第1回【2023／4／9（日）放送】
2021年、オードリー・若林（高橋海人）と南海キャンディーズ・山里（森本慎太郎）は無観客配信ライブを始めようとしている。2人による漫才コンビ「たりないふたり」の解散ライブだ。初顔合わせは12年前、2人は居酒屋で10分以上たつのにメニューを見たまま無言だった。自意識過剰で人見知りの若林は「初めての会話は慎重に」と考えていた。一方、被害妄想から攻撃的になる山里は「先に口を開いたら負け」と思っていた。人と関わることが苦手な2人がお笑い芸人になったきっかけは、それぞれ高校時代にあり…。

第2回【2023／4／16（日）放送】
1997年、高校3年生の2月になってもやりたいことが見つからない若林（高橋海人）は、父親・徳義（光石研）と母親・知枝（池津祥子）に促され、大学の夜間学部に進学を決める。同じ年、大学に通いながら芸人を目指すことを父親・勤（三宅弘城）と母親・瞳美（ヒコロヒー）に認めさせた山里（森本慎太郎）は、1浪の末、関西の大学に合格。芸人養成所の願書を入手するが…。

第3回【2023／4／23（日）放送】
1999年、大学3年生の山里（森本慎太郎）は吉本興業の芸人養成所「吉本総合芸能学院」、通称NSCに入学。同期の宮崎とコンビ「侍パンチ」を結成する。若林（高橋海人）と春日（戸塚純貴）は芸能事務所に所属し、「ナイスミドル」を名乗るが、仕事はクレープ店の隅で月2回の無料ライブのみだ。一方、ネタを講師に全否定された山里は、既にファンのいる同期に嫉妬する。

第4回【2023／4／30（日）放送】
2000年、大学を卒業した山里（森本慎太郎）は、2人目の相方・和男（清水尋也）とのコンビ「足軽エンペラー」で人気テレビ番組のオーディションを受けることに。その頃、若林（高橋海人）は、1人暮らしを始めた春日（戸塚純貴）のアルバイト先の物まねパブで共に前説をすることになるが、客に不評だ。一方、合格の10組に入った山里らは、全国放送への出演を果たす。

第5回【2023／5／7（日）放送】
2003年、オーディションに落ち続け、どうしたら売れるか行き詰まる若林（高橋海人）に対し、春日（戸塚純貴）はどこ吹く風。1人で活動する山里（森本慎太郎）のいる大阪には、若手を担当するマネジャーの高山（坂井真紀）が異動してくる。そんな中、ライバルが少ない男女コンビを組むことを思い付いた山里は、相方が芸能界を去った山崎静代（富田望生）に声をかけようとするが…。

第6回【2023／5／14（日）放送】
2003年、山里（森本慎太郎）はしずちゃんこと山崎静代（富田望生）を相方に南海キャンディーズを結成。2人してボケる台本を仕上げて初舞台に臨むが全く受けず、山里はこれまでのように相方に厳しい駄目出しをする。一方、若林（高橋海人）と春日（戸塚純貴）は初めて人気お笑い番組のオーディションに合格した。収録後、2人は先輩芸人の谷（藤井隆）を交えて祝杯を挙げる。

第7回【2023／5／21（日）放送】
2004年大阪。南海キャンディーズの山里（森本慎太郎）としずちゃん（富田望生）は、高山（坂井真紀）からマネジャーを志願されて驚く。実績も人気もない2人にマネジャーが付くことを会社に認めてもらうには、漫才の大会「M-1グランプリ」で結果を残すしかない。同じ頃、東京でくすぶる若林（高橋海人）もM-1優勝を狙っていた。そして、両者の明暗が分かれた日が訪れる。

第8回【2023／5／28（日）放送】
2004年、南海キャンディーズの山里（森本慎太郎）は「M-1グランプリ」で準優勝したことで人生が激変。劇場にテレビに引っ張りだこだが、もてはやされるのは相方のしずちゃん（富田望生）ばかり。いら立つ山里はあることを画策する。一方、若林（高橋海人）と春日（戸塚純貴）はコンビ名を「オードリー」に改名。これを機にトークライブの開催を考えるが、会場を借りるお金もない。

第9回【2023／6／4（日）放送】
2006年、オードリーの若林（髙橋海人）は、酷評されている春日（戸塚純貴）のずれたツッコミをそのまま漫才に生かす“ズレ漫才”を思い付き、「M-1グランプリ」で結果を残せると確信する。南海キャンディーズの山里（森本慎太郎）は、しずちゃん（富田望生）の活躍を嫉妬してばかりでコンビ仲は最悪。彼女が出演する映画「フラガール」が公開され、ねたみはピークに達する。

第10回【2023／6／11（日）放送】
2009年、山里（森本慎太郎）にマネジャーの高山（坂井真紀）が朝の情報番組の仕事を取ってくる。しかし、顔は出さず声だけの出演と聞いた山里は面白くない。一方、M-1グランプリ準優勝を果たした若林（高橋海人）らの生活も一変。家族への後ろめたさもなくなるが、仕事は春日（戸塚純貴）のアパートでのロケや春日の節約生活ばかりで、若林は本当に面白いのか分からなくなる。

第11回【2023／6／18（日）放送】
2010年、深夜ラジオのパーソナリティーに起用された山里（森本慎太郎）は、しずちゃん（富田望生）がボクシングにのめり込むのが気に入らない。若林（高橋海人）はエッセーの連載が始まり、春日（戸塚純貴）は我が道を突き進む。山里と若林は島（薬師丸ひろ子）の提案により「たりないふたり」のコンビ名でライブを始めたが、2012年、期間限定で2人の番組が放送されることになる。

最終回【2023／6／25（日）放送】
2021年5月、オードリー･若林（髙橋海人）と南海キャンディーズ・山里（森本慎太郎）のユニット『たりないふたり』は、12年にわたる活動の集大成となる解散ライブの日を迎える。コロナウイルスの影響の下、無観客でのネット配信にもかかわらずチケットは54000枚が売れ、2人を引き合わせたプロデューサー・島（薬師丸ひろ子）も「東京ドームで漫才やるようなもんだよ」と感慨ひとしお。
運命の配信まであと数分。若林の実家では母・知枝（池津祥子）と姉・麻衣（箭内夢菜）が食事を我慢してパソコンの前に張り付き、片や山里の実家では配信前に食事を済ませようとする父・勤（三宅弘城）、母・瞳美（ヒコロヒー）、兄・周平（森本晋太郎）が慌てて箸を動かす。