第1回【2021/10/15(金)放送】
ピアノの演奏力を武器にロックバンドで活動するジュニ(シム・ウンギョン)は挫折した過去がある。ボーカルの陽樹(柿澤勇人)はファン公認の恋人だが、米ハリウッドデビューを果たした女優と親密な仲になっていた陽樹はオンラインのイベントで突然、バンドからの脱退を宣言。恋が終わっても陽樹との間には‘音楽の絆’があると信じていたジュニは傷つき、SNSの標的にもなる。
第2回【2021/10/29(金)放送】
海へ落ちたジュニ(シム・ウンギョン)を助けた蓮(若葉竜也)は、荷物を流された彼女を自分の下宿に連れていく。下宿の主である高齢のたえ(樫山文枝)はジュニに何も事情を聞かず、朝ご飯を出し、畑仕事などを手伝わせる。素性を明かさないまま、ピアノのない穏やかな毎日を過ごす中で、自分を責め始めるジュニ。たえはそんなジュニを、「そのままのあんたでいい」と包み込む。
第3回【2021/11/5(金)放送】
蓮(若葉竜也)と手分けし、入院中のたえ(樫山文枝)の世話をするジュニ(シム・ウンギョン)。持ち物を全て海でなくしていたジュニは、近くにあるスーパーのパート従業員でシングルマザーのつぐみ(徳永えり)に誘われ、同じスーパーで働くことにする。だが、つぐみら弱い立場の従業員にハラスメントを繰り返す店長・小森(阪田マサノブ)の差別意識に怒りを我慢できなくなり…。
第4回【2021/11/12(金)放送】
スーパーで実名を名乗ったジュニ(シム・ウンギョン)。それを客がSNSに投稿して騒ぎになる中、ジュニは蓮(若葉竜也)に別れを告げて東京へ戻る。直後、ジュニ達のバンド「indigoAREA」に生中継の音楽番組への出演依頼が入った。ピアノの前に座ることさえできずにいるジュニだが、陽樹(柿澤勇人)が抜けたバンドを存続させるためにはその依頼を受けざるを得ず、決断を迫られる。
第5回【2021/11/19(金)放送】
生放送での演奏中、指が動かなくなったジュニ(シム・ウンギョン)。メンバーはその心の傷の深さにがくぜんとする。番組を見ていた蓮(若葉竜也)は、迷いながらもたえ(樫山文枝)の危篤をジュニに連絡。そして、彼女の到着を待つかのようにたえは亡くなった。その夜、蓮はたえの下宿「青木荘」に初めて来た時のことをジュニに語る。蓮は5年前の海での出来事に絶望感を抱いていた。
第6回【2021/11/26(金)放送】
たえ(樫山文枝)をみとったジュニ(シム・ウンギョン)と蓮(若葉竜也)は青木荘の元下宿人達と「送る会」を行う。青木荘で生まれたという奈央(臼田あさ美)の話から、たえの存在の大きさを改めて知るジュニ。遺言により蓮に青木荘が託される中、ジュニはつぐみ(徳永えり)の状況を知ることに。さらに、話すことが困難な少女・映里(伊東蒼)との出会いを経て気持ちが変化していく。
第7回【2021/12/3(金)放送】
蓮(若葉竜也)が青木荘の存続を決め、仕事を探すつぐみ(徳永えり)親子や、家族との同居を拒む映里(伊東蒼)を迎える。皆との暮らしがジュニ(シム・ウンギョン)を癒やす一方で、indigo AREAは再び解散危機に。メンバーのレイジ(細田善彦)の秘密がパートナーの裕介(井上祐貴)の暴露を機に全て公になったのだ。レイジが自分を見失う中、仲間の大切さを改めて感じるジュニは…。
第8回【2021/12/10(金)放送】
ジュニ(シム・ウンギョン)に連れられ、青木荘にやって来たレイジ(細田善彦)。互いを尊重しながら共同生活を送るジュニ達の家庭的な温かさを拒むが、つぐみ(徳永えり)の何げない一言に心をつかまれる。一方、ジュニは映里(伊東蒼)がかすかな声で歌う姿を見かける。秘密を打ち明ける映里の姿にジュニは妹を思い浮かべる。そんな折、平和な青木荘に不穏な情報がもたらされる。
第9回【2021/12/17(金)放送】
ワイドショーの取材に自分の言葉で答えるジュニ(シム・ウンギョン)の姿に、世論は動く。それを機にジュニもレイジ(細田善彦)も堂々と生活する中、蓮(若葉竜也)の元同僚が青木荘にやって来る。Indigo AREAの拓真(落合モトキ)とヤナ(田中俊介)も現れ、今後を話し合うジュニとレイジ。ジュニの心はほどけていくが、まだピアノには向き合えない。そんな時、映里(伊東蒼)がいなくなる。
最終回【2021/12/24(金)放送】
Indigo AREAの路上ライブが始まった。ジュニ(シム・ウンギョン)の歌声とメンバーの演奏を見た人は、バンド復活を確信し、SNSで話題になるが、4人はそれを選ばなかった。これから何をしようかとジュニが考え始めた時、蓮(若葉竜也)も、仲間の死を乗り越えて、かつてのように水中カメラマンとして海に戻ることを考え始める。青木荘は守るからと、旅立ちの背中を押すジュニもまた、新たなスタートを切ろうとしていた。