戦後、“婚礼=和装”が中心の時代で、ウェディングドレスを着る人どころか働く女性さえも珍しかった時代。実業家として、変革者として、“女性たちの選択肢を増やしたい”と、桂由美(高梨臨)はウェディングドレスの普及に努めていた。そして1964 年、東京でオリンピックが開催された年に、赤坂で日本初のウェディングドレス専門店をオープンする。しかし、今の時代では想像すらつかない苦難の連続が待ち受けていた。着物業界からの嫌がらせ、相次ぐ注文キャンセル、日本ではドレスの素材すら揃わない現実。経営は苦しく、赤字続きだった。それでも、「すべては花嫁の笑顔のために」花嫁が人生最良の日を、一番輝ける姿で迎えられるようにと尽力する。そんな逆境を跳ねのけるきっかけとなったのは、奇跡の 1 着“ユミライン”だった。