
「最後に会いたい人は誰ですか?」。「さよならの向う側」の案内人・谷口健司(上川隆也)から問われた神楽美咲(吉田凜音)は、「歌いたい」とおもむろに言い放つ。心臓の病で亡くなった美咲は、両親を小さい頃に亡くしており、バンド仲間の大倉忍(今井悠貴)と作った曲を歌いたいと言う。大倉とは、美咲のバイト先であるレコードショップでのやりとりがきっかけで仲良くなり、ユニット「ペイパーバック」を結成。大倉から教えてもらいながら、美咲は、大倉が作った曲に必死に詞を書いていた。
半年後。知り合いに誘われて、大倉と初めてライブハウスに立つことになった。ライブの前に、大倉から「本番が終わったら大事な話がある」と言われた美咲だったが、急に気分が悪くなり、倒れてしまい……。「最後の再会」では、24時間限定で、現世の人ともう一度会うことができるが、会うことができるのは、美咲が死んだことをまだ知らない人だけ。
案内人は、大倉は美咲が亡くなったことを知っていると残念そうに告げる。しかし、途方に暮れる美咲に対して、案内人は「あなたが、美咲さんである限り」と意味深に告げる……。そして美咲は、変装した姿でレコードショップに向かうことに。そこには、レコードを試聴する大倉がいて……。

最終回【2022/10/13(木)放送】
妻・谷口葉子(戸田菜穂)との結婚記念日を祝うため、すき焼きのネギを買いに行っていたはずの谷口健司(上川隆也)は、不思議な空間で目を覚ます。置かれている状況がわからずにいると、近くに立っていた案内人(木場勝己)から、あなたはもう死んでいるんですよ、と告げられてしまう。
ときは、1982年。郵便配達員の谷口は、小さな理髪店で働く葉子に出会う。大人の魅力を持つ葉子に、目が釘付けとなった谷口は、配達以外でも店に通うようになる。そして、二人は夫婦になった。庭には梅の苗木を植え、幸せに暮らす二人。葉子は、谷口の給料日には必ずすき焼きを作ってくれていた。
そして、月に2回は、庭が谷口専用の理容室になって、葉子はチョキチョキとハサミを動かすのだった。結婚記念日と谷口の給料日が重なったある日。ネギを買い忘れてしまった葉子の代わりに、谷口がネギを買いに行くことになり……。月日が流れ、ベテランの「さよならの向う側」の案内人となった谷口の前に、伊勢谷幸太郎(髙橋優斗)が立っている。谷口から会いたい人を聞かれ、「紗也香しかいない」という幸太郎だったが、「会いたいけど……会いたくないんだ」と言い始める。そんな幸太郎に、谷口はしつこく会いに行くように言って……。