第1回【2021/5/28(金)放送】
春の江戸。病に倒れた将軍・家政(尾上松也)は、老中・甘利(松本幸四郎)に「あの男を呼べ」と命じていた。一方、両替商・三国屋の若旦那にして南町奉行所同心の卯之吉(中村隼人)は寺社巡りの最中に、自分とうり二つの謎の男(中村隼人=2役)とすれ違う。そんなある夜、卯之吉の先輩同心・村田(池内博之)らは「甲府勤番」を名乗る謎のかごが襲われる場面に遭遇する。
第2回【2021/6/4(金)放送】
老中の甘利(松本幸四郎)と南町奉行所の沢田(小沢仁志)は、失踪した将軍の弟・幸千代(中村隼人)に代わり、うり二つの卯之吉(中村隼人=2役)を替え玉に。その頃、市中では偽小判が出回り、小判の価値が下落していた。江戸見物をする幸千代と護衛の美鈴(新川優愛)は、金細工師の娘と遭遇する。
第3回【2021/6/11(金)放送】
一向に屋敷に戻らない幸千代(中村隼人)を案じる老中・甘利(松本幸四郎)は、卯之吉(中村隼人=2役)を替え玉にし、幸千代を卯之吉として活動させようと考える。南町奉行所では卯之吉のふりをした幸千代が捜査に情熱を燃やし、村田(池内博之)らが戸惑っていた。一方、大奥御年寄・富士島(萬田久子)が上様の命だとして、甘利の屋敷に避難用の抜け穴を掘るよう伝える。
第4回【2021/6/18(金)放送】
幸千代(中村隼人)を爆殺し損ねた富士島(萬田久子)は、遠縁の大名の三男・源之丞(石黒英雄)を、卯之吉(中村隼人=2役)の友人とは知らず仲間に引き入れる。一方、塗師の仕事場で遺体が動く幽霊事件が発生。卯之吉のふりをする幸千代が調べるが、謎は解けない。その頃、甘利(松本幸四郎)の下に、富士島を通して家政(尾上松也)からだという‘葵の御紋’入りの食器が届く。
第5回【2021/6/25(金)放送】
信濃国より幸千代(中村隼人)のいいなずけ・真琴姫(深川麻衣)が江戸入りすることに。警護には甲州勤番の侍と侠客(きょうかく)の荒海(渡辺いっけい)らが就く。一方、川に遺体が流れ着いた件を調べる銀八(石井正則)は、同心に扮(ふん)しながらも調べが全くできない幸千代を心配し、卯之吉(中村隼人=2役)に助けを求める。そんな中、幸千代は現場を見守る子どもを見つける。
第6回【2021/7/2(金)放送】
無事、江戸入りした真琴姫(深川麻衣)だが、卯之吉(中村隼人)と入れ替わっている幸千代(中村隼人=2役)とは会えないまま。同じ頃、つじ斬りの場に「幸千代」と書かれた紙が残される事件が発生。卯之吉は遺体を検分し、犯人が真琴姫を襲った公家崩れの殺し屋と見抜く。そんな中、幸千代に会えず苦しむ真琴姫を思う卯之吉は、菊野(稲森いずみ)や美鈴(新川優愛)とある作戦を実行する。
第7回【2021/7/9(金)放送】
卯之吉(中村隼人)と幸千代(中村隼人=2役)の替え玉作戦が富士島(萬田久子)に気付かれる。同時に富士島の弟・住吉屋藤右衛門(羽場裕一)が大規模な偽小判の生産に着手。小判の代わりに米が値上がりし、庶民は追い詰められる。そんな状況でも卯之吉は蘭学の「あるきめんです老師の算法」に夢中。民を救えず自身の無力さに苦しむ幸千代は、卯之吉に出動を依頼する。
第8回【2021/7/16(金)放送】
卯之吉(中村隼人)の策で偽小判は摘発されたものの、米相場の高騰で江戸の苦境は深刻化。住吉屋(羽場裕一)に言いくるめられた壱岐屋(小宮孝泰)ら両替商は、インチキ占い師・呑龍(温水洋一)のお告げを信じて米投機に財産を投入していた。卯之吉は住吉屋と呑龍の周辺を探り、米投機の思わぬからくりを解明。だが、そんな卯之吉に富士島(萬田久子)の手が迫り…。
最終回【2021/7/23(金)放送】
富士島(萬田久子)らにより、卯之吉(中村隼人)は幸千代(中村隼人=2役)と間違えられて誘拐される。美鈴(新川優愛)がその身を案じ、荒海(渡辺いっけい)らが行方を捜す中、隠密調査から源之丞(石黒英雄)が戻り、富士島の出自の秘密が明らかになる。江戸城内では富士島による家政(尾上松也)暗殺の策謀が露見。一方、幸千代は卯之吉を救うため、富士島の元へと乗り込む。