第1回【2022/10/3(月)放送】
猫屋敷守(松岡広大)は、周囲には秘密にしながら 『骨肉』というペンネームでオリジナルBL漫画を描く同人作家。同人即売会で漫画を販売し、認めてもらうこと、そして“壁サー”(=即売会場内で壁際に配置される人気サークルの証)であることだけが、承認欲求を満たしてくれる心の支えだった。
幼馴染でありアイドルグループ『SHINYSMILE』のイッセイとして人気急上昇中の風間一星(中尾暢樹)はアイドルであることがバレないように変装し、即売会で猫屋敷の漫画を買いに来ていた。帰り道、猫屋敷と一星はバッタリ再会する…。
高校の卒業式で、猫屋敷が“ある言葉”を言い放って以来、会うことのなかった猫屋敷と一星。性格と境遇のあまりの違いに激しい嫉妬と言葉にできない葛藤をこじらせまくる猫屋敷の一方で、高校卒業後にアイドルへの道へと駆け上っている一星は再会を心から喜ぶのだったが…。
この再会が、予想もできない展開を巻き起こしていくことに――。
第2回【2022/10/4(月)放送】
こじらせまくった劣等感の持ち主・猫屋敷(松岡広大)と、アイドルグループ「SHINY SMAILE」のメンバー・イッセイとして人気急上昇中の一星(中尾暢樹)。猫屋敷はいつも笑顔で超ポジティブな一星に対して、表面上は露骨な拒絶反応を示しながらも、部屋にはイッセイのグッズがコレクションのように並べられていた……。
そんなイッセイの所属する「SYINYSMAILE」のメンバーは、人気と実力を兼ね備えたセンターながら、メンバーの前では事あるごとにキレまくっているツバサ(立石俊樹)、クールなリーダー・リュージ(木原瑠生)、そして弟的存在の末っ子キャラ・キョウ(小西詠斗)の4人組。ツバサから激しくキレられても、イッセイは持ち前の笑顔とポジティブな切り替えでメンバーを鼓舞し、初の全国ツアー、そして生放送の歌謡祭出演を前にダンスレッスンに励むのだった。
猫屋敷は次の同人誌即売会に向けて次回作の執筆を始めていたが、いっこうに描くことができない。執筆への葛藤と意識の低い同級生たちへの苛立ちから、猫屋敷は同級生と喧嘩を起こしてしまう……。
同級生たちから冷ややかな視線が注がれる中、猫屋敷の漫画の大ファンであり、彼の唯一の理解者でもある山田(矢作穂香)は、猫屋敷を叱咤しつつも励ますのだった。
そんな中、イッセイには何やらきな臭い視線が…。そこには、イッセイの“裏の顔”を暴こうと画策する写真週刊誌記者・二階堂(斉藤陽一郎)の姿があった!
第3回【2022/10/17(月)放送】
同人誌即売会当日、猫屋敷(松岡広大)の元に現れたのは、歌謡祭の生放送を控えているはずの一星(中尾暢樹)だった!! 大きなバラの花束を猫屋敷に手渡し、「世界中の誰よりも応援しているので!!」と言い放つと、即売会の会場にどよめきを残して嵐のように去っていく一星。
猫屋敷にとって承認欲求を満たしてくれるのは自分のブースに長い行列ができる光景…だが、今回の即売会では行列はおろか無人状態。行列のできている隣のブースの髭フランボワーズ(加治将樹)を見て苦虫を噛み潰していた猫屋敷は、突然現れた一星の姿に何を思うのか!?
同人誌即売会終了後、猫屋敷は母親から「お盆は絶対に帰ってきなさい」と頑なな連絡を受け、渋々と実家へ帰省することに。と、そこにいたのはお盆休みで帰省していた一星だった…!
猫屋敷はここで、一星の笑顔に秘められた思いがけない過去を知ることとなる…!
第4回【2022/10/24(月)放送】
「僕、マモっちが大好きだよ!」。
一星からの思いがけない“告白”に、猫屋敷は困惑を止めることができず、こじらせはさらに深まるばかり。そんな中、人気急上昇中のシャニスマにまさかのスキャンダルが勃発!
ネット記事で報じられた内容は、ツバサが高校時代に暴力事件を起こしていたというものだった! その事実を認めながらも頑なに事情を話そうとしないどころか逆ギレするツバサ。だが、出演が決まっていた番組収録が延期されるなどスキャンダルの影響が徐々に出始めると、リーダーのリュージ(木原瑠生)やキョウ(小西詠斗)も黙っていられずシャニスマに不協和音が流れ始める…。
一星だけは笑顔でメンバー全員に寄り添い、ツバサに対しても事情を聞こうとするのだが、ツバサの態度は変わらない。その日の帰り道、一星の前に現れたのは、スキャンダルを報じた記者・二階堂(斉藤陽一郎)だった。ツバサのことを詮索する二階堂に一星は…。
一方で、前回の同人誌即売会で領布数(販売数)が落ちてしまった猫屋敷は、山田(矢作穂香)に励まされながらも、今以上に高みを目指すために作風を大きく変えようと決意。
その矢先、シャニスマのスキャンダルのことを知った猫屋敷は、迷いながらも一星への連絡を試みる。そして、ドギマギしながらも初めて一星と電話をすることになってしまった猫屋敷は…?
第5回【2022/10/31(月)放送】
ツバサ(立石俊樹)が高校時代に起こした暴力事件が明るみになった。心配するSHINY SMILEのメンバー。そして「詮索をするな!」と、逆上してはねつけるツバサとの間に亀裂が深まる中、一星(中尾暢樹)はツバサの高校時代の担任・吉田先生(小林きな子)をメンバーの元へと連れてくる。そこで語られたのは、夢にまっすぐで努力家で誰よりも弟想い…という、何かにつけてはキレてばかりいるツバサのあまりに意外な一面だった。
アイドルを目指していた弟・湊(高村佳偉人)への想い、そしてネット記事で報じられた暴力事件の真相。ツバサはこれまで頑なに隠し続けてきた事実を打ち明ける…。
そして、猫屋敷(松岡広大)も観覧に招待されていた歌番組の収録当日がやってくる。SHINY SMILEは危機を脱し、4人揃ってステージに上がる事ができるのか!? そして、ステージに立つ一星の姿に猫屋敷は…。
第6回【2022/11/7(月)放送】
同人誌即売会において、壁際に配置される“壁サークル(壁サー)”は、人気同人作家の証でもある。その壁サーであることが心の拠り所だった猫屋敷(松岡広大)。一星(中尾暢樹)のステージ上での姿に刺激を受け、内心で張り切っていた猫屋敷は、売れ線の画風へと大きく変えて臨んだものの、同人誌即売会で壁サーから転落してしまう!
激烈に落ち込む猫屋敷を心配して訪ねてきた山田(矢作穂香)には、これまでひた隠しにしてきたイッセイグッズが見つかり慌てふためく。するとそこに、再び来客が。
猫屋敷がドアを開けると…そこにいたのは一星だった! まさかのアイドルの来訪、そして一星との急接近に混乱が止まらない猫屋敷と山田だが…。
ツバサ(立石俊樹)のスキャンダル以来、一星はテレビ番組への単独出演が増えるなど脚光を集めていた。その人気ぶりに目をつけた週刊デジタルの記者・二階堂(斉藤陽一郎)は、一星への張り込みを続けていたのだが…。
第7回【2022/11/14(月)放送】
壁サーに戻るために、満を持して王道BL同人漫画で同人誌即売会に挑んだ猫屋敷(松岡広大)。だが、まったく手にとってもらえないばかりか、猫屋敷のファンでサークルデビューしたばかりのたっくん(上田航平)のブースに行列ができるのを目の当たりにしてしまう。
あまりのショックで立ち直れない猫屋敷は、心配する山田(矢作穂香)の必死の励ましにも耳を貸すことができず、何度も原稿に向かおうとしながらも描くことができない状態に陥っていた。
一星(中尾暢樹)には強がりなメールを送るも、さらに深く落ち込むのだった。
自分を見失い、絶望の淵にいた猫屋敷のもとへ笑顔で訪ねてくる一星。誘われるまま街へと繰り出した猫屋敷は、一星とデートさながらの時間を過ごす。
しかし、楽しさの反面、猫屋敷は辛さや苦しみも感じていた。一星への秘めた想いをこじらせまくる猫屋敷とストレートに気持ちを伝える一星が、ゆっくりと築き上げてきた関係に、すれ違いを感じずにもいられないのだ。
そんな中、突如猫屋敷に迫る一星。それを皮切りに二人の関係はこじれにこじれた展開へ…。さらに、二人の様子を追いかけていた週刊デジタル記者の二階堂(斉藤陽一郎)と小宮(髙橋里恩)も不穏な動きを見せる。
最終回【2022/11/21(月)放送】
“SHINY SMILE・イッセイ(一星)の恋人は男だった! ”そのセンセーショナルなネット記事はまたたくまに世間に広まった。さらに、報道で一星(中尾暢樹)の“恋人”として写真まで掲載された猫屋敷(松岡広大)。
このスキャンダルを受け、トップアイドルとして軌道に乗り始めていたシャニスマは活動ができなくなり、グループ存続の窮地に陥る。
「もう、一生会わない方がいいね」。一星からそう言われた猫屋敷はすべてを失ったように放心していた。部屋に飾っていたイッセイグッズも全て片付ける猫屋敷。
やがて、彼が向かったのは、かつて一星と再会し手を握り合って走った場所だった。
猫屋敷とすれ違うようにその場所へとやってきたのは一星。
そんな一星の前に現れた週刊デジタル記者の二階堂(斉藤陽一郎)は、思いがけない言葉を一星に投げかけるのだが…。
猫屋敷の自宅には山田(矢作穂香)が肉を持って訪れていた。いつものようにホットプレートで肉を焼く山田は、「もう描かない」という猫屋敷との時間が最後となることを覚悟して彼への本音を伝えるのだった。
それぞれのフィールドで、夢に向かって真剣に打ち込み、気持ちの伝え方は違えど、好きな人を応援し続けてきた猫屋敷と一星。好きになることとは? そして夢を叶えることとは? ことあるごとにこじらせながらも、挫折を乗り越え、壁を打ち破ってきた猫屋敷と一星がたどり着くのは…。