第1回【2021／11／28（日）放送】
菜穂（高畑充希）は祖父から受け継いだ美術館の副館長を務めており、夫・一輝（風間俊介）も老舗画廊の3代目。身重の菜穂は、母親・克子（森口瑤子）の提案で、騒がしい東京を避け京都に滞在中だ。だが慣れない土地で、菜穂はまるで異邦人のような心境に陥っていた。そんなある日、菜穂は美濃山（松尾貴史）の画廊に立ち寄り、そこである無名画家の絵に心を打たれる。

第2回【2021／12／5（日）放送】
心をとらわれ話すこともできない画家・樹（SUMIRE）を救いたいと願う菜穂（高畑充希）。だが、新聞記者・木戸（マキタスポーツ）によると、京都画壇の大家である照山（松重豊）は樹の師匠にして養父だという。一方、倒産の危機に焦る一輝（風間俊介）と父・智昭（菅原大吉）は、菜穂の美術館が所蔵するモネの「睡蓮」を穴埋めの売買に利用しようと、克子（森口瑤子）に接近する。

第3回【2021／12／12（日）放送】
モネの「睡蓮」を巡る親族の裏切りに沈む菜穂（高畑充希）を奮い立たせたのは、亡き祖父の知己である書道家・せん（梶芽衣子）の存在と、樹（SUMIRE）が描いた新たな絵だった。その絵を意外な形でお披露目した菜穂は、樹を縛る照山（松重豊）の邪心と本格的に対峙（たいじ）することに。一方、菜穂との隔絶に心を痛める一輝（風間俊介）に、菜穂の父母から厳しい知らせが…。

第4回【2021／12／19（日）放送】
蚊帳の外で決定された自身の美術館閉館と、照山（松重豊）による狂気的な樹（SUMIRE）への束縛を振り払うように、菜穂（高畑充希）は周囲の京都人の理解と助力を得て大胆な一手に打って出る。その胸には、身に宿る新たな命、そして樹とその絵を世に出すことへの思いがあった。そして、復縁を焦る一輝（風間俊介）に、菜穂は衝撃的な事実を告げる。

最終回【2021／12／26（日）放送】
菜穂（高畑充希）に出生の秘密を打ち明けられた上、一方的に絶縁された一輝（風間俊介）。菜穂を取り戻そうとする執着はいつしか狂った対抗心となり、一輝を無謀な策へと駆り立てる。京都で生きていくための準備を万事整えた菜穂は、忌まわしい過去を乗り越え照山（松重豊）の束縛から決別しようとする樹（SUMIRE）を一途に待つ。