及川紫紋（藤原季節）は、後悔と自暴自棄な気持ちを抱えて人生の終わりの地を求めて彷徨っていた。彼が辿り着いたのは “尽果”という地の崖っぷちに佇む小さな食堂「まぐだら屋」。店主の女性・有馬りあ＝通称マリア（尾野真千⼦）に出された温かい定食を食べた紫紋は、あまりの美味しさに、気づくとご飯をおかわりしていた。その後、紫紋は、しばらくこの食堂で勤めることに。マリアをはじめ、店のオーナーである女将・怜子（岩下志⿇）や、漁師の克夫（田中隆三）、自分と同じように死に場所を求めてきた若者・丸弧（坂東龍汰）らと出会う中で、紫紋は生きる勇気を取り戻していく。そんなある日、突然マリアが “尽果” から消えてしまう。