第1回【2022/9/4(日)放送】
今から100年前の大正時代、平塚らいてうは「元始、女性は太陽だった」と宣言を出し、男尊女卑の風潮が色濃い世の中に反旗を翻した。喝采した女性たちは社会に異を唱え始めた。福岡の片田舎で育った伊藤野枝は、貧しい家を支えるための結婚を蹴り上京。自由を渇望し、あふれんばかりの情熱を武器にらいてうの青鞜社を支え、やがては時代の“若きアイコン”となっていく。第一の夫、ダダイスト・辻潤との別れ、生涯のベターハーフとなる無政府主義者・大杉栄との出会い、波乱万丈の人生をさらに開花させようとしたやさきに関東大震災勃発。理不尽な暴力が彼女を襲う事となる…。
第2回【2022/9/11(日)放送】
雑誌「青鞜」を通して世の中の不平等や矛盾を訴える野枝(吉高由里子)だが、世間の風当たりは厳しく、らいてう(松下奈緒)は隠居。野枝は青鞜を引き継ぐが、辻(稲垣吾郎)との関係にも亀裂が生じ、青鞜も廃刊になる。逆風の中、野枝はアナキストの大杉栄(永山瑛太)にひかれ、辻と別れて彼の元へ。しかし、待ち受けていたのは、大杉が掲げる自由恋愛という名の‘四角関係’で…。
最終回【2022/9/18(日)放送】
‘自由恋愛’の果てに新聞記者の神近(美波)に刺され、九死に一生を得た大杉(永山瑛太)。世間では大杉への風当たりが強まり、大杉を支えていた社会主義者・渡辺(石橋蓮司)も離れていく中、野枝(吉高由里子)と大杉は‘同志’として改めて人生を共に歩む覚悟を決める。平等で公正な社会の実現を目指す2人は、言葉を武器として理不尽な権力に反発。ところが、関東大震災の勃発で世の中は混乱に陥り、野枝や大杉ら「無政府主義者」はあらぬ疑いをかけられることに。そして、野枝と大杉は無慈悲な暴力に襲われてしまう。