【2023/12/29(金)放送】
押し込み強盗や、残忍な手口で人を殺める“人斬り牛鬼”の犯行が連続し、江戸の町は騒然。渡辺小五郎(東山紀之)ら仕事人たちは、日々裏稼業で悪人たちを成敗していた。しかし、慕っていた瓦屋の陣八郎(遠藤憲一)亡き後、喪失感でいっぱいのリュウ(知念侑李)を見かねたお菊(和久井映見)は、流しの仕事人・雪丸(中尾明慶)に、密かにリュウを援護してほしいと依頼する。
一方、芝居小屋で踊り子たちの絵を描くという絵師としての表稼業に勤しむ経師屋の涼次(松岡昌宏)は、お菊の家でたまたま髪結い師の棗(松下奈緒)と居合わせ、その美しさに息を飲む。棗のことが頭から離れなくなった涼次は、お菊から棗の過去を聞き出す。そして、棗が、商売相手にだまされた夫が自ら命を絶つというつらい経験をし、決して消すことのできない恨みを胸に抱えていることを知る――。棗の壮絶な過去に言葉を失うも、芝居小屋に通い、踊り子たちの絵を描き続ける涼次だが、ふと、ひとりの踊り子の姿が見えないことが気に掛かる。棗も同じく彼女の身を案じていた。
そんな中、江戸の町では、住人たちの長年の願いが叶い、川に橋を掛ける建築工事が始まる。リュウもその現場で働き始めるのだが、その建築工事の裏には、金に目のくらんだ権力者の思惑が渦巻いていて…!?
【キャラクター&スタッフ】
・棗(松下奈緒)
腕がよく、指名が後を絶たない髪結い師。最愛の夫が商売相手にだまされて自ら命を絶ったというつらい過去をもつ。恨みを胸に生きてきたある日、お菊から仕事人稼業に誘われて…!?
・雪丸(中尾明慶)
お菊の差配で仲間に加わった流しの仕事人。ずけずけと本音を隠さない子供っぽさと、殺しの腕を誇示するような残忍な仕事ぶりには不気味な危うさが漂う。小五郎の腕を慕っているらしい。