高校生の結(鈴木梨央)は“思いがけない妊娠”をし、ひとりで悩んでいた。そんな中、偶然知り合った児童相談所の職員・千春(倉科カナ)に悩みを打ち明け、ようやく産婦人科を受診するが、すでに中絶を選択できる時期はすぎていた。母親の早苗は娘の妊娠に驚き、ぼう然としてしまう。
一方、おなかの子どもの父親で同級生の翔太(鈴木宗太郎)は、妊娠の事実と向き合おうとせず、今後について話し合えずにいた。そのため、千春は結の迷う気持ちに寄り添いながら選択肢を提示していく。その中の一つが、さまざま事情で生みの親が育てることができない赤ちゃんと育ての親を養子縁組する“赤ちゃん縁組”(新生児の特別養子縁組)だった。
翔太からの連絡がないまま、出産の日は刻一刻と近づいてくる。「赤ちゃんの幸せにとって何が大切なのか」。悩み抜いた末に、結が行った選択とは―。ドラマと、本物の養子縁組家族のかけがえのない瞬間を捉えたドキュメント映像を織り交ぜた演出で、命の尊さを伝える。